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【2025年】MECTの基本から最新情報まで徹底解説

MECT(MECHATRONICS TECHNOLOGY JAPAN/メクト)について、基本情報と最新情報、前回との比較データをまとめて知りたいと困っていませんか。

この記事を書いた私は工具メーカーでの営業・マーケティングの経験を活かし、切削工具と切削加工業界に特化した専門サイト「タクミセンパイ」を2020年から運営しています。
2015年からMECTに5回参加した経験をもとに本記事を執筆しました。

本記事では国内最大級の工作機械見本市「MECT」の基本情報、2025年最新の来場者数推移と来場者データ、切削関連の出展企業をまとめています。
この記事を読むことで、MECT2025に初めて参加する・久々に参加する方にとって、前回の開催結果と比較した情報を知ることができます。

MECTは国内最大級の工作機械見本市として新製品を見たり最新の情報が入手できる貴重な展示会で、新入社員・若手の方からベテランまで参加をオススメします。

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MECTの基本から最新情報まで徹底解説

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MECT(メクト)は「MECHATRONICS TECHNOLOGY JAPAN」の頭文字で、メカトロテックジャパンとも呼ばれます。
MECTは1987年にスタートした国内最大級の工作機械見本市です。

国内ではJIMTOFに次いで規模の大きなMECTは、自動車産業の中心地である名古屋で開催される展示会です。
工作機械メーカーや切削工具メーカーが、MECTに合わせて新製品を発表しています。

名古屋で開催されることから、作業着姿で参加される方が多いのもMECTの特徴です。

MECTの開催年と開催場所

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ポートメッセ名古屋公式サイトより

MECTは、奇数年にポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催されています。

MECT2023から新第1展示館が使用され、既存施設の第2展示館と第3展示館を含めた総展示面積は従来の34,000m2から6,000m2増え、40,000m2の最大規模で開催されています。

MECTが開催されない偶数年にJIMTOFが開催されています。

MECTの主催・運営・出展製品

MECTは株式会社ニュースダイジェスト社が主催で、運営もおこなっています。

ニュースダイジェスト社は、月刊生産財マーケティングを出版している会社として、ご存知の方が多いかと思います。
展示会と出版物が連動した企画力が、他の展示とは異なります

MECT2025の共催には愛知県機械工具商業協同組合、後援には経済産業省、外務省、文部科学省、日本貿易振興機構(ジェトロ)名古屋貿易情報センター、愛知県、名古屋市、名古屋商工会議所が、協賛には多くの団体が参加しています。

MECT2025の出展製品は下記となっています。

  • 工作機械
  • 鍛圧・板金加工機
  • 射出成形機
  • 3Dプリンター
  • 機械工具
  • のこ刃
  • 切削工具
  • 工作機器
  • 測定機器
  • 試験機器
  • 研削砥石
  • 研磨材
  • 油圧・空圧・水圧機器
  • 歯車・歯車装置
  • 環境・安全対応機器装置
  • CAD/CAM/CAE
  • 制御装置・関連ソフトウエア
  • 産業用ロボット
  • 搬送装置
  • 洗浄機械装置
  • 品質管理・安全・試験認証機関
  • 新素材
  • マイクロマシン
  • ナノテクノロジー関連

MECTの展示分野

MECT2023レポートより、展示分野をまとめたものが下記です。

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MECT2023レポートより作成


グラフより、MECTの展示分野は「切削工具・切削砥石・作業工具など(15.9%)」、「工作機械(14.5%)」、「工作機器(14.1%)」、「測定機器・品質管理(12.7%)」、「ロボット・自動化提案(11.9%)」で約7割を占めていることがわかります。



MECT2025について

mect2025-logo

MECT2025のキャッチコピーは「この発見、劇アツ!!!!」です。

名称メカトロテックジャパン2025
MECHATRONICS TECHNOLOGY JAPAN2025
(略称:MECT2025)
会期2025年10月22日(水)〜25日(土)
開催時間10:00~17:00(最終日は16:00まで)
会場ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
第1展示館・第2展示館・第3展示館
公式サイトMECT2025公式サイト

MECT2025の来場者数は70,000人と予測されています。

MECT2025攻略ガイド 無料配布

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画像イメージは2023年のもの


切削工具の情報収集、切削工具メーカーとの商談を目的にMECT2025に参加される方は「MECT2025 攻略ガイド(PDF30ページ予定)」がオススメです。

こちらはタクミセンパイが独自に作成する資料で、MECT2025 の視察(特に切削工具)に役立つガイドマップとして無料で配布予定です。

資料のコンテンツは下記の予定です。

  • MECT2025の変化点
  • 切削工具の最新技術
  • 加工対象や目的ごとに最適化された切削工具
  • ユーザー認知度ランキング(切削工具)
  • ユーザー注目度ランキング(切削工具)
  • 切削工具メーカーランキング
  • 切削工具に求められていること
  • MECT2025出展メーカーリスト(工作機械・ツーリング・切削工具)
  • MECT2025出展メーカー Xアカウントリスト

