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切削加工業界2021年振り返り

ブログをご覧いただきましてありがとうございます。
タクミセンパイを運営している服部です。

こちらの記事は、切削加工業界の2021年振り返りとなります。

新型コロナウイルスの影響で大打撃となった2020年の振り返りから、ウィズコロナ時代として変化の大きかった2021年の切削加工業をまとめました。

この記事を読んでほしい人

  • 切削加工業界の2021年の動きを知りたい
  • 切削加工業界に対する新型コロナウイルスの影響を知りたい

2020年

2020年イベント・ニュース

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2020年の切削加工業界のイベントと新型コロナウイルス関連ニュースについてまとめてみました。(2020年当時の状況は、「切削加工業界2020年振り返り」に詳しく記載しています。)

1月15日:国内初の新型コロナウイルス感染者確認

2月28日:イベント自粛要請

4月7日:7都府県に緊急事態宣言発令

4月15日~18日:インターモールド2020中止

4月16日全国に緊急事態宣言発令(1回目)

5月25日:全国の緊急事態宣言解除(1回目)

7月15日~18日:インターモールド名古屋中止

10月5日~16日:インターモールドオンライン開催

11月16日~27日:JIMTOF Online開催

12月7日~12日:JIMTOF2020中止

新型コロナウイルスの影響で、インターモールド2020・名古屋、JIMTOF2020が中止となりました。

2020年TOPICS

  • WEB商談やWEBセミナー(ウェビナー)、WEB展示会の開催が増えた
  • DMG森精機株式会社様のAIチップリムーバルや、アルム株式会社様のARMCODE1(加工プログラムをAIによって完全自動化)、ユアサ商事株式会社様のAIスタートアップとの資本提携など、AIに関するニュースを多く確認できた
  • DX(デジタルトランスフォーメーション)が取り上げられることが増えた
  • SDGsの中に2020年をゴールとするものがあったこともあり、様々な媒体でSDGsが取り上げられ、切削加工業においてもSDGsへの取り組みに関する発信が増えた
  • 切削工具の専門通販サイト、さくさくECがオープンした
  • meivycaddiMitsuriなどのWEB発注サービスが存在感を表してきた

2021年

2021年イベント・ニュース

2021年の切削加工業界のイベントと新型コロナウイルス関連ニュースについてまとめてみました。

1月8日緊急事態宣言発令(2回目)

3月21日:全国の緊急事態宣言解除(2回目)

4月14日~17日:インターモールド2021開催

4月25日緊急事態宣言発令(3回目)

6月20日:全国の緊急事態宣言解除(3回目)

7月12日緊急事態宣言発令(4回目)

9月30日:全国の緊急事態宣言解除(4回目)

10月20日~23日:MECT2021開催

3度の緊急事態宣言の合間で、インターモールド2021とMECT2021が開催されました。

2021年TOPICS

2020年に続き、2021年も切削加工業界の企業はWEBを活用したセミナーや展示会が多く実施されました。
今後、リアル展示会が新型コロナウイルス発生前のように増えてくると思いますが、WEBセミナー・展示会は場所を選ばず開催することができるため、切削加工業界においても活用され続けると予想します。

2021年の世界の動きとして、半導体の不足や中国の停電、世界の自動車電動化への動き加速が切削加工業界へ与えた影響は大きいです。

ただ、本記事では、国内の切削加工業の動きとして私が注目した下記3つを紹介します。

  • 牧野フライス製作所が工具に参入
  • アルムがAIによる自動プログラム作成ソフトを販売
  • MECT2021大盛況

牧野フライス製作所の工具参入

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2021年5月に、株式会社牧野フライス製作所が工作機械に付随する周辺機器の独自開発へ参入するというニュースが発信されました。

新ブランド「スマートツール」を立ち上げ、独自に開発した工具や取付具、測定具、ソフトウエアなどの製品を取り揃えています。
「スマートツール」の1つに、加工制御と専用バイトの組み合わせ、切削送りでシール面を仕上げる「スーパーヘール加工」などがあります。

