切削工具と切削加工業界の情報を発信するポータルサイト「タクミセンパイ」をご覧いただきありがとうございます。
当サイトを運営する編集長の服部です。
本記事では「Xアンケートで切削工具ユーザー(工作機械で切削加工されている方)に聞いた切削工具のカタログ利用状況」について、2024年の調査結果をまとめています。
【記事の信頼性】
本記事を書いた私(服部)は2014年から切削加工業界に携わり、2020年から「タクミセンパイ」を運営しています。
工具メーカーで営業として500社以上の切削工具ユーザー(工作機械で切削加工されている方)に訪問し、技術支援をさせていただきました。
また、マーケティングとして展示会とイベントの企画・運営、カタログとWEBサイトの大型リニューアルプロジェクト、ブランディングプロジェクトを経験しました。
営業とマーケティングの経験をもとに、切削加工業界で働く皆さまに向けて本記事を執筆しています。
Xで切削工具のカタログ利用状況をアンケート調査
「切削工具のカタログ利用状況」についてXでアンケート調査を実施しました。
調査方法 | タクミセンパイXアカウントのアンケート機能 |
調査期間 | 2024年2月21日(水)~22日(木) |
アンケートでは下記2点を調査しています。
- 切削工具の探し方
- 紙カタログの利用状況
切削工具を普段利用している切削工具ユーザー(工作機械で切削加工されている方)を対象としてアンケートをお願いしておりますが、Xでは回答者のプロフィールを確認できないため、参考情報として考えていただければと思います。
切削工具の探し方
切削工具を普段利用している切削工具ユーザー(工作機械で切削加工されている方)に対して、メーカーが決まっている場合、切削工具を普段どのように探しているか、下記3つの選択肢から1つを選んでいただきました。
- 紙カタログで探す
- PDFカタログで探す
- メーカーサイトやアプリで探す
43人が回答したXのアンケート結果が下記となります。
(回答だけ見たい人がいたずらに選択しないように「回答結果を見る」を選択肢に入れています)
「回答結果を見る」を除いて作成したグラフが下記です。
「紙カタログで探す」方が62%で最も多いことがわかりました。
アンケートに対する反応の中には、紙カタログを提供し続けている切削工具メーカーを選んでいるなどのコメントもあり、紙を重視している層が一定数存在しています。
一方、「PDFカタログで探す」と「メーカーサイトやアプリで探す」が同率2位で19%あり、従来の紙カタログだけでなく、デジタルでの切削工具探しが一般的になりつつあることがわかります。
「切削加工業界のZ世代戦略」でも触れていますが、デジタルネイティブであるY世代およびZ世代において、デジタルでの情報提供の重要性が高まっています。
切削工具メーカーとしては、紙カタログを従来通りに作りつつ、デジタルでの提供にも力を入れる必要があると考えます。
切削工具ユーザー(工作機械で切削加工されている方)としては、若い方などは紙カタログでの切削工具探しにストレスを感じ、WEBサイトやアプリで探したいと感じているかもしれません。
必要に応じて、WEBサイトやアプリで切削工具を探すことができる環境を整えましょう。
紙カタログの利用状況
切削工具を普段利用している切削工具ユーザー(工作機械で切削加工されている方)に対して、2023年以降、紙カタログの利用(入手・閲覧・保管)に変化があったか、下記3つの選択肢から1つを選んでいただきました。
- 紙カタログの利用が増えた
- 変わらない
- 紙カタログの利用が減った
57人が回答したXのアンケート結果が下記となります。
(回答だけ見たい人がいたずらに選択しないように「回答結果を見る」を選択肢に入れています)
「回答結果を見る」を除いて作成したグラフが下記です。
「変わらない」と回答した人が最も多い53%でした。
2番目に多い回答(33%)が「減った」であるため、紙カタログの利用は減少傾向にあると考えられます。
編集長コメント
「切削工具のカタログ利用状況」いかがでしたか。
切削工具を探す方法が、紙のカタログからデジタルに移行しているタイミングであり、切削工具メーカーとしてはどちらにも力を入れる必要がある大変な時期かもしれません。
他の企業・担当者がカタログをどのように利用しているか、機械工具販売店と切削工具ユーザー(工作機械で切削加工されている方)においても参考になる情報をお伝えできたのではと思います。
こちらのアンケートは今後も継続的に実施していきます。
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