事前準備・回り方ガイド

mect-2025-guide-main2

MECTに初めて参加する方は必見!事前準備・回り方ガイド2025」の記事では、2025年最新データをもとにオススメの訪問日、事前準備、会場情報、記録、会場へのアクセス方法をまとめています。
こちらの記事を読むことで、MECT2025の視察で時間を有効活用できます。



MECTの来場者数推移(2003-2023)

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MECT2023レポートより作成


2003年~2023年のMECT来場者数の推移をまとめてみました。

リーマンショック(2008年9月)、東日本大震災(2011年3月)の影響で一時的にMECTの来場者が減っていますが2007年から2019年までは来場者数が90,000~94,000人で推移しています。

新型コロナウイルスの影響を受けていないMECT2019の来場者数合計は90,244人で、MECT2023は2019年から来場者数が14.4%減った77,225人でした。


MECTの来場者データ

MECT2023の来場者データから、MECTの特徴を説明します。

MECT2023の来場目的

MECT2023の来場者に対して、来場目的を回答してもらった結果が下記です。

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MECT2023レポートより作成


グラフより、MECTの来場目的は「新製品情報・資料の収集(40.8%)」と「最新技術の動向調査(27.0%)」が圧倒的に多いことがわかります。


MECT2023来場者の業種

MECT2023の来場者に対して、業種を回答してもらった結果が下図です。

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MECT2023レポートより作成


グラフより、MECTの来場者を業種別で見ると、製造業に従事されている方(青~緑)が75.9%と多く、次いで「商社・代理店」が12.1%参加していることがわかります。


MECT2023来場者の職種

MECT2023の来場者に対して、職種を回答してもらった結果が下記です。

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MECT2023レポートより作成


グラフより、MECTの来場者を職種別で見ると、技術系(製造・設計・生産技術・研究開発・品質管理)が62.5%と多く、次いで「営業・販売」が20.3%参加していることがわかります。


MECTの参加回数

MECT2023の来場者に対して、MECTの参加回数を回答してもらった結果が下記です。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: mect2023-visitor-number-of-times-1024x683.png
MECT2023レポートより作成


グラフより、MECT2023にはじめて参加したが47.0%と多く、次いで2~3回が29.3%であることがわかります。


MECT2023の滞在時間

MECT2023の来場者に対して、MECT2023の滞在時間を回答してもらった結果が下記です。

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MECT2023レポートより作成


グラフより、MECT2023に半日滞在した方が32.2%と多く、次いで2~3時間が27.6%、1日が22.1%であることがわかります。



MECT2023について

mect2023-logo

MECT2023の開催概要は下記です。

名称メカトロテックジャパン2023
MECHATRONICS TECHNOLOGY JAPAN2023
(略称:MECT2023)
会期2023年10月18日(水)〜21日(土)
開催時間10:00~17:00(最終日は16:00まで)
会場ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
新第1展示館・第2展示館・第3展示館
出展規模490社・団体 2,101小間
来場者数77,225人



MECT2023のブースの様子。お昼ごろに来場者数がピークになることが多いです。

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公式サイトより



MECT2023のセミナー会場の様子。事前予約が必要で、早くに満席になることがあります。

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公式サイトより


MECT2023の来場者データ

MECT2023の来場者数は下記です。

天候来場者数
10月18日
(水)
晴れ18,084人
10月19日
(木)
晴れ20,108人
10月20日
(金)
晴れのち曇り24,731人
10月21日
(土)
曇り14,302人
合計77,225人

MECTは金曜日の来場者数が多い傾向にあります。
以前は土曜日の来場者数も多かったのですが、働き方改革の影響もあってか減少傾向です。

MECTの基本から最新情報まで徹底解説まとめ

  • MECT2023では、「新製品情報・資料の収集(40.8%)」と「最新技術の動向調査(27.0%)」を目的に参加されている方が圧倒的に多かった
  • MECT2023の参加者を業種別で見ると、製造業に従事されている方が75.9%と多く、次いで「商社・代理店」が12.1%参加していた
  • MECT2023の参加者を職種別で見ると、技術系(製造・設計・生産技術・研究開発・品質管理)が62.5%と多く、次いで「営業・販売」が20.3%参加していた
  • 新型コロナウイルスの影響を受けていないMECT2019の来場者数合計は90,244人で、MECT2023は2019年から来場者数が14.4%減った77,225人だった

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執筆者情報

hattori


本記事はタクミセンパイの服部が執筆・編集しました。

私は工具メーカーでの営業とマーケティングの経験を活かし、切削工具と切削加工業界に特化した専門サイト「タクミセンパイ」を2020年から運営しています。
私(服部)の実績や経歴については「運営について」に記載しています。

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