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【インタビュー】さくさくに聞く切削工具のECビジネス

ブログをご覧いただきましてありがとうございます。
タクミセンパイを運営している服部です。

今回、さくさくECを運営するさくさく株式会社の澤口様、安森様にインタビューさせていただきました。

はじめに

さくさく株式会社様について簡単に紹介させていただきます。

さくさく株式会社について

さくさく株式会社は、切削工具に特化したEC(インターネット通販)専門の商社です。

最新のCNC工作機械による性能検証を実施し、安心して利用できる製品をお届けしています。

この記事を読んでわかること

こちらの記事では、切削工具のECビジネスについて知ることができます

1. 切削工具通販の専門サイトをはじめたキッカケ

タクミセンパイ服部(以下、服部):切削工具専門のECサイトを始めたキッカケを教えてください。


さくさく株式会社 澤口様(以下、澤口様):切削工具の流通においてEC(インターネット通販)の勢いが増していることを肌で感じていました。
そこで、従来のフィールドセールスとは異なる、新しい販売チャンネルとして、切削工具専門のECサイト「さくさくEC」をオープンしました

地方のユーザーや零細企業の皆様については、切削工具メーカーだけではなく、工具販売店も人材不足で訪問できていないと聞いています。
そのためユーザーに新しい情報が届きにくく、昔から同じ工具を使い続けているという課題も確認できており、解決したいと考えました


服部:私もバリ取り工具メーカーで営業をしているとき、規模の小さいユーザーやアクセスの悪い場所に会社があるユーザーの皆様は、工具販売店の訪問度が少ないため、少し高くてもECサイトを利用しているとお聞きすることがありました。

今後、人材は減る一方なので、成長が期待できる分野ですね。

2. さくさくECの強み

服部:さくさくECの強みを教えてください。


澤口切削工具専門に特化していることが強みの1つです。
特化することでWEBサイトをシンプルに構成することができ、スタッフの専門性を上げることができます

もう1つの強みが、切削工具の品質について、実際に工作機械(NC旋盤、複合マシニングセンタ等)で加工して確認したものを提供していることです。
取り扱っている「さくさくブランド」の製品は、日本の工作機械を使って、町工場でも使える条件で検証して販売しています

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零細企業をターゲットとしているため、良いものを安くお届けすることを心掛けています。


服部:切削加工業界向けの商材となると、切削工具だけでなく切削油や治具など様々な生産財がありますが、切削工具に特化することで強みにできていることが素晴らしいと思いました。

3. さくさくECの技術力・サービス力

服部:さくさくECを支える貴社の技術力・サービス力を教えてください。


澤口:切削工具を売るノウハウがあり、細かいサポートに対応することができます。

さくさくECは切削工具に特化しているため、スタッフの知識が豊富です。
スタッフは切削工具の実物を見ているだけでなく、社内で加工している様子や加工したワークを日ごろから確認しているため、ユーザー目線でのご提案も可能です。

4. さくさくECの反響

服部:2020年10月にスタートしたさくさくECの反響を教えてください。

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澤口:まだまだ業界にインパクトを残せるほどの成果は出せていませんが、大学や自動車整備工場など、これまでのチャンネルでは接点がなかった領域からの引き合いも確認できており、手ごたえを感じています。

現在はインターネット広告や業界誌での露出、大阪のラジオCMなどで情報発信しており、関西圏の売上が大きく占めています。

5. テクニカルセンターについて

服部:テクニカルセンターの取り組みについて教えてください。


さくさく株式会社 安森様(以下、安森様):テクニカルセンターでは、8インチのベルト式旋盤とBT40のマシニングセンタを保有しています。

この設備を使って、町工場でも使えるような条件で加工して、動画を公開しています。
多くのユーザーが再現できるような設備、条件で加工していることがポイントです。


服部:工作機械は発売された年代や金額によってスペックが異なるため、町工場でも使える条件で検証されていることに、その他のECサイトとは異なる強みを感じました。

6. オススメの製品について

服部:オススメの製品を教えてください。


安森様:オススメはオリジナルブランドのチップです。
内径・外径用、溝入れ用、ねじ切り用、突切り用と幅広く取り揃えています。

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国内の一流メーカーと同等の品質を持ちつつ、価格は安くシンプルに設定しています。
場合によっては、国内一流メーカーの半分くらいの価格で購入できることもあります

一度ご利用いただいたユーザーのリピート率が高く、品質と価格に満足いただいていると感じています。

7. 業界の課題について

服部:業界特有の課題があれば教えてください。


澤口切削工具は、加工条件とセットでなければ使いこなすことができないため、売るためには工夫がいると考えています。
その課題を解決するために、自社で工作機械を保有し、ユーザーが再現できる条件で加工することが重要だと考えています。

また、切削工具の流通は、工具販売店との過去の取引経緯や実績などが複雑に影響しており、新規の参入が難しいという課題があります。
一方で、工具販売店は人材不足等の理由で減少しており、零細企業に訪問出来ていないことも事実です。
その課題をECサイトで解決したいと思っています。

その他にも、切削工具を売るためには、工作機械や治具、被削材など覚えなければならない業界知識が多く、図面を読む力などのスキルも求められます。
切削工具の販売に特化することで、スタッフの知識・技術レベルを高くすることが可能だと考えています。


服部:切削工具は簡単に売れないこと・流通が複雑であることは、私もバリ取り工具メーカーで営業・マーケティングをしていた時に課題として感じていました。

切削工具は簡単に売れないため、各メーカーは新製品が出るたびに、試行錯誤しているのが現状です。

8. 今後の展開

服部:さくさくECの今後の展開について教えてください。


澤口:今後はアイテム数を拡充して知名度を上げ、切削工具の通販サイトとして認知度No1を目指したいと思っています。

そのために、TVCMなどでの情報発信を考えています。

さいごに

生産財マーケティングで「さくさくEC」を知り、ご連絡させていただいたことで今回のインタビューが実現しました。

切削工具業界のECサイトの中でも切削工具に特化し、実際に加工して多くのユーザーが利用可能な条件を提案しつつ、価格と品質のバランスが取れた製品を提供されており、素晴らしいなと思いました。

切削工具業界のECサイトは他にもありますが、「さくさくEC」の強みが認識されてくると、急速に成長すると予感しています。
さくさく株式会社様の今後の活躍に目が離せません。

まとめ

  • 地方のユーザーや零細企業には、切削工具のメーカーだけではなく、工具販売店も訪問できていない。そのため、新しい情報が届きにくく、昔から同じ工具を使い続けているという課題がある
  • 切削工具に特化することで、「さくさくEC」はWEBサイトをシンプルに構成することができ、スタッフの専門性を上げることができた
  • 取り扱っている「さくさくブランド」の製品は、日本の工作機械を使って、町工場でも使える条件で検証して販売している
  • 零細企業をターゲットとしているため、良いものを安く届けすることを心掛けている
  • 切削工具は、加工条件とセットでなければ使いこなすことができないため、売るために工夫がいる
  • 切削工具の流通は、工具販売店との過去の取引経緯や実績などが複雑に影響しており、新規の参入が難しいという課題がある
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