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【2021年】専門誌の特集を振り返る

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タクミセンパイを運営している服部です。

こちらの記事では2021年に発売された切削加工業界の専門誌の特集を振り返り、業界のトレンドや各専門誌の強さを分析したいと思います。

はじめに

切削加工業界の専門誌として対象としたのは下記4誌です。

  • 機械技術
  • 機械と工具
  • ツールエンジニア
  • 生産財マーケティング

各専門誌の特徴については、「【レビュー】切削加工 専門誌:4誌比較」で詳しく紹介しています。

機械技術

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媒体概要

「機械技術」の媒体概要は下記となっています。

出版日刊工業新聞社
創刊1953年
発行日毎月25日
発行部35,000部
WEB専用ページ

2021年 特集

「機械技術」の2021年特集は下記となっています。

1月レーザを活用した部品加工技術の最新動向
2月5軸マシニングセンタ最前線 ~高度化する部品加工への活用術~
3月高付加価値を生む研削加工の基本と高度化の視点
4月高品位部品を実現するバリ取り・エッジ加工
5月5G関連製品・部品の最新動向と加工技術
6月環境と安全に配慮した機械加工のエコソリューション
7月難削材の微細加工技術の最新動向
8月新たな視点を提供する輸入工作機械/工具・機器の最新動向
9月旋削加工の技術トレンドと高度化に向けた視点
10月高精度・高効率を実現する 小径・深穴あけ加工技術
11月自動車部品加工の高品質化と効率向上へのポイント
12月金属加工現場を最適・快適にするロボット活用事例

「機械技術」の特集の中には、技術情報だけでなく、将来の切削加工業界を生き抜くヒントとなるものがありました。

5G関連製品・部品の最新動向と加工技術(5月)」では、5G製品代表のスマホとその普及のために必要な機器や対応基地局に搭載する部品の加工事例や、加工に必要な工作機械・工具が紹介されています。
5G関連製品・部品加工の受注を目指す加工企業へのヒントも示めされており、今後需要が伸びる技術領域を紹介した特集であることがわかります。

「自動車部品加工の高品質化と効率向上へのポイント(11月)」は、電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)など、次世代自動車の部品に向けた加工技術の確立や経営戦略に役立つ情報が提供されています。

「機械技術」は、ただ最新の製品やサービスを紹介するだけでなく、業界の最新動向を特集として多く組んでおり、業界の最先端で活躍するために必要な媒体であることがわかります。

  • レーザを活用した部品加工技術の最新動向(1月)
  • 5軸マシニングセンタ最前線 ~高度化する部品加工への活用術~(2月)
  • 5G関連製品・部品の最新動向と加工技術(5月)
  • 難削材の微細加工技術の最新動向(7月)
  • 新たな視点を提供する輸入工作機械/工具・機器の最新動向(8月)
  • 旋削加工の技術トレンドと高度化に向けた視点(9月)

機械と工具

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媒体概要

「機械と工具」の媒体概要は下記となっています。

出版日本工業出版
テーマ生産加工技術を支える
創刊1957年(2010年の休刊を経て、2011年リニューアル創刊)
発行日毎月10日
発行部数32,000部
WEB専用ページ

2021年 特集

「機械と工具」の2021年特集は下記となっています。

1月生産加工技術の現在とこれから
2月機械要素・周辺機器の最新技術
3月コスト削減を実現する最新切削工具
4月金型加工高度化の最新技術
5月最新切削加工機械の新機能
6月変わる最新研削加工技術
7月これからの航空機部品加工への取り組み
8月自動化・省力化を加速する最新技術
9月高付加価値加工のための最新切削工具
10月新しい自動車部品とその加工技術
11月新市場を拓く微細精密加工技術
12月広がる特殊加工の新技術

「機械と工具」では、業界の最新技術が特集として多く組まれています

  • 機械要素・周辺機器の最新技術(2月)
  • 金型加工高度化の最新技術(4月)
  • 変わる最新研削加工技術(6月)
  • 自動化・省力化を加速する最新技術(8月)
  • 広がる特殊加工の新技術(12月)

ツールエンジニア

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媒体概要

「ツールエンジニア」の媒体概要は下記となっています。

出版大河出版
テーマTool Engineering & モノづくりの現場を伝える機械雑誌
創刊1959年
発行日毎月27日
WEB専用ページ

2021年 特集

「ツールエンジニア」の2021年特集は下記となっています。

1月公共輸送手段と物流のハードウエア
2月複合切削に対応したCAD/CAMシステム
3月試作部品から少ロット生産に対応,金属積層造形機
4月21世紀の新人に向けた研削仕上げの基本
5月複雑な形状を切削加工する複合加工機と適用ワーク
6月素材を確実に保持するジグ&取付具・固定具
7月小径工具による自動旋盤,微細加工機の切削作業
8月積層造形技術と機械部品への適用
9月部品の付加価値を高めるバリ取り仕上げ技術
10月NC自動盤で小ロット・ワークを効率よく切削
11月機械加工における計測と誤差を減らす技術&技能
12月歯車を効率よく切削加工するテクニック

