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金型発信プロジェクト検討中!11月25日は記念日「金型の日」

11月25日が「金型の日」ということをご存知ですか。

本記事では「金型の日」とタクミセンパイの金型に対する企画案について紹介しています。

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「金型の日」とは

High precision die mold for casting automotive aluminium parts m


日本金型工業会が1974年に11月25日を「金型の日」に制定しています。

金型産業の重要性を国内外に広く訴え、今後の業界の発展を目的として、工業会の創立記念日を「金型の日」と定めています。
毎年、講演会や優良従業員表彰などの記念式典が実施されています。

「日本の金型産業をよむ(1998年発行)」「金型ジャパンブランド宣言(2005年発行)」を読んでみました。
工業会を設立して金型メーカーを支援したことが、日本における金型産業発展において重要であったことを確認できました。


金型に対してタクミセンパイができること

2024年11月25日「金型の日」のタイミングで、金型について考えてみました。

金型向けの切削工具に特化した切削工具メーカーが存在するように、金型の加工に切削工具は不可欠です。
そのため、切削工具の情報を発信するタクミセンパイとしても「金型」は重要な業界と考えています。

しかし、「【2024年】金型業界の今を統計データで徹底分析」の記事で紹介していますが、2024年時点で世界の金型生産高3位の日本は、金型生産高が2021年と1991年比較で28%減少、金型製造業所の事業所が2021年と1986年比較で64%減少、従業員数が27%減少しています。

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また、メガキャスト(ギガキャスト)の登場による自動車金型数の減少、3Dプリンターよる金型レスでの製造など、金型の需要は激動の時代といえます。

厳しい状況ではありますが、日本において金型は重要な産業であり、その金型に対してタクミセンパイとして何かできないかと検討しています。

金型産業の情報を収集し、「日本における金型産業の課題」を整理しました。
その上で、金型に対してタクミセンパイができることは「情報の発信」であると考えました。


金型発信プロジェクト(案)

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タクミセンパイとしてできることを考え、企画案をここで公開することで、賛同いただける方とプロジェクト化し、金型に対して貢献していきたいと考えています。
企画は「金型発信プロジェクト(案)」として、下記にて検討中の内容を紹介しています。

金型を企画の主役として、金型の「奥深さ」「難しさ」「面白さ」を発信することができないかと考えています。

金型を製造されている金型メーカーは、加工している金型に関する情報を発信することが秘密保持契約上難しいという課題があります。
そのため、私のような金型メーカー以外の立場からすると、金型に関する製造現場の情報を入手することが難しく、金型技術の「何がすごいのか」「なぜすごいのか」を知ることができません

金型のリアルな情報が発信されない限り、金型に興味を持つことも難しいと考えてます。
そのため、金型業界の人材獲得においても情報が発信されない状態は課題であると思います。

企画を通じて、金型から製品が誕生するまでのストーリーを発信できないかと考えています。
そのストーリーを通じて、金型の「奥深さ」「難しさ」「面白さ」をリアルに伝えることができないかと検討しています。

本企画に関するXの投稿にはたくさんの「いいね!」をいただき、たくさんの方に応援いただけるのではないかと期待しています。


この企画では「金型が主役」
そして金型製造を支える重要な技術・製品として「工作機械」と「切削工具」にフォーカスしたいと思います。


金型の奥深さ・難しさ

金型の「奥深さ」「難しさ」を発信するにあたり、一般の方に向けた基本的な情報だけでなく、製造業の方も「そうだったのか!」と思っていただけるような深くて専門的な内容も発信したいと思っています。

協力いただける皆さまのノウハウを公開するのではなく、どのような技術が使われており、その技術を活かす上での試行錯誤を発信することで、「何がすごいのか」「なぜすごいのか」を伝えることができないかと考えています。

加えて、世間一般的な「金型は高い」イメージに対して、「なぜ高いのか」が納得できるような製造現場の努力を知ってもらえると良いのではないかと考えています。


金型の面白さ

「金型発信プロジェクト(案)」において、何の金型をつくるのかは、企画に興味をもってもらう上で重要だと考えます。
また、発信されたコンテンツを読みたくなる要素はあればあるほど良いでしょう。

