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【2026年】切削加工業界の今を展示会の開催実績から徹底分析

切削加工業界の展示会開催実績やデータを探していますか

この記事を書いた私は工具メーカーでの営業・マーケティングの経験を活かし、切削工具と切削加工業界に特化した専門サイト「タクミセンパイ」を2020年から運営しています。
2026年時点で公開されている開催実績をわかりやすく表現、一部組み合わせて本記事を執筆しました。

本記事では日本最大の国際工作機械見本市「JIMTOF」と、日本最大級の工作機械見本市「MECT」の来場者数推移、JIMTOF2024とMECT2025で見た切削加工業界の今をまとめています。
この記事を読むことで、日本の2大工作機械見本市の来場者数推移と現状を把握することができます。

JIMTOF2024の来場者数は2018年(直近20年で最大規模)から15.7%減少しました。
また、MECT2025の来場者数は2019年から14.0%減少しました。

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切削加工業界の今を展示会の開催実績から徹底分析

本記事では切削加工業界の2大展示会である「JIMTOF」と「MECT」に関して、来場者数の推移をまとめています。

また、MECT2025で感じた参加者の関心、MECT2025およびJIMTOF2024で見た切削工具の最新動向について紹介します。

JIMTOFとMECTについて

画像

切削加工業界の最新情報を入手できる展示会としてJIMTOF(ジムトフ)とMECT(メクト)があります。
2年に1度開催されるJIMTOFとMECTの期間中は切削加工業界が最も盛り上がります

工作機械や切削工具の各メーカーは、この展示会にあわせて新製品を公開しています。
来場する切削工具ユーザー(工作機械で切削加工されている方)と機械工具販売店は、この展示会で新製品の実物を見て、商談するのを楽しみにしています。

メーカー、機械工具販売店、切削工具ユーザーのいずれにおいても、JIMTOFとMECTは重要な展示会であるといえます。

JIMTOF(ジムトフ)について

jimtof

2年ごと偶数年に東京ビックサイトで開催されるのがJIMTOF(ジムトフ)です。
正式名称は「JAPAN INTERNATIONAL MACHINE TOOL FAIR(日本国際工作機械見本市)」で、例年10~11月に開催されています。

JIMTOFについては2024年の記事として「JIMTOF2024の来場者数と会場レポート」を公開しています。

jimtof2024-result-and-report-main



MECT(メクト)について

mect

JIMTOFが開催されない奇数年にポートメッセ名古屋で開催されるのがMECT(メクト)です。
正式名称は「MECHATRONICS TECHNOLOGY JAPAN」で、こちらも例年10~11月に開催されています。

MECTについては2025年の記事として「MECT2025の来場者数と会場レポート」を公開しています。

mect2025-result-and-report-main





JIMTOFとMECTの来場者推移

JIMTOFとMECTの来場者数の推移が下記のグラフです。

画像


JIMTOFはMECTと比較して来場者数が約1.5倍多いです。

来場者が多い理由としては、JIMTOFが世界4大工作機械見本市という位置づけであること、会場が東京であるためアクセスしやすいこと、開催期間が長いこと、出展社数が多いこと、海外の来場者が多いことなどが挙げられます。

リーマンショック(2008年)以降にJIMTOFとMECTの来場者は少し落ち込み、以降徐々に回復していました。

2020年は新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が発出され、JIMTOF2020が中止となりました。
新型コロナウイルスの影響が落ち着き、JIMTOFとMECTの来場者数は回復傾向にあります。



JIMTOFの来場者数

JIMTOF2018とJIMTOF2024の来場者数合計(開催期間中の重複なし)および海外来場者数合計(開催期間中の重複なし)を比較してみました。

JIMTOF2018
来場者数
JIMTOF2024
来場者数
全来場者数153,103人129,018人
海外からの来場者数12,934人10,423人

JIMTOF2024の来場者数合計は129,018人で、JIMTOF2018(直近20年で最大規模)の来場者数合計は153,103人だったため、2024年は2018年と比較すると来場者数が15.7%減っています

JIMTOF2024の海外来場者数合計は10,423人で、JIMTOF2018の海外来場者数合計は12,934人だったため、2024年は2018年と比較すると来場者数が19.4%減っています

JIMTOF2018と比較して、2024年は会場が拡大し(南展示棟が追加)、開催時間が増え(東展示棟は最終日を除き17~18時も開催)ているため、JIMTOFはもう2018年のような来場者数に戻ることが難しいかもしれません。

MECTの来場者数

MECT2019とMECT2025の来場者数合計(開催期間中の重複なし)を比較してみました。

MECT2019
来場者数
MECT2025
来場者数
全来場者数90,244人77,613人

MECT2025の来場者数合計は77,613人で、MECT2019の来場者数合計は90,244人だったため、2025年は2019年と比較すると来場者数が14.0%減っています

