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2026年の切削工具業界動向|値上げ・リサイクル強化・メーカー再編まとめ

2026年、切削工具業界に変化が起きています。
本記事では、切削工具の値上げ(価格改定)、タングステン高騰に伴う供給能力・リサイクル強化、そしてメーカー再編(事業移管・合併・統合・解散)に関する情報を公式発表をもとに時系列で整理しました。

この記事を書いた私は工具メーカーでの営業・マーケティングの経験を活かし、切削工具と切削加工業界に特化した専門サイト「タクミセンパイ」を2020年から運営しています。

この記事を読むことで、2026年に起こった切削工具業界の動向を把握することができます。

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2026年の切削工具業界動向|値上げ・リサイクル強化・メーカー再編まとめ

2026年は、タングステン高騰を起点に「値上げ」「リサイクル強化」「メーカー再編」が同時に進んだ年でした。
特に以下の3つが切削工具業界の大きなトピックです。

  • 主要メーカーにおける切削工具の値上げ(+5〜20%程度の値上げが多い)
  • 供給能力とリサイクルを強化するための投資(タングステン高騰への対応)
  • メーカー再編(事業移管・合併・統合・解散)


タングステン高騰の現場への影響については「タングステン高騰が引き起こす切削工具の納期遅延・価格上昇と製造現場への影響」で詳しく紹介しています。

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また、タングステン高騰が直接的な原因ではないかもしれませんが、切削工具メーカーの再編(事業移管・合併・統合・解散)が複数発表されました。

本記事では、2026年に公式サイトから公開された情報を時系列で整理して紹介しています。


切削工具メーカーの2026年値上げ(価格改定)一覧

代表的な切削工具メーカーにおける値上げ(価格改定)情報をまとめました。
2026年に公式サイトから公開された切削工具の値上げ(価格改定)情報のうち、対象製品と値上げ率を記載しています。(年内分は順次追記します)

*対象製品と値上げ率について公開日の内容をそのまま記載しているため、最新の情報は各メーカーWEBサイトをご確認ください

公開日値上げ(価格改定)情報
1月5日京セラ 価格改定
2026年3月30日受注分より

【対象製品と値上げ率】
・インサート製品:+8%以上
・ソリッドエンドミル・ドリル製品:+10%以上
・その他製品:+5%以上
 
*上記改定率を目安に型番ごとに設定
*特注品も価格改定の対象
*CA115P・CA125P・CA410K・CA415Kは価格改定の対象外
1月6日タンガロイ 価格改定
2026年4月1日受注分より

【対象製品と値上げ率】
・切削工具製品(ツーリング機器・部品含む):+7%
・ソリッドエンドミル・ソリッドドリル:+10%

*上記改定率は目安であり、一部の商品、特殊品につきましては改定率が異なる場合あり
1月9日NTKカッティングツールズ 価格改定
2026年4月1日発注分より

【対象製品と値上げ率】
・NTKブランドおよびAMECブランド切削工具:+5%

*セラミック・PCD・CBN製品は除く
4月1日イスカルジャパン 価格改定
2026年6月1日受注分より

【対象製品と値上げ率】
・インサート(ヘッド交換式穴明け・ミリング工具含む):+8%
・超硬ソリッド工具(エンドミル・ドリル)・超硬シャンク:+12%

*上記改定率は目安であり、製品によって改定率が異なる場合あり
*特殊品を主とした一部製品につきましては、都度見積り
*スチール製ホルダ、カッタ等は対象外
4月1日彌満和製作所 価格改定
2026年7月1日受注分より

【対象製品と値上げ率】
標準品:+5~20%程度

*特殊品は都度見積り(2026年4月1日より順次)
4月15日NTKカッティングツールズ 価格改定
2026年6月1日発注分より

【対象製品と値上げ率】
・超硬刃先交換式インサート(ISO):+10%以上
・超硬刃先交換式インサート(その他):+7%以上
・超硬シャンクホルダ・部品:+10%
・PCD/CBNインサート:+3%以上
・セラミックインサート:+7%
・AMECブランドインサート:+5%以上

*上記改定率は目安であり、一部の商品、特殊品については改定率が異なる場合あり
*スチール製カッタ・ホルダ・部品は対象外
4月15日タンガロイ 価格改定
2026年6月1日受注分より

