
MECT(メクト, メカトロテックジャパン)に初めて参加する・久々に参加するので、事前準備・回り方の参考となる情報を知りたいと困っていませんか。
この記事を書いた私は工具メーカーでの営業・マーケティングの経験を活かし、切削工具と切削加工業界に特化した専門サイト「タクミセンパイ」を2020年から運営しています。
2015年からMECTに5回参加した経験をもとに本記事を執筆しました。
本記事では国内最大級の工作機械見本市「MECT」について、2025年最新データをもとにオススメの訪問日、事前準備、会場情報、記録、会場へのアクセス方法をまとめています。
この記事を読むことで、MECT2025の視察で時間を有効活用できます。
MECTは国内最大級の工作機械見本市として開催規模が大きいため、事前準備が重要です。
初めてMECTに参加する場合は、先輩や機械工具販売店の方と一緒に回ることをオススメします。
本記事のポイントをまとめた動画(Youtube)・音声(Spotify・Apple podcast)も配信しています。


MECT事前準備・回り方ガイド2025

MECT2025に参加される方に向けて参加前の準備、会場内の回り方・歩き方、情報収集の仕方について説明しています。
MECTは1987年にスタートした国内最大級の工作機械見本市です。
国内ではJIMTOFに次いで規模の大きなMECTは、自動車産業の中心地である名古屋で開催される展示会です。
工作機械メーカーや切削工具メーカーが、MECTに合わせて新製品を発表しています。
MECTの展示分野、来場者推移、来場者データについて知りたい方は「【2025年】MECTの基本から最新情報まで徹底解説」で詳しく説明しています。
MECT2025について

MECT2025のキャッチコピーは「この発見、劇アツ!!!!」です。
名称 | メカトロテックジャパン2025 MECHATRONICS TECHNOLOGY JAPAN2025 (略称:MECT2025) |
会期 | 2025年10月22日(水)〜25日(土) |
開催時間 | 10:00~17:00(最終日は16:00まで) |
会場 | ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場) 新第1展示館・第2展示館・第3展示館 |
公式サイト | MECT2025公式サイト |
入場料 | 事前来場登録で入場料無料 |
MECT2023から新第1展示館が使用され、既存施設の第2展示館と第3展示館を含めた総展示面積は従来の34,000m2から6,000m2増え、40,000m2の最大規模で開催されています。
MECT2025の出展者数は過去最高の524社・団体で、そのうち84社が初出展と発表されています。
出展規模が非常に大きいため、初めてMECTに参加する場合は先輩や機械工具販売店の方と一緒に回ることをオススメします。
MECT2025の来場者数は70,000人と予測されています。
参考として、MECT2023の来場者数は77,225人でした。
MECT2025主催者企画展示

主催者企画展示は「医療を支える加工術 -異業種に学ぶ成功のヒント-」です。
コンセプトゾーン内に3台の工作機械が持ち込まれ、加工実演も提供されます。
「機械動作」や「加工音」、「段取り方法」など最新加工ノウハウを会場で見ることができます。
テーマは下記3つとなっています。
- 医療器具のミニチュア再現技術(キャステム×碌々スマートテクノロジー)
- 医療に生かす金型メーカーの技(狭山金型製作所×ファナック)
- 医療の未来を創る、切り拓く新工法(メイラ×中村留精密工業)
タクミセンパイ提供のMECT2025関連情報
タクミセンパイが独自に提供するMECT2025関連情報をまとめています。
MECT2025出展企業リスト(切削関連)
工作機械と切削工具を目的としてMECT2025に参加される方に向けて、切削関連のメーカーを独自にまとめて「MECT2025の切削関連(工作機械・ツーリング・切削工具)出展企業リスト」で公開しています。
MECT2025 出展社こだわりノベルティ紹介
MECT2025に出展する15社から情報提供された「こだわりノベルティ」の情報を「MECT2025 出展社こだわりノベルティ紹介」でタクミセンパイが紹介しています。
各社のノベルティをチェックして、ワクワクした気持ちでMECT2025に参加してもらえると嬉しいです。
接点のない企業のブースに入るのは勇気がいるため、ノベルティをキッカケに自然にスタッフの方との会話がスタートできることを願っています。
そして、気になっていた企業を好きになった、初めて知った企業だけど興味をもった、そんな出会いをMECT2025で実現できればと考えています。
ユーザーが選ぶMECT2025注目の切削工具メーカーをランキングで紹介
切削工具ユーザーへのアンケート調査結果から、MECT2025でブースに訪問予定の切削工具メーカー注目度ランキングを「ユーザーが選ぶMECT2025注目の切削工具メーカーをランキングで紹介」のページで紹介しています。
MECT2025における切削工具メーカー視察の優先度付けに貢献できればと考えています。
ものづくり系ポッドキャストの日 in MECT2025