金型は身近なたくさんのものに使われていますが、今回の企画では「プラモデル」の金型をつくるのが良いではないかと考えています。

ミニ四駆やガンプラブームを背景に上昇していたプラモデルの出荷指数は2015年にピークを迎え、その後低下していましたが、2018年頃から上場傾向にあります。
これは海外での需要、新型コロナウイルス発生時の巣ごもり需要などがあり、プラモデルが再び人気になっています。

プラモデルに関する私のSNS投稿は反応が良く、製造業との相性が良いと考えています。
ちなみに私はプラモデルが大好きで、これまで100個以上を組み立ててきたため、熱量には自信があります。

どんなプラモデルを作るか、1つの案としてタクミセンパイのキャラクターである「コウサクキカイザー」を候補にしています。

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架空の工作機械(マシニングセンタ)をロボット化したコウサクキカイザーですが、右腕の先端には切削工具がついています。
金型製造を支える重要な技術・製品として「工作機械」と「切削工具」にフォーカスする上で、キャラクターとして相性が良いのではないかと考えています。

タクミセンパイのアカウントで定期的にコウサクキカイザーの情報を投稿しているため、SNSではそこそこ認知いただいています。
版権もタクミセンパイでコントロールできるため、プラモデルができた際に配りやすいと考えています。

工作機械形態からロボット形態に変形するシークエンスを再現したアニメーションも存在しており、プラモデルで変形まで再現できると面白そうです(難易度は上がりますが)。



SNSのフォロワーさん(つねぞうさん)に3Dプリンター製のコウサクキカイザーと図面を作っていただきました。

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コウサクキカイザー 立体サンプル


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コウサクキカイザー 図面


企画を進める上で、これらを参考資料として検討進めていきたいと考えています。

プラモデルにすることができれば、展示会やイベントでノベルティとして配布することができます。

「金型発信プロジェクト(案)」に興味を持っていただいた方にとって、ストーリーで知ったプラモデルを手にできることは、満足度の高い体験になるのではないかと考えています。

そして、展示会でノベルティを配布するだけでなく、企画の中に登場した実際の金型も一緒に展示することで、金型の「面白さ」に触れてもらうことができないかと考えています。
その体験によって、金型を身近に感じてもらうこと、金型の重要性を知ってもらうことにつながれば嬉しいです。

金型を主役にする上で、ストーリーで紹介するだけでは弱いため、金型写真を印刷したアクリルスタンドとプラモデルを一緒に飾るような仕組みを提供できないかと考えています。
この仕組みであれば、金型から生まれたプラモデルだけでなく、金型の存在も一緒に感じることができないかと思っています。


今回の企画で目指すプラモデルは、500円くらいで販売できるようなサイズ・パーツ数を想定しています。
カプセルトイとして販売できそうな価格帯のプラモデルにすることで、プラモができるまでにどれだけの工数がかかっているかイメージできるようになればと考えています。

金型を発信する方法のヒント

金型を発信する方法のヒントを集めてまとめています。

「ニッポンものづくり研究 金型入門(2019年発行)」を読んで、金型業界の課題に対する解像度を上げることができました。



金型がテーマのマンガを入手しました。
情報の伝えやすさ(読者にとっては読みやすさ)において、漫画は優れています。



金型をつくるのにかかる工数や費用の参考となるような記事を見つけました。
ここまでコストについて触れた記事は珍しく、金型を発注する上で参考になります。



金型職人の仕事を知る、プラモデル金型ができるまでを詳しく知る上でこちらの資料が役に立ちました。



「カプセルトイ玩具ができるまで」を解説した同人誌を入手しました。
リアルな開発経緯の記録本は貴重な資料です。



少し違った形で「金型」にスポットを当てた取り組みとして、「カプセルトイができるまで」の過程をカプセルトイで立体化させた製品が存在していることを見つけました。
MONOistの「エポック社のカプセルトイが攻め過ぎている理由」の記事にて、この製品秘話を読むことができます。


カプセルに収まるサイズのプラモデルをつくることができれば、配布のしやすさなど発展性が高いのではないかと考え、参考となる資料を集めてみました。
カプセルに収まるサイズ・形状を実現する上での設計ノウハウと技術があり、難易度が高そうだと勉強になりました。