【対象製品と値上げ率】
・旋削ISOインサート(大型インサート含まず):+12%
・刃先交換インサート:+8.5~11%
・ヘッド交換式ドリル・エンドミル用ヘッド:+5~10.5%
・サーメットインサート:+4%
・セラミックインサート:+3%
・PCD/CBNインサート:+2.5%
・超硬シャンク:+5~18%
・超硬エンドミル・ドリル:+10%以上

*上記改定率は目安であり、一部の商品、特殊品につきましては改定率が異なる場合あり
*スチール製のホルダ・カッター類は対象外
4月20日住友電工ハードメタル 価格改定
2026年6月1日受注分より

【対象製品と値上げ率】
・スミクリスタル:+15%
・スミダイヤ WD素材:+25%以上
・ロウ付けバイト製品 :+20%以上
・ソリッドドリル・エンドミル製品 (ヘッド交換式含む) :+60%以上
・超硬インサート製品(サーメットは対象外): +13%以上
・スミボロン・スミダイヤ工具製品全般 :+5%以上

*合金素材、金型耐磨製品、工具径12mmを超えるソリッド回転工具、シャンク径12mmを超える超硬製バイト、スミダイヤ エンドミルDAE、DFE型、スミダイヤ WDの一部大径品は在庫扱を廃止し、特殊品扱いに変更
4月28日三菱マテリアル 価格改定
2026年6月1日受注分より

【対象製品と値上げ率】
標準品
・インサート・超硬ドリル・超硬エンドミル・部品等:+20%以上
・超硬素材(ロー付けバイト用など):+300%以上
・上記以外の製品:別途お問合せ

*特殊品は都度見積り
5月11日MOLDINO 価格改定
2026年6月8日受注分より

【対象製品と値上げ率】
・超硬小径エンドミル(工具径Φ4mm以下のアイテム):+8%
・超硬中径エンドミル(工具径Φ4を超えΦ12mm以下のアイテム): +24%
・超硬大径エンドミル(工具径Φ12mmを超えるアイテム):+52%
・IXシリーズ超硬エンドミル(IX-EPDB):+1%
・インサート:+10%
・超硬ホルダー・アーバー:+44%
・ドリル:+41%
・ねじ切り工具:+14%

*価格改定対象外(鋼製ホルダー・アーバー・部品類・ハイスエンドミル・CBNエンドミル・セラミックエンドミル・EMSBシリーズ)
5月13日京セラ 価格改定
2026年6月15日受注分より

【対象製品と値上げ率】
・旋削・溝入れ・ミーリング 超硬インサート(小・中型インサート):+5~60%
・旋削・溝入れ・ミーリング 超硬インサート(大型インサート):+61~80%
・サーメット インサート:+5%
・モジュラードリル インサート:+5~15%
・ダイヤ・CBN インサート:+5~15%(KBN900は対象外)
・超硬ソリッド工具 (エンドミル・ドリル):+10~80%(SGS製品を含む)
・超硬シート付ホルダ・超硬ボーリングバー:+15~100%
・超硬シートのみ (パーツ):+230%

*特注品も価格改定の対象
*防振バー KAVについては受注生産へ移行
5月15日ダイジェット工業 価格改定
2026年6月15日受注分より

【対象製品と値上げ率】
・インサート(ダイヤ・CBN・サーメット含む) :+5~20%
・スチールシャンクホルダ・部品 :+5%
・ミラーシリーズCボディ(Φ6~Φ8):+5%
・ミラーシリーズCボディ(Φ10~Φ32):受注生産品へ移行
・頑固一徹(M6&M8):+5%
・頑固一徹(M10):+20%
・頑固一徹(M12&M16):+30%
・ソリッド工具(ドリル・エンドミル・リーマ) Φ12以下:+60%(アルミジェット除く)
・ソリッド工具(ドリル・エンドミル・リーマ) Φ12超:受注生産品へ移行(アルミジェット除く)
6月1日グーリングジャパン 価格改定
2026年6月22日受注分より

【対象製品と値上げ率】
・超硬製品(PCDを含む):+35%以上
・ハイス・サーメット製品:+15%
・その他製品:+5%

*上記改定率は目安であり、製品によって改定率が異なる場合あり
*特注品については都度見積り
6月1日日進工具 価格改定
2026年8月1日受注分より

【対象製品と値上げ率】
・カタログ掲載の超硬製品(~φ4):0~+10%
・カタログ掲載の超硬製品(~φ6):~+30%
・カタログ掲載の超硬製品(φ6 超え):+20%以上

