インターモールド2021(INTERMOLD)の来場者数、新型コロナウイルスの影響、会場のレポートを前回との比較データとあわせて知りたいと困っていませんか。
この記事を書いた私は工具メーカーでの営業・マーケティングの経験を活かし、切削工具と切削加工業界に特化した専門サイト「タクミセンパイ」を2020年から運営しています。
2015年からインターモールドに4回参加してきた視点と会場で感じたことから本記事を執筆しました。
本記事では東京で開催された金型の展示会「インターモールド」の新型コロナウイルスの影響、来場者数データ、会場で感じたことをまとめています。
この記事を読むことで、前回との比較データとあわせてインターモールド2021の来場者数(開催実績)と会場の様子を知ることができます。
インターモールド2021の来場者数(重複なし)は2019年と比較して来場者が74%減った11,083人であり、まだまだ新型コロナウイルスの影響が感じられました。
インターモールド2021来場者数と会場レポート
私が新型コロナウイルス発生前の2019年に参加した展示会は下記です。
・インターモールド2019(2019年4月17~20日 / 東京ビックサイト 青海展示棟)
・MECT2019(2019年10月23~26日 / ポートメッセ名古屋)
・国際ロボット展2019(2019年12月18~21日 / 東京ビックサイト)
国際ロボット展2019の参加から16か月。久々にリアル展示会としてインターモールド2021に参加し、現場で感じたことを書きました。
インターモールド2021は東京ビックサイト 青海展示棟で開催されました。
2020年のイベントに対する影響
2020年の切削加工業界のイベントと新型コロナウイルス関連ニュースについてまとめてみました。(2020年当時の状況は、「切削加工業界2020年振り返り」に詳しく記載しています。)
1月15日:国内初の新型コロナウイルス感染者確認
2月28日:イベント自粛要請
4月7日:7都府県に緊急事態宣言発令
4月15日~18日:インターモールド2020中止
4月16日:全国に緊急事態宣言発令(1回目)
5月25日:全国の緊急事態宣言解除(1回目)
7月15日~18日:インターモールド名古屋中止
10月5日~16日:インターモールドオンライン開催
11月16日~27日:JIMTOF Online開催
12月7日~12日:JIMTOF2020中止
新型コロナウイルスの影響で、インターモールド2020・名古屋、JIMTOF2020が中止となりました。
インターモールド2021開催時のコロナ
2021年1月1日(金)~4月30日(金)の全国と東京都の新型コロナウイルスの感染者状況をグラフにしました。
感染者数の増減について、全国と東京都でほぼ同じ動きをしています。
インターモールド2021は4月14日(水)~17日(土)に開催されています。
開催前日4月13日(火)の新型コロナウイルス感染者数は、全国が3,451名、東京都が510名で、決して感染者数が少ない日にスタートしたわけではありません。
全国的にも感染者数が多かったため、出張を控えて不参加という方も多かったと考えられます。
インターモールドの開催から9日後の4月23日(金)に3回目の緊急事態宣言が発出されました。
開催が1週間遅れていたら、インターモールド2021も中止になった可能性が高いです。
インターモールド2021の来場者数データ
4月14日(水)~17日(土)に開催された、インターモールド2021 / 金型展2021 / 金属プレス加工技術展2021の来場者数合計は下記となっております。
2021年来場者合計 (2019年来場者数) | |
4月14日 (水) | 2,476 (8,917) |
4月15日 (木) | 3,254 (10,191) |
4月16日 (金) | 4,056 (14,114) |
4月17日 (土) | 1,297 (9,363) |
合計 | 11,083 (42,585) |
新型コロナウイルスの影響を受けていない東京で開催されたインターモールド2019 / 金型展2019 / 金属プレス加工技術展2019の来場者数合計が42,585人、2021年が前回から来場者数が74%減った11,083人でした。
例年通り、金曜日が最も多かったのですが、土曜日の来場者数は他の曜日と比較して例年以上に少ないなと感じました。
また、今回はVIPの来場枠がありませんでした。
