11月25日が「金型の日」ということをご存知ですか。
本記事では「金型の日」とタクミセンパイの金型に対する企画案について紹介しています。
「金型の日」とは
日本金型工業会が1974年に11月25日を「金型の日」に制定しています。
金型産業の重要性を国内外に広く訴え、今後の業界の発展を目的として、工業会の創立記念日を「金型の日」と定めています。
毎年、講演会や優良従業員表彰などの記念式典が実施されています。
金型に対してタクミセンパイができること
金型向けの切削工具に特化した切削工具メーカーが存在するように、金型の加工に切削工具は不可欠です。
そのため、切削工具の情報を発信するタクミセンパイとしても「金型」は重要な業界です。
しかし、「【2024年】金型業界の今を統計データで徹底分析」の記事で紹介していますが、2024年時点で世界の金型生産高3位の日本は、金型生産高が2021年と1991年比較で28%減少、金型製造業所の事業所が2021年と1986年比較で64%減少、従業員数が27%減少しています。
また、メガキャスト(ギガキャスト)の登場による自動車金型数の減少、3Dプリンターよる金型レスでの製造など、金型の需要は激動の時代といえます。
厳しい状況ではありますが、日本において金型は重要な産業であり、その金型に対してタクミセンパイとして何かできないかと検討しています。
考えた企画案をここで公開することで、賛同いただける方とプロジェクト化し、金型に対して貢献していきたいと考えています。
まずは金型の切削加工において重要な工作機械・ツールホルダー・切削工具を中心として、協力いただける企業を探していきたいと考えています。
企画は「金型発信プロジェクト(案)」として、下記にて検討中の内容を紹介していきます。
金型発信プロジェクト(案)
金型に対してタクミセンパイができること、それはやはり発信であると考えています。
タクミセンパイではWEBサイト(本サイト)での発信の他、SNSでの発信にも力を入れています。
特にSNSは変化を起こすのに非常に相性が良い場であるため、特にSNSでの発信で金型に対して貢献していきたいと考えています。
金型の「奥深さ」「難しさ」「面白さ」を発信することができないかと考えています。
金型を加工されている金型メーカーは、加工している金型や取引先に関する情報に触れることが機密上難しく、発信することに課題があります。
そのため、金型に関する製造現場の情報を知ることが難しい現状があります。
金型を知らないと興味を持つこともできないと考えており、金型業界の人材獲得においてもこの状態は課題であると思います。
そこで、金型から製品が誕生するまでのストーリーを発信できないかと考えています。
そのストーリーを通じて、金型の「奥深さ」「難しさ」「面白さ」をリアルに伝えることができないかと検討しています。
本企画に関するXの投稿にはたくさんの「いいね!」をいただき、たくさんの方に応援いただけるのではないかと期待しています。
ちなみに、少し違った形で「金型」にスポットを当てた取り組みとして、「カプセルトイができるまで」の過程をカプセルトイで立体化させた製品が存在しています。
MONOistの「エポック社のカプセルトイが攻め過ぎている理由」の記事にて、この製品秘話を読むことができます。
金型の奥深さ・難しさ
金型の奥深さ・難しさを発信するにあたり、一般の方に向けの基本情報だけでなく、製造業の方も「そうだったのか!」と思っていただけるような濃い内容も発信したいと思っています。
協力いただける皆さまのノウハウを公開するというより、どのような技術が必要なのか、技術を活かすための試行錯誤を少し専門的な内容も含めて発信できないかと思っています。
それらの情報により、金型の奥深さ、そして何が難しいのかを伝えることができないかと考えています。
あわせて、世間一般的の「金型は高い」イメージに対して、「なぜ高いのか」が納得できるような製造現場の努力を知ってもらえると良いのではないかと考えています。
金型の面白さ
「金型発信プロジェクト(案)」でどんな金型をつくるのかは、企画に興味をもってもらう上で重要だと考えます。
また、発信されたコンテンツに読みたくなる要素はあればあるほど良いと考えています。
金型は身近なたくさんのものに使われていますが、今回の企画では「プラモデル」をつくるのが良いではないかと考えています。
ミニ四駆やガンプラブームを背景に上昇していたプラモデルの出荷指数は2015年にピークを迎え、その後低下していましたが、2018年頃から上場傾向にあります。
これは海外での需要、新型コロナウイルス発生時の巣ごもり需要などがあり、プラモデルが再び人気になっています。