*カタログ掲載のCBN/PCD製品 全サイズ 改定無し
*特殊製作品は全サイズ都度見積り(2026年6月2日受注分より)
6月11日オーエスジー 価格改定
2026年7月1日受注分より

【対象製品と値上げ率】
・タップ(ハイス・SKS・超硬):+7~25%
・エンドミル(ハイス・超硬) :+10~50%
・ドリル(ハイス・超硬) :+10~75%
・ダイヤ・CBN:+10~25%
・ゲージ:+10%
・その他の製品:+7~75%
・修正品:+10%以上

*特殊品は都度見積もり(2026年8月3日受注分より)
6月11日富士元工業 価格改定
2026年7月10日受注分より

【対象製品と値上げ率】
・超硬M種チップ:+5~120%(一部商品を除く)
・超硬K種チップ:+5~180%(一部商品を除く)
・サーメットチップ:+5~30%(一部商品を除く)
・ソリッド工具:+5%以上( 一部商品を除く)

*超硬特殊品チップ:都度見積り
*ダイヤチップ・ハイス製品は除く
6月17日ユニオンツール 価格改定
2026年7月出荷分より

【対象製品と値上げ率】
・PCBドリル各種(φ0.05~1.6):+20%以上
・ソリッドタイプドリル(φ1.65~3.175):+200円以上
・ルーター各種:+200円以上
・ロウ付けルーター(RCMB・ SCMB・RLE等):+100円以上
・逆段ドリル:+200円以上

*SX24M φ1.3~1.6mmおよび2mmシャンクKUCシリーズはソリッドタイプとなります。
7月1日エフ・ピー・ツール 価格改定
2026年6月1日より

【対象製品と値上げ率】
対象製品と新価格は製品ごとにPDFで公開
8月4日岡崎精工 価格改定
2026年8月1日出荷分より

【対象製品と値上げ率】
・標準品(全製品 超硬・ハイス・ダイヤ/CBNホイール) 改定内容:+5%以上

*特殊品(全製品 超硬・ハイス・ダイヤ/CBNホイール)は都度見積り(2026年4月1日より)
8月7日イワタツール 価格改定
2026年8月16日ご注文分より
8月7日住友電工ハードメタル 価格改定
2026年10月1日受注分より

【対象製品と値上げ率】
・超硬インサート(超硬製の部品を含む):+25%以上
・サーメットインサート:+5%以上
・スミボロン・スミダイヤ工具製品全般(うちスミボロン・スミダイヤバインダレス・スミダイヤコート製品は個別設定):+5%以上
・ソリッドドリル・エンドミル・超硬製ホルダ類(工具径による): ー25~+10%
・先端交換式ドリルヘッド(工具径による): ー20~0%
:その他超硬製素材・工具製品: 0~15%
・鋼製工具製品(ホルダ・カッタ・部品):+10%以上
・特殊品全般:都度見積を継続
9月1日ユニオンツール 価格改定
2026年10月1日受注分より

【対象製品と値上げ率】
・φ8mmシャンク以上のカタログ標準品(外径φ6.1mm以上):+15%
9月18日NTKカッティングツールズ 価格改定
2026年11月1日より

【対象製品と値上げ率】
・超硬刃先交換式インサート:+12%以上
・ホルダ・カッタ・部品:+4.5%以上
・PCD/CBNインサート:+5%以上
・セラミックインサート:+7%以上
・AMECブランド製品:+8%以上

*上記改定率は目安であり、一部の商品、特殊品については改定率が異なる場合あり
10月1日イスカルジャパン 価格改定
2026年11月2日受注分より

【対象製品と値上げ率】
・インサート(ヘッド交換式・穴明け・ミリング工具含む):+12%以上
・スチール製ホルダー・カッター・ドリル・ツーリング:+4.5%以上
・超硬ソリッド工具(エンドミル・ドリル)・超硬シャンク:+16%以上
・サーメット・CBN・PCDインサート:+5%以上
・セラミックインサート:+7%以上

*上記改定率は目安であり、製品によって改定率が異なる場合あり
10月22日日進工具 価格改定
2026年12月1日受注分より

【対象製品と値上げ率】
・カタログ掲載の超硬製品(~φ4):+10%以上
・カタログ掲載の超硬製品(~φ6):+15%以上
・カタログ掲載の超硬製品(φ6 超え):+30%以上
・カタログ掲載の CBN/PCD 製品(全サイズ):+10%以上