クラウドファンディングでプロジェクト化を検討

金型の「奥深さ」「難しさ」「面白さ」を発信するために、プラモデル用の金型をつくりたいと考えています。
その実現方法の1つの案としてクラウドファンディングを検討しています。

クラウドファンディングを実現するためにはスポンサーが不可欠です。

スポンサーを検討いただく上で「どのような露出が期待できるか」「企業として金型への強い思いを発信できるか」が重要であると考えています。
企業スポンサーに対しては、「金型なら○○」といった、金型業界において圧倒的なポジションを発信できるようなお礼の品を用意できればと考えています。

「金型発信プロジェクト(案)」は記事として情報を発信するため、記事内でスポンサーを紹介します。
それだけではインパクトが弱いので、金型・プラモデル・アクリルスタンド・(プラモの組み立て)説明書にもスポンサー情報を掲載したいと思っています。


下記をクラウドファンディングのプランとして検討しています。
①~④は上図イメージの①金型・②プラモデル・③アクリルスタンド・④(プラモの組み立て)説明書に該当します。

プラン(提供内容)金額申込み枠
A.企業向けスポンサー:ゴールド
・①金型に企業名を刻印(大)
・②プラモ背面に企業名を刻印
・③アクスタに製品写真、製品名を印刷
・③アクスタ台座に企業名を印刷
・④説明書に企業名(特大)、製品写真、製品名を掲載
・記事にて企業名を紹介
・企画内でスポンサー製品を使用
・企画で製作した金型の貸出可
・専用色のプラモデル生産可*
*製造に関わるコストは別
40万円2枠
B.企業向けスポンサー:シルバー
・①金型に企業名を刻印(中)
・④説明書に企業名を掲載(大)
・記事にて企業名を紹介
・専用色のプラモデル生産可*
*製造に関わるコストは別
20万円2枠
C.企業向けスポンサー:ブロンズ
・①金型に企業名を刻印(小)
・④説明書に企業名を掲載(中)
・記事にて企業名を紹介
10万円5枠
D.工場見学プラン
・射出成形工場の見学*(2時間程度)
・プラモ 限定クリアver×1個
*交通費別
5万円10枠
E.個人向け金型刻印プラン
・①金型に個人名*を刻印(小)
・④説明書に個人名*を掲載(中)
・記事にて個人名*を紹介
*ニックネームなど可
2万円10枠
F.個人向け通常+限定3点プラン
・プラモ×2個
・プラモ 限定クリアver×1個
・アクリルスタンド×3個
・④説明書に個人名*を掲載(小)
・記事にて個人名*を紹介
*ニックネームなど可
8,000円30枠
G.個人向け通常+限定2点プラン
・プラモ×1個
・プラモ 限定クリアver×1個
・アクリルスタンド×2個
・④説明書に個人名*を掲載(小)
・記事にて個人名*を紹介
*ニックネームなど可
6,000円30枠
H.個人向け通常2点プラン
・プラモ×2個
・アクリルスタンド×2個
・④説明書に個人名*を掲載(小)
・記事にて個人名*を紹介
*ニックネームなど可
4,500円無制限
I.個人向け通常プラン
・プラモ×1個
・アクリルスタンド×1個
・④説明書に個人名*を掲載(小)
・記事にて個人名*を紹介
*ニックネームなど可
2,500円無制限
J.応援プラン
・④説明書に個人名*を掲載(小)
・記事にて個人名*を紹介
*ニックネームなど可
1,000円無制限

必要な費用を正確に見積もれているわけではありませんが、150万円を目標としたいと考えています。

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執筆者情報

hattori


本記事はタクミセンパイの服部が執筆・編集しました。

私は工具メーカーでの営業とマーケティングの経験を活かし、切削工具と切削加工業界に特化した専門サイト「タクミセンパイ」を2020年から運営しています。
私(服部)の実績や経歴については「運営について」に記載しています。

タクミセンパイとして収集した最新情報をもとに、ここでしか読めない独自視点の記事や調査データを提供しています。
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