何名かの出展者に話を聞いたところ、来場者数は少ないものの、目的が明確な来場者が多く、商談の質は良かったようです。
参加中止をした出展企業
インターモールド2021開催日の前日(4月13日)に、公式WEBサイトにて15の企業が出展を取りやめたことが通知されました。
どのタイミングで出展をキャンセルされているかはわかりませんが、感染者数も少なくなかったため、理解できます。
インターモールド2021の現場の様子
主催の取り組み
新型コロナウイルスの感染防止策が、インターモールド2021の公式サイトに掲載されていました。
会場入口にて、1人づつスタッフが体温検査をしており、入場には時間がかかっていました。
今回は入場が事前来場登録制だったため、置かれているホルダーに持参した入場証を差し込めば入場できるようになっており、スムーズに人が流れているという印象でした。
インターモールド2019までは入口と出口が同じ場所でしたが、今回は別々になっていました。こちらも新型コロナウイルス対策ですね。
会場に3時間ほどいましたが、出展企業も来場者もマスクの装着を徹底しており、安心できる空間でした。
出展企業数が少なかったこともあり、休憩スペースが多く、テーブル間のスペースが確保されていました。座って休憩したり、昼食をとる上で安心できる環境でした。
出展企業の取り組み
出展企業のブースについて、比較的ブース内の通路にゆとりがあり、人との接触を気にせず商談できるように工夫されていると感じました。
インターモールド2019では出展者やコンパニオンがブース前で声かけをして、カタログや手提げ袋、ノベルティなどを配布していましたが、今回はほとんど実施されていませんでした。
セラミック砥石を製造・販売されている株式会社ジーベックテクノロジー様が、2017年から開催されている「金型磨きコンテスト」は、新型コロナウイルス対策としてパーテンションを設置し、手袋を配布して運営されていました。
出展企業のブース前での声かけがなかったため、何をしている会社なのか、ブースの装飾や展示物から判断しなければならず、ブースのメッセージがこれまで以上に重要だなと感じました。
インターモールド2021来場者数と会場レポートまとめ
- インターモールド2021開催前日の4月13日(火)は、新型コロナウイルス感染者数が全国3,451名、東京都510名で決して感染者数が少ないわけではなかった
- 全国的にも感染者数が多く、出張を控えて不参加という方が多かったと考えられる
- インターモールド2021開催日の前日(4月13日)に、15の企業が出展を取りやめたことが発表された
- 会場前で1人づつスタッフが体温検査をし、事前登録制での入場で実施された
- インターモールド2019では出展者やコンパニオンがブース前で声かけをして、カタログや手提げ袋、ノベルティなどを配布していたが、今回はほとんど実施されていなかった
- 出展者の呼び込みがなかったため、何をしている会社なのか、ブースの装飾や展示物から判断しなければならず、ブースのメッセージが今まで以上に重要であると感じた
- インターモールド2019/金型展2019 /金属プレス加工技術展2019の全来場者数は42,585人で、2021年は2019年と比較して来場者が74%減った
- 来場者数は少ないものの、目的が明確な来場者が多く、商談の質は良かったという意見もあった
- マスクをした状態で最低限の音量で商談は可能なので、ウィズコロナ時代においてもリアル展示会は対策すれば実現可能と感じた
編集長コメント
今回、リアルで参加しましたが、ウィズコロナ時代においてもリアル展示会は対策さえすれば問題なく開催できると感じました。
声を発するフェスや、飲食のイベントと異なり、マスクをした状態で最低限の声量で商談は可能なので安全だと思いました。
出展企業しては、ブースに大きな文字で何をしている会社かわかるメッセージを書いたり、短い動画を音声付きで流すなど、声かけしなくてもブースに人が入ってくる仕組みが重要であると感じました。
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執筆者情報
本記事はタクミセンパイの服部が執筆・編集しました。
私は工具メーカーでの営業とマーケティングの経験を活かし、切削工具と切削加工業界に特化した専門サイト「タクミセンパイ」を2020年から運営しています。
私(服部)の実績や経歴については「運営について」に記載しています。
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