*一部製品につきましては、価格据え置き、または上記範囲外の改定となる場合あり
*最大径とは外径およびシャンク径、ほか製品規格における最大の径を指します
10月26日京セラ 価格改定
2026年12月14日受注分より

【対象製品と値上げ率】
・インサート:+12%
*対象外(超硬材種のみ)
小内径加工工具 EZバー、外径溝入れ GBA/GBF、内径溝入れ SIGE、小物部品加工用工具 TKF、90°エンドミル MEC/MECH/MEW/MA90、高送りカッタ MFH Mini/MFH Harrier/MFH Harrier-D
・ホルダ・カッタ:+8%
・ソリッド工具 φ6以下:+10%
・ソリッド工具 φ6.1以上:+20%
*対象外:KDAシリーズ 8Dタイプ
・SGS商品:別途お問い合わせください
・DRC、MSTシリーズ インサート:+40%
・DRC、MSTシリーズ ホルダ:+10%
・セラムテック製品:+40%
・超硬ホルダ修理・再研磨:+8%

*上記改定率は目安となります。商品によって改定率が異なる場合があり
*特注品も価格改定の対象です


2026年について、ほぼ毎月の頻度で切削工具メーカーから値上げ(価格改定)が発表されました。

2026年に複数回の値上げ(価格改定)を発表したメーカーも存在しています。
また、本ページには記載していませんが2025年にも値上げ(価格改定)しているメーカーも複数あります。

平均的な値上げ率を一律に示すことは、製品の材質やサイズによって大きく異なるため難しいですが、標準品(カタログ品)のインサートは+5〜20%程度、ソリッド工具は+10〜20%程度の価格改定が多い印象です。
また、超硬に限らず、サーメットやCBN、PCD、セラミックなども値上げされています。

特殊品については都度見積に変更されている切削工具メーカーがほとんどでした。




切削工具メーカーにおけるタングステン高騰に対する供給量・リサイクル強化の動き

切削工具メーカーにおける切削工具の供給能力およびリサイクルの強化に関する情報をまとめました。
2026年に公式サイトで公開された情報を対象として、ニュースタイトルとリンクを記載しています。(年内分は順次追記します)

公開日メーカーニュースタイトル
1月13日三菱マテリアル米国における資源循環事業部の新設および事業展開について
4月9日住友電気工業タングステンの供給能力を約1.5倍に増強 総額約159億円を投資、2028年度上期稼働へ
4月29日イワタツールタングステン供給逼迫に伴う影響と当社対応について ならびにレアメタル資源の国内循環に関する取り組み
5月1日オーエスジーダイヤモンドツール超硬工具をダイヤモンド工具へ再生させるサービスを開始
6月26日ダイジェット工業×冨士ダイス冨士ダイス株式会社との業務提携締結に関するお知らせ(【サステロイ STN30】と【サーメタル】の超硬合金の代替材料としての認知度向上)
7月31日三菱マテリアルH.C. Starckのタングステンリサイクル能力増強投資について ~欧州における重要鉱物の安定供給と資源循環の強化に向け、ドイツ・ゴスラー拠点の処理能力を約5割増強~
9月9日三菱マテリアル日本新金属におけるタングステンリサイクル能力増強投資について ~国内資源循環の強化に向け約80億円を投資、APT生産能力を約2倍に拡大~
10月9日京セラ使用済み切削工具を再資源化する製錬設備を国内に新設


タングステン高騰を受け、切削工具メーカー各社は供給能力増強やリサイクルへの投資を始めました。
これらの取り組みによって、タングステンの供給が安定し、価格の安定化・適正化につながることが期待されています。

切削工具メーカーの取り組みだけでなく、業界団体である「一般社団法人 日本機械工具工業会」でも動きがありました。

日本機械工具工業会は、製造工程等で発生する超硬工具スクラップを適切に回収し、国内において循環・再資源化する取組みを強化するために、「超硬工具スクラップのリサイクル促進に向けた選別・保管・処分に関するガイドライン」を2026年6月に改定しました。
このガイドラインは、超硬工具ユーザーにおける選別・保管・引渡しに関する基本的な考え方および推奨事項を整理したものであり、各事業者の自主的かつ合理的な判断を前提としつつ、リサイクルの円滑な実施および国内還流の促進に向けた参考として活用されることが目的とされています。