「ツールエンジニア」には、特に切削加工業界の最新動向や将来に関する特集は見当たりませんでした。

生産財マーケティング

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媒体概要

「生産財マーケティング」の媒体概要は下記となっています。

出版ニュースダイジェスト社
テーマ設備材を中心とするR&D情報誌
創刊1964年
発行日毎月1日
発行部数17,000部(2015年実績)
WEB専用ページ

2021年 特集

「生産財マーケティング」の2021年特集は下記となっています。

1月今年はこうなる 不況時こそ攻めよ
2月狙うは隙間と青い海 競合とニーズの見極め術
3月交錯する自動車市場 2030年に求められる生産設備
4月コロナで見直すBCP リスク対策は包括的に
5月不況下の売り手市場 2021年問題をこう乗り切る
6月海外市場の今日と明日 商機が外需にあり
7月老舗の所作を学ぶ 守るもの変えるもの
8月今こそ、日本流を 独自の強みをDX時代に伸ばす術
9月利益生み出す省エネ提案 「脱炭素」を新たな商機に
10月MECTで会おう 出会いのキカイ探そう
11月変わる市場、変わる工具 新たなニーズに応える
12月束になって挑む中小 多様な連携のあり方

「機械技術」「機械と工具」「ツールエンジニア」の3誌が技術系の専門誌であるのに対して、「生産財マーケティング」はマーケティングを中心とした専門誌であるため、特集のタイトルも他誌と大きく異なります。

「生産財マーケティング」の特集では、将来の切削加工業界を生き抜く経営戦略のヒントとなるものがありました。

交錯する自動車市場 2030年に求められる生産設備(3月)」では、プラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)、燃料電池自動車(FCV)などの次世代自動車の普及が加速する中、生産設備に求められる要素に焦点を当てた特集が組まれています。

利益生み出す省エネ提案 「脱炭素」を新たな商機に(9月)」では、2050年までのカーボンニュートラル(CN)実現のために、これまで以上に環境に配慮した生産体制がFA業界を含む製造業全体にも求められており、そのニーズ拡大が特集されています。
特集内では、
顧客に利益をもたらす各社の省エネ提案と、CNの実現に向けた各社の環境対策の取り組みが紹介されています。

また、新型コロナウイルスの影響に関連する特集が組まれており、まさに「今読むべき専門誌」であると評価しました。

  • 今年はこうなる 不況時こそ攻めよ(1月)
  • コロナで見直すBCP リスク対策は包括的に(3月)
  • 不況下の売り手市場 2021年問題をこう乗り切る(5月)
  • 海外市場の今日と明日 商機が外需にあり(6月)
  • 今こそ、日本流を 独自の強みをDX時代に伸ばす術(8月)
  • 束になって挑む中小 多様な連携のあり方(12月)

さいごに

業界のトレンドとしては、次世代自動車、5G関連機器・製品が特集されていました。
また、業界に限定しないトレンドとして、環境問題や新型コロナウイルスを意識した特集も確認することができました。

【レビュー】切削加工 専門誌:4誌比較」でオススメの専門誌について、「機械技術」と「生産財マーケティング」の2誌を紹介させていただきました。

今回1年間の特集を振り返って、改めて「機械技術」と「生産財マーケティング」が切削加工業界の将来を生き抜くヒントをくれるオススメの専門誌であると再確認できました。

まとめ

  • 業界トレンドとして、次世代自動車、5G関連機器・製品が特集されている
  • 業界に限定しないトレンドとして、環境問題や新型コロナウイルスを意識した特集が確認できた
  • 2021年の「機械技術」は、技術情報だけでなく、将来の切削加工業界を生き抜くヒントとして、「5G関連製品・部品の最新動向と加工技術」や「自動車部品加工の高品質化と効率向上へのポイント」が特集として組まれていた
  • 「機械技術」は、ただ最新の製品やサービスを紹介するだけでなく、業界の最新動向を特集として多く組んでおり、業界の最先端で活躍するために必要な媒体である
  • 2021年の「機械と工具」は、業界の最新技術が特集として多く組まれていた
  • 2021年の「生産財マーケティング」は、将来の切削加工業界を生き抜く経営戦略のヒントとして、「交錯する自動車市場 2030年に求められる生産設備」や「利益生み出す省エネ提案 「脱炭素」を新たな商機に」が特集として組まれていた
  • 「生産財マーケティング」は新型コロナウイルスの影響に関連する特集を多く組んでおり、まさに「今読むべき専門誌」であると評価した

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