ものづくりに携わる方のプラモデルに関するSNS投稿を頻繁に確認しており、製造業との相性が良いと考えています。
ちなみに筆者もプラモデルが大好きなので、熱量には自信があります。
どんなプラモデルを作るかは決まっていませんが、1つの案としてタクミセンパイのキャラクターである「コウサクキカイザー」を候補にしています。
架空の工作機械(マシニングセンタ)をロボット化したコウサクキカイザーは、SNSではそこそこ認知いただいており、版権もタクミセンパイ側でコントロールできるため、もしプラモデル化できた際に欲しい方もいて配りやすいと考えています。
SNSのフォロワーさん(つねぞうさん)に3Dプリンター製のコウサクキカイザーと図面を作っていただきました。
企画を進める上で、これらを参考資料として検討進めていきたいと考えています。
プラモデルにすることができれば、展示会やイベントでノベルティとして配布することもできます。
「金型発信プロジェクト(案)」に興味を持っていただいた方にとって、ストーリーで知ったプラモデルを手に入れることは満足度の高い体験になるのではないかと考えています。
そして、展示会でノベルティを配布するだけでなく、企画の中に登場した実際の金型も一緒に展示することで、金型の「面白さ」に触れてもらうことができないかと考えています。
その体験によって、金型を身近に感じてもらうこと、金型の重要性を知ってもらうことにつながれば嬉しいです。
カプセルに収まるサイズのプラモデルをつくることができれば、配布のしやすさなど発展性が高いのではないかと考え、参考となる資料を集めてみました。
カプセルに収まるサイズ・形状を実現する上での設計ノウハウと技術があり、難易度が高そうだと勉強になりました。
クラウドファンディングでプロジェクト化を検討!?
金型の「奥深さ」「難しさ」「面白さ」を発信するために、プラモデルをつくれないかと考えています。
その実現方法の1つの案としてクラウドファンディングを検討しています。
下記をクラウドファンディングのお礼の品として検討中。
プラン(提供内容) | 金額 | 申込み枠 |
プラン① 企業向け ・企画内で製品使用 ・金型に企業名を刻印(大) ・パッケージに企業名を掲載(大) ・記事にて企業名を紹介 ・企画で製作した金型の貸出可 ・専用色のプラモデル生産可* *製造に関わるコストは別 | 30万円 | 2枠 |
プラン② 企業向け ・金型に企業名を刻印(中) ・パッケージに企業名を掲載(中) ・記事にて企業名を紹介 ・専用色のプラモデル生産可* *製造に関わるコストは別 | 20万円 | 2枠 |
プラン③ ・射出成形工場の見学*(2時間程度) ・プラモ 限定クリアver×1個 *交通費別 | 5万円 | 10枠 |
プラン④ 企業向け ・金型に企業名を刻印(小) ・パッケージに企業名を掲載(小) ・記事にて企業名を紹介 | 3万円 | 10枠 |
プラン⑤ 個人向け ・金型に個人名*を刻印(小) ・パッケージに個人名*を掲載(小) ・記事にて個人名*を紹介 *ニックネームなど可 | 1.5万円 | 20枠 |
プラン⑥ ・プラモ×2個 ・プラモ 限定クリアver×1個 ・パッケージに個人名*を掲載(小) ・記事にて個人名*を紹介 *ニックネームなど可 | 8,000円 | 10枠 |
プラン⑦ ・プラモ×1個 ・プラモ 限定クリアver×1個 ・パッケージに個人名*を掲載(小) ・記事にて個人名*を紹介 *ニックネームなど可 | 6,000円 | 10枠 |
プラン⑧ ・プラモ×2個 ・パッケージに個人名*を掲載(小) ・記事にて個人名*を紹介 *ニックネームなど可 | 4,500円 | 20枠 |
プラン⑨ ・プラモ×1個 ・パッケージに個人名*を掲載(小) ・記事にて個人名*を紹介 *ニックネームなど可 | 2,500円 | 40枠~ |
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執筆者情報
本記事はタクミセンパイの服部が執筆・編集しました。
私は工具メーカーでの営業とマーケティングの経験を活かし、切削工具と切削加工業界に特化した専門サイト「タクミセンパイ」を2020年から運営しています。
私(服部)の実績や経歴については「運営について」に記載しています。
タクミセンパイとして収集した最新情報をもとに、ここでしか読めない独自視点の記事や調査データを提供しています。
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