また、「超硬工具スクラップのリサイクル促進に向けた選別・保管・処分に関するガイドライン」に関連して、超硬工具スクラップの回収窓口となる事業者のうち、国内製造基盤への還流・活用に資する方針を有することを表明している事業者を整理した「リサイクル窓口事業者リスト」が公開されました。



切削工具メーカーの再編(事業移管・合併・統合・解散)まとめ

切削工具メーカーの再編(事業移管・合併・統合・解散)に関する情報をまとめました。
2026年に公式サイトで公開された情報を対象として、ニュースタイトルとリンクを記載しています。(年内分は順次追記します)

公開日メーカーニュースタイトル
3月2日住友電気工業アライドマテリアルのPCD回転工具事業を当社ハードメタル事業部へ移管
8月31日ニチアロイニチアロイ「解散」
9月4日NTKカッティングツールズタンガロイとNTKカッティングツールズの合併
9月4日タンガロイタンガロイとNTKカッティングツールズの合併
10月7日MOLDINO国内切削工具販売事業の統合
10月7日三菱マテリアル国内切削工具販売事業の統合


これら切削工具メーカー再編は、タングステンをはじめとする重要資源の安定調達、事業効率化、ブランド戦略の再構築といった、長期的な競争力強化を目的とした動きの一端と考えられます。

ニチアロイの解散

2026年8月31日、株式会社ニチアロイの解散が発表され、68年の歴史に幕を閉じることがわかりました。

1958年に超硬切削工具の製造販売を専門に行う日本超硬株式会社が設立され、1988年に愛三工業株式会社のグループ企業に加わりました。
2022年、長年製品ブランドとして親しまれてきた名称を用いて、社名を株式会社ニチアロイに変更しました。

ニチアロイの株主総会における解散決議は2027年6月末(予定)、清算決了は2027年10月中と発表されています(10月6日に更新されました)。


タンガロイとNTKカッティングツールズの合併

2026年9月4日、株式会社タンガロイとNTKカッティングツールズ株式会社が2027年1月1日付で合併し、両社のブランドは継続しつつ、タンガロイが存続会社として新たにスタートすることが発表されました。

日本特殊陶業株式会社は1958年にセラミック工具の販売を始め、2020年に機械工具製造の全額出資子会社NTKカッティングツールズを設立させました。
そして、2022年に日本特殊陶業はNTKカッティングツールズへ機械工具事業を承継させ、2023年にNTKカッティングツールズがタンガロイと同じIMCグループへ加入しました。


三菱マテリアルとMOLDINOの国内切削工具販売事業の統合

2026年10月7日、三菱マテリアル株式会社が、中期経営戦略に基づく事業基盤強化および収益力向上に向けた取り組みの一環として、自社と完全子会社である株式会社MOLDINOが営む国内の切削工具販売事業(営業部門)を統合することを発表しました。

日立ツール株式会社は2012年に日立金属株式会社の完全子会社となり、2015年に三菱マテリアル株式会社の子会社となって三菱日立ツール株式会社に社名変更しました。
三菱日立ツールは2017年に新ブランド「MOLDINO」を制定し、2020年に社名を株式会社MOLDINOに変更しました。

2026年10月下旬を目途に100%出資の新会社「三菱マテリアルツールズ株式会社」を設立し、2027年4月1日より新会社として「Mitsubishi Materials」および「MOLDINO」のブランドを継続して事業を開始すると公表されています。
三菱マテリアル株式会社と株式会社MOLDINOは存続し、製品開発や製造はこれまで通りに実施されるとのことです。


編集長コメント

「2026年の切削工具業界動向|値上げ・リサイクル強化・メーカー再編まとめ」いかがでしたか。

2026年、切削工具業界に変化が起きているため、全体を把握し、今後も正確に把握できるようにまとめました。

2027年はタングステン供給の増強投資が徐々に稼働し始める見込みであり、価格の安定化が期待されます。
一方で、メーカー再編や特殊品の都度見積り化など、調達環境の変化は継続する可能性があります。

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執筆者情報

hattori


本記事はタクミセンパイの服部が執筆・編集しました。

私は工具メーカーでの営業とマーケティングの経験を活かし、切削工具と切削加工業界に特化した専門サイト「タクミセンパイ」を2020年から運営しています。
私(服部)の実績や経歴については「運営について」に記載しています。

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