10月24日(金)にMECT2025共催イベントとして開催される「ものづくり系ポッドキャストの日 in MECT2025」の登壇番組の1つとしてタクミセンパイも参加させていただきます。
タクミセンパイは16時30分頃から20分程度登壇する予定です(イベントは途中参加・途中退室可)。
「ものづくり系ポッドキャストの日 in MECT2025」は下記の方におすすめの企画です。
- 製造業の新しい情報収集&発信方法を探している方
- 自社の技術や活動をもっと多くの人に届けたい方
- ものづくりの裏側に興味のある学生・若手エンジニア
- ポッドキャストを聴いたことはないけれど気になっている方
開催日時・申し込みについて下記にまとめています。
開催日時 | 2025年10月24日(金) 16:00~18:00 *イベントは途中参加・途中退室が可能です |
会場 | ポートメッセ名古屋(名古屋市国際展示場) コンペティションセンター ホールA |
参加費 | 無料 (出入り自由) *要申込 |
申し込み | 専用申し込みフォームより |
MECT2025のオススメ訪問日

前々回(MECT2021)と前回(MECT2023)の曜日ごとの来場者数(重複なし)が下記でした。
MECT2021 | MECT2023 | |
水曜日 | 14,255人 | 18,084人 |
木曜日 | 15,897人 | 20,108人 |
金曜日 | 23,675人 | 24,731人 |
土曜日 | 15,102人 | 14,302人 |
例年、MECTは金曜日の来場者数が多い傾向があります。
混雑を避けるのであれば、MECT2025は初日10月22日(水曜日)と23日(木曜日)に参加するのがオススメです。
最終日の25日(土曜日)はMECT出展企業のスタッフもブースを離れて視察してることが多いので、もし会いたいスタッフがいる場合は最終日は避けましょう。
MECT2025の事前準備
MECTは1日で会場内を全て見て回ることは不可能であるため、事前準備をして計画的に見たい企業に訪問するか、複数日参加するしかありません。
MECT2025に参加するにあたって、効率的な視察に役立つ事前準備についてまとめています。
MECT2025の訪問企業・ブース下調べ
MECT2025を効率的に視察するために事前に訪問予定の出展企業を会場マップに記入しておきましょう。
当日人の流れにまかせてあてもなく視察してしまうと、見落としが発生してしまいます。MECT2025を効率的に視察するために事前に訪問予定の出展企業を会場マップに記入しておきましょう。
当日人の流れにまかせてあてもなく視察してしまうと、見落としが発生してしまいます。
もちろん事前に想定していなかった偶然の出会いがあるのも展示会のいいところですが、確実に見たい出展企業を忘れないように確認しておきましょう。
MECT2025会場でも紙の会場マップを配布していますが、公式サイトにPDFの会場マップが公開されているため、事前に印刷して記入しておくことをオススメします。
MECT2025会場で入手することができれば、金型新聞社・日本産機新聞社が発行している無料のガイドブック「ポケットガイド」の活用をオススメします。
(こちらのページで、インターモールド2017の「ポケットガイド」を確認できます。)

ポケットガイドのコンテンツとしては、出展企業一覧、会場マップ、各社のみどころ(注目企業)、セミナースケジュールなどがあります。
ジャケットのポッケに入る手のひらサイズで広げやすい会場地図が付属しているので、会場で活躍します。
ポートメッセなごやの正面出入口などに設置されています。

また、MECT公式ガイドブックとポケットマップも会場で配布されていますので、こちらもあわせてご活用ください。
公式ガイドブックとポケットマップはほぼすべての出入口に設置されており、比較的見つけやすいです。

MECT2025 攻略ガイド

切削工具の情報収集、切削工具メーカーとの商談を目的にMECT2025に参加される方は「MECT2025 攻略ガイド(PDF41ページ)」がオススメです。
こちらはタクミセンパイが独自に作成する資料で、MECT2025 の視察(特に切削工具)に役立つガイドとして無料で配布しています。
資料のコンテンツは下記です。
- MECT2025の変化点
- 切削工具の最新技術
- 加工対象や目的ごとに最適化された切削工具
- ユーザー認知度ランキング(切削工具)
- ユーザー注目度ランキング(切削工具)
- 切削工具メーカーランキング
- 切削工具に求められていること
- MECT2025出展メーカーリスト(工作機械・ツーリング・切削工具)
- MECT2025出展メーカー Xアカウントリスト
- MECT2025出展社こだわりノベルティ紹介
下記の申し込みフォームより必要事項を記入いただいた方に、入力後営業日1~3日以内にメールにて資料を個別でお送りさせていただきます。
MECT2025の事前入場登録とセミナー予約

MECT来場について事前入場登録が推奨されています。
MECT2025公式サイトの入場方法を事前に確認し、登録しておきましょう。
MECTの入場証はカラーでの印刷が必要です。
会場でも印刷はできますが、時間がかかってしまうため、忘れずに持参しましょう。
MECT2025会期中には事前予約が必要なセミナーが開催されます。
例年予約が必要なセミナーは、早い段階で埋まってしまう可能性が高いため、MECT2025に参加することが決まった場合、早めに登録しましょう。
MECT2025では聴講無料の出展社ワークショップも開催されていますので、公式サイトのスケジュールを確認してみましょう。
MECT2025主催者セミナー