これまで工作機械メーカーが独自開発の工具を発売した例はないに等しく、機械と工具がこれまで以上に親和した製品が今後多く登場してくることが予想されます。
今後の動向として注目しているのは、工作機械メーカーが提供する工具であれば、IoT対応が容易であるため、IoT対応切削工具開発の加速です。

アルムがAIによる自動プログラム作成ソフトを販売

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タクミセンパイでも何度かインタビューを実施させていただいていますが、加工プログラムをAIによって完全自動化するソフトウェアが中小企業から誕生しました。

注目すべきは、工作機械メーカーやCADソフトウェアの会社から誕生したのではなく、自らが切削加工ユーザーであるアルム株式会社が開発しているため、ユーザーが求めるソフトウェアが誕生したことです。

公式WEBサイトで導入先ユーザーの反響などが発信されていますが、満足度は高いようです。

既に複数の大型アップデートが計画されているのと、利用中のユーザーからのフィードバックを反映して進化し続けているため、今後が非常に楽しみです。

アルム社が開発した製造AI「ARMCODE」についてはこちら。

MECT2021大盛況

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新型コロナウイルス発生以降のリアル展示会として、最大規模で開催されたMECT2021(2021年10月20~23日)。

2021年1月1日(金)~10月23日(土)の全国と愛知県の新型コロナウイルスの感染者状況をグラフにしたものが下記です。
感染者数の増減について、全国と愛知県でほぼ同じ動きをしています。

mect2021-covid19-dailydata

MECT2021開幕前日の10月19日(火)の新型コロナウイルス感染者数は全国が372名、愛知県が15名でした。
10月17日(日)~23日(土)1週間の全国の感染者数は、2021年で最も少なく(2021年10月25日時点で)、ベストなタイミングでの開催でした。

私は初日に参加しましたが、参加者、出展社、主催者、メディアの皆さんが「以前の活気が戻ってきた」と話されるほど、大盛況でした。

新型コロナウイルスの影響を受けていないMECT2019の来場者数合計は90,244人で、2021年は前回から来場者数が23.6%減った68,929人でした。
新型コロナウイルスの感染予防策のために小間数が例年より1割少なく、かつ来場者数が前回から23.6%減ってることから、密を避けて最大規模で開催できたと考えられます。

また、会期中は企業の公式アカウントを中心に、「#MECT2021」などのハッシュタグでTwitterが盛り上がっていました。
切削加工業界においても、TwitterなどのSNS活用が進んでいるように感じました。

リアル展示会に人が戻ってきたことで、改めて直接会う価値が見直されましたが、次は2022年に開催されるJIMTOFが注目されています。
世界四大工作機械見本市の1つであるJIMTOFは、2020年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、オンラインでの開催となりました。

jimtof2022

JIMTOFがMECTと大きく異なるのが、来場者の10%を海外が占めていることです。
国内は新型コロナウイルスの感染者数が減少していますが、世界的には再度増加している国もあります。

JIMTOF2022が開催される2022年11月に、世界で新型コロナウイルスの感染者数が減少し、訪日しやすい環境になっていることを願います。

ウィズコロナ時代に開催さたMECT2021についてはこちら。

まとめ

  • 2021年は緊急事態宣言が3回発令され、解除中にインターモールド2021とMECT2021が開催された
  • 2021年のTIPICSとして、「牧野フライスの工具参入」「アルムのAIによる自動プログラム作成ソフト販売」「MECT2021大盛況」の3つを取り上げた
  • 牧野フライスの工具参入について、工作機械メーカーが独自開発の工具を発売した例はないに等しく、機械と工具がこれまで以上に親和した製品、特にIoT対応切削工具の登場が期待される
  • アルムのAIによる自動プログラム作成ソフト販売について、自らが切削加工ユーザーであるアルム社が開発しているため、ユーザーが欲しいソフトウェアが誕生した
  • MECT2021大盛況について、新型コロナウイルスの感染予防策のために小間数が例年より1割少なく、かつ来場者数が前回から23.6%減ってることから、密を避けて最大規模で開催できた

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