MECT2019と比較して、2025年は開催規模が拡大しているため、MECTはもう2019年のような来場者数に戻ることが難しいかもしれません。


MECT2025とJIMTOF2024で見た切削加工業界の今

MECTとJIMTOFは来場者数が減っていますが、そもそも展示会のあり方が変わりつつあると考えます。
もちろん景気の影響や働き方改革、SNS等その他の発信手段の発達なども影響していますが、来場者の意識に着目して紹介します。

また、MECT2025とJIMTOF2024で見た切削工具の最新動向についても紹介します。

交流を求める声

handshake


MECT2025会期中のXは非常に盛り上がり、「出展者(Xの中の人)に会うため」「Xでつながった来場者同士で交流するため」といった目的で参加されている方を複数確認しています。

MECT2025の「参加目的」をタクミセンパイXで調査した結果がこちらです。


もっとも当てはまるものを1つ選ぶXのアンケートにて、「新製品情報の入手・業界動向の調査」に続き、「出展者・来場者との交流」が26.8%で2番目に回答数が多いという結果でした。

mect2023-visitor-purpose


参考として、主催者が公開している「MECT2023 来場目的」が上図であり、来場目的は「新製品情報・資料の収集」と「最新技術の動向調査」が高いことがわかっています。

Xで調査したデータであるため偏りはあると考えられますが、主催者公開データからはわからない来場者の変化として、「出展者・来場者との交流」を目的とした参加者が一定数いることはMECTの変化ではないでしょうか。
JIMTOF2024において実施した同様のアンケートでも「出展者・来場者との交流」が16.9%だったため、MECTに限らず切削加工業界に関連した展示会の変化と考えています。



切削工具のトレンド

切削工具に関しては下記の2つのテーマがMECT2025およびJIMTOF2024で印象的でした。

  • 切削工具の新技術:センシングツール
  • 切削工具の新技術:金属3D積層造形


JIMTOF2026についてもこれらの動きを重点的に取材したいと考えています。


切削工具の新技術:センシングツール

mect2025-sensing-tool


切削工具をIoT化したセンシングツールの活用が進んでいます。

MECT2025の会場で確認できたセンシングツールとして、京セラと住友電気工業の製品を写真・解説付きでまとめています。
被削材に直接接触する切削工具から得られるデータを利用する動きが進んでいます。

MECT2025取材記事として下記を公開しています。


切削工具の新技術:金属3D積層造形

jimtof2024-cutting-tool-made-of-additive-manufacturing


切削工具における金属3D積層造形(Additive Manufacturing , アディティブマニュファクチャリング)の活用が進んでいます。

JIMTOF2024の会場で金属3D積層造形製の切削工具として6社を取材し、9製品を写真・解説付きでまとめています。
3Dプリンターならではの複雑形状実現の他、多様な切削工具のニーズや小ロット生産に対応するため、金属3D積層造形製が当たり前の世界になりつつあります。

JIMTOF2024取材記事として下記を公開しています。

2026年最大規模の展示会JIMTOF2026

jimtof2026-logo


2026年最大の切削加工業界の展示会としてJIMTOF2026が開催されます。

名称JIMTOF2026
JAPAN INTERNATIONAL MACHINE TOOL FAIR
(第33回 日本国際工作機械見本市)
会期2026年10月26日(月)~10月31日(土)
10:00~17:00(最終日は16:00まで)
会場東京ビッグサイト(東京国際展示場)
(東*・西・南展示棟)*東4~6ホールを除く

2年前のJIMTOF2024からの変更点が、開催時間が9時スタートから10時に変更されたこと、会場が東京ビックサイト改修の影響で東4~6ホールを使えないことです。

予測来場者数(目標来場者数)は記事公開時には公開されていませんでした。

参加される方は「【2024年】JIMTOFの基本から最新情報まで徹底解説」「JIMTOFに初めて参加する方は必見!事前準備・回り方ガイド2024」の記事をご活用ください。
2026年の最新記事も別途公開いたします。


切削加工業界の今を展示会の開催実績から徹底分析まとめ

  • リーマンショック以降にJIMTOFとMECTの来場者は少し落ち込み、以降徐々に回復していた
  • 2020年は新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が発出され、JIMTOF2020が中止となった
  • JIMTOF2024の来場者数は2018年(直近20年で最大規模)から15.7%減少した
  • MECT2025の来場者数は2019年から14.0%減少した
  • MECT2025で感じた参加者の関心として、交流を求める声が多かった
  • 切削工具について、切削工具の新技術としてセンシングツールと金属3D積層造形がMECT2025およびJIMTOF2024の会場で確認できた

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執筆者情報

hattori


本記事はタクミセンパイの服部が執筆・編集しました。

私は工具メーカーでの営業とマーケティングの経験を活かし、切削工具と切削加工業界に特化した専門サイト「タクミセンパイ」を2020年から運営しています。
私(服部)の実績や経歴については「運営について」に記載しています。

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