各分野に精通した6人の講師が「自動車」「航空・宇宙」「先進工場」をテーマにものづくりの現状とこれからについて講演されます。
テーマは下記の3つです。
- 自動車:持続可能な自動車産業へ
- 航空機・宇宙:航空・宇宙の未来
- 先進工場:「日本の現場×DX」の真価
9月1日よりセミナー申し込みが開催されています。
先着順で各公演が定員400名となっています。
MECT2025当日の会場情報
MECT2025に参加するにあたって、参考になる当日の会場情報をまとめています。
MECT2025の参加に適した服装

MECT2025開催時期の10月は当日の天候や気温によりますが、機械の稼働と人の多さで時間帯によっては暑かったりしますので、調整できる服装で参加することをオススメします。
年々、MECTにカジュアルスタイルで参加される方が増えています。
また、会場内でかなりの距離を歩くため、足が痛くならないスニーカーやインソールの利用をオススメします。
会社の規則にあわせて、視察に集中できる動きやすい服装で参加しましょう。
MECT2025会場の荷物対策

MECT会場のコインロッカーの数は限られているため、利用したい人は早めに確保しましょう。
MECT2025で多くのブースを訪問するとカタログなどの資料の数が膨大となり、かなりの重さになります。
大型のバックを配っている会社も多いので、先に大きなバッグを配布している出展メーカーに行くのもオススメです。
会場からの荷物発送サービスを利用できる場合があります。
同行者とまとめて発送すると送料を抑えることができるので検討してみてはいかがでしょうか。
MECT2025会場のランチ

MECT会場でのランチには注意が必要です。
ポートメッセなごやは会場内にレストランがあるため、現地で食事に困ることはありません。
ただし、時間帯によっては混雑しているため、ピーク時を避けた利用をオススメします。
また、最近の展示会の傾向ですとキッチンカーが来ていることが多いですが、ランチ前後は人が混み、買うまでにもかなり時間がかかります。
ゆっくりご飯を食べる必要がなければ、事前にコンビニなどでおにぎりなど買ってMECT2025に参加することをオススメします。
ちなみに、ポートメッセなごやの最寄り駅である「金城ふ頭」にはコンビニがデイリーヤマザキ1店舗しかありません。
朝の開場前は混むため、名古屋駅などでランチを確保しておくのが良いかと思います。
MECT2025会場での記録について

MECT2025会場での写真撮影は出展企業で制限されている場合がありますので、展示物を撮影する場合は事前に出展企業のスタッフに確認しましょう。
ブース内で撮影がOKな場所とNGな場所がある場合もありますので、撮影許可に関するPOPがないか確認しましょう。
撮影OKの場合は社内共有のためにも写真を残しておくと情報を伝えやすいのでオススメです。
MECT2025会場へのアクセス方法

MECT2025会場へのアクセス方法は公式サイトにも公開されています。
電車で参加する場合は、金城ふ頭駅が最寄駅です。
- あおなみ線「金城ふ頭駅」下車 徒歩約8分
MECT2025が開催されるポートメッセなごや周辺に駐車場はありますが、前回のMECT2023では周辺の道路が渋滞した、駐車場を出るのに時間がかかった(最大4時間などの情報あり)という来場者の声を確認しています。
車を利用される方は早めの到着•退場で渋滞を回避するか、渋滞を前提とした予定を立てておきましょう。
MECT事前準備・回り方ガイド2025まとめ
- 初めてMECTに参加する場合は、先輩や機械工具販売店の方と一緒に行くのがオススメ
- 例年MECTは金曜日の来場者数が最も多く、最終日の土曜日は出展企業のスタッフがブースにいないことが多い
- 来場者数が少ない水曜日と木曜日にMECTに参加するのがオススメ
- 事前にMECT公式サイトで会場マップを用意し、ブースに入る予定の会社をまとめておく
- 事前にMECT公式サイトで来場登録、セミナー予約を済ませておく
- 体温を調整できる服で、荷物をできる限り少なくしてMECTに参加する
- MECT会場はランチが混むので、コンビニなどで買って持ち込むのも選択肢としてアリ
- MECT会場で撮影OKの場合は、社内共有のために写真をたくさん撮っておく
- 車を利用される方は早めの到着•退場で渋滞を回避するか、渋滞を前提とした予定を立てておく
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- ユーザーが選ぶMECT2025注目の切削工具メーカーをランキングで紹介
- MECT2023来場者数と会場レポート
執筆者情報

本記事はタクミセンパイの服部が執筆・編集しました。
私は工具メーカーでの営業とマーケティングの経験を活かし、切削工具と切削加工業界に特化した専門サイト「タクミセンパイ」を2020年から運営しています。
私(服部)の実績や経歴については「運営について」に記載しています。
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