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切削工具メーカーの方に推しの工具を紹介してもらう「推し工具」シリーズとして、ドーマープラメットの「高送りカッター SSO12」を紹介します。
インタビューを実施して本記事を執筆した私は、工具メーカーでの営業・マーケティングの経験を活かし、切削工具と切削加工業界に特化した専門サイト「タクミセンパイ」を2020年から運営しています。
「推し工具」シリーズは、切削工具を検討・導入する切削工具ユーザー、切削工具を販売する機械工具販売店の皆さまを対象として、わかりやすさを重視した記事です。


はじめに
ドーマープラメットについて簡単に紹介させていただきます。
ドーマープラメットについて

サンドビックグループのドーマープラメットは100年以上の歴史を持ち、世界中の顧客の多様なニーズを満たす高品質で長寿命のソリューションを提供しています。
チェコ共和国に本社を置く世界的な切削工具メーカーとして、日本を含む世界21ヵ国に営業拠点を持っています。
40,000を超える標準品からなる包括的で汎用性の高い製品ラインナップに強みがあります。
下記にドーマープラメットの紹介動画(日本語字幕あり)がありますのでご覧ください。
今回推してくれる人について

ドーマープラメットの日本におけるナショナルセールスマネージャーを務める伊集院 弘治様に推していただきました。
伊集院様は工作機械・ファクトリーオートメーション・関連機器市場の形成において34年という経験を持つベテランリーダーで、国内の市場開拓・新規事業開発と営業イニシアティブの先導に尽力されています。
1. 推し工具について

タクミセンパイ服部(以下、服部):今回推していただく「高送りカッター SSO12」について、教えてください。
ドーマープラメット 伊集院様(以下、伊集院様):ドーマープラメットには40,000を超える製品があるため、推し工具を選ぶのには悩みました。
今回推し工具として特にオススメしたい製品として、インサートタイプの回転工具、その中でも「高送りカッター SSO12」を紹介させていただきます。
2024年に発売開始した新製品で、インサートを特殊形状とし、ポジティブなすくい面による低抵抗での切削にこだわっています。
下記動画で「高送りカッター SSO12」の加工を確認することができます。
2. 開発の経緯
服部:「推し工具」である「高送りカッター SSO12」の開発経緯について教えてください。
伊集院様:元々ドーマープラメットには高送りカッターが5種類ありました。
高送りカッターの大きな特徴として、切り込み角が浅く薄い切粉として切削することで、低抵抗で加工できることがあげられます。
推し工具として紹介する「高送りカッター SSO12」は、これまでの高送りカッターの長所をさらに伸ばすべく、インサートを鋭くポジティブなすくい面にすることで、従来品よりもさらに切削抵抗を低減させました。
3. 推せる理由
服部:「高送りカッター SSO12」がなぜ推せるのか、これまでの製品との違いや他社との差別化ポイントを教えてください。
伊集院様:推せる理由はたくさんありますが、インサートに関する下記3点がポイントです。
- 特殊なインサート形状
- 直角のクランプ面
- 大きくなったインサート
一般的なインサートの断面形状は長方形もしくは台形ですが「高送りカッター SSO12」は少しいびつな形状をしています。
ドーマープラメット製品の特長でもある強靭な母材インサートによって、強度を損なわずに鋭角な刃先形状を実現しています。
鋭角な刃先形状によって切削抵抗が低く、P種K種のみでなくM種(ステンレス鋼)・S種(耐熱合金)にも対応可能です。
そして、クランプ面にも秘密があります。
一般的なカッターにおける座面は下図のようなテーパー形状になっています。

これはインサートを設置する際にガイドとなって、ネジを締める手助けになります。
ただし、加工の負荷をインサート全体ではなく端の部分で受けてしまうため、テーパー部分はインサートの固定に役立っていません。
「高送りカッター SSO12」は直角となった座面で加工時の負荷をカッターで受け、加工中においてもインサートを頑丈に保持します。

さらに、インサートが大きくなったことで浅切り込み角12°と浅い角度にも関わらず、最大の切り込み深さは1.9mmで、より高能率な加工が可能です。

その他にも、ポケットを大きくすることで切り屑の排出性を向上させています。
また、不等ピッチを採用することで自励ビビり振動を抑制し、長寿命化と加工面の仕上がり向上を達成しています。
4. オススメの用途
服部:「高送りカッター SSO12」のオススメの用途を教えてください。
伊集院様:「高送りカッターSSO12」は、フェイスミル加工、浅いショルダー加工、プランジ加工、溝加工、ランピング加工、等高線ランピング加工、ヘリカル加工など様々な加工用途で利用できます。

本製品を特にオススメしたいお客様は下記となります。
- 通常のフェイスミルでは切削抵抗が高く、機械の能力以上の切削が必要な方
- 工具本数を減らしたい方
- 大きな面から削り出しが必要な方
- 工具の突き出し長さが長い方
5. 対象の産業・採用事例
服部:「高送りカッター SSO12」の対象の産業、採用事例を教えてください。
伊集院様:「高送りカッター SSO12」を特にオススメしたい産業を紹介します。
- エネルギー:大型で切屑の排出が多い加工、長い工具長が必要な加工
- 金型:大型で切り屑の排出が多い加工、長い工具長が必要な加工、硬度が高い被削材
- 一般機械 :特に切り屑の排出が多い加工、工具本数を減らしたい
- 自動車:生産性の高い加工
上記の産業の中から、採用事例を一部紹介します。
採用事例:ステンレス鋼製タービンブレード

エネルギー分野における採用事例としてステンレス鋼製タービンブレードです。
インサートの切り屑排出性を評価いただき、工具寿命が133%向上した事例です。
採用事例:鋼板

鋼板のフェイスミル加工の事例です。
工具寿命の向上だけでなく、安定的な高速加工を評価いただいています。
6. 最後に一言!
服部:最後に「推し工具」の「高送りカッター SSO12」について、一言お願いします!
伊集院様:JIMTOF2024では「高送りカッターSSO12」を会場に展示し、加工動画を流しております。
本記事を読んで興味を持ったいただいた方は、是非ブースまでご来場ください。
日本人スタッフが貴社のご要望に対して最適なご提案をいたします。
また、本記事を読んでJIMTOF2024のドーマープラメットブース(西1ホール W1039)の受付に起こしいただいた方にトートバック、ノート&ペンセット、マグカップ等のノベルティをご用意しております。

その際、合言葉として「タクミセンパイの記事を見た」とお伝えください。
名刺を交換いただいた方に先着でノベルティを1つプレゼントいたします。(数に限りがあります)
編集長コメント
今回、ドーマープラメットの伊集院様に「高送りカッター SSO12」を推していただきました。
タクミセンパイが企画する切削工具改善コンテストにおいて、高送りカッターを採用して成果を出した事例が増えていることを確認しています。
JIMTOF2024では「高送りカッター SSO12」が展示され、日本人スタッフに直接相談することができるため、この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
執筆者情報

本記事はタクミセンパイの服部がインタビュー・執筆・編集しました。
私は工具メーカーでの営業とマーケティングの経験を活かし、切削工具と切削加工業界に特化した専門サイト「タクミセンパイ」を2020年から運営しています。
私(服部)の実績や経歴については「運営について」に記載しています。
タクミセンパイとして収集した最新情報をもとに、ここでしか読めない独自視点の記事や調査データを提供しています。
中立的な立場として発信する情報は、読者から「信頼できる」と高い評価を得ています。