オリジナル記事

【2024年】JIMTOF来場者分析と出展ガイド

切削工具と切削加工業界の情報を発信するポータルサイト「タクミセンパイ」をご覧いただきありがとうございます。
当サイトを運営する編集長の服部です。

本記事では「JIMTOFに出展される方に向けて来場者分析と出展の参考になる情報」をまとめています。
JIMTOFが盛り上がることで切削加工業界が活性化し、日本企業が世界で存在感を発揮できる」ことを願ってこの記事を書きました。

【記事の信頼性】
本記事を書いた私(服部)は2014年から切削加工業界に携わり、2020年から「タクミセンパイ」を運営しています。

工具メーカーで営業として500社以上の切削工具ユーザー(工作機械で切削加工されている方)に訪問し、技術支援をさせていただきました。
また、マーケティングとして展示会とイベントの企画・運営、カタログとWEBサイトの大型リニューアルプロジェクト、ブランディングプロジェクトを経験しました。

営業とマーケティングの経験をもとに、切削加工業界で働く皆さまに向けて本記事を執筆しています。

メルマガ会員募集 メルマガ会員募集

JIMTOF来場者分析と出展ガイド

JIMTOF2016と2018では出展社として、JIMTOF2014以降は来場者としてJIMTOFに参加してきた経験を活かして、JIMTOFに出展される方に向けて来場者に関する情報をお届けします。

来場者に関する詳細な情報の他、出展社としてどのような目的と目標を設定すべきか、必要となる準備物や会場メンバーについて参考となる数値を提供しています。

本記事は下記の内容でまとめています。

  • JIMTOFとMECT比較
  • JIMTOF 国内来場者の訪問日
  • JIMTOF 国内来場者の目的
  • JIMTOF 国内来場者の職種別
  • 海外来場者に関するデータ
  • SNSとノベルティについて


JIMTOFとMECT比較

国内最大の日本国際工作機械見本市「JIMTOF」、日本最大級の工作機械見本市「MECT」の開催規模について比較していきます。

JIMTOF2022とMECT2023比較

開催実績が最も新しいJIMTOF2022とMECT2023の来場者数(重複なし)が下記です。

JIMTOF2022MECT2023
開催期間2022年
11月8日(火)~13日(日)
6日間
2023年
10月18日(水)~21日(土)
4日間
国内来場者数109,343人非公開
海外来場者数4,815人非公開
来場者数合計114,158人77,225人

開催期間の違いはありますが、JIMTOF2022はMECT2023と比較すると約1.5倍の来場者数でした。

上記データは新型コロナウイルス発生以降の開催実績であり、展示会参加にあたって政府・企業の行動制限の影響もあるため、正確な比較とはいえません
そのため、新型コロナウイルス発生前(~2019年)の実績も紹介します。

JIMTOF2018とMECT2019比較

新型コロナウイルス発生前で開催実績が最も新しいJIMTOF2018とMECT2019の来場者数(重複なし)が下記です。

JIMTOF2018MECT2019
開催期間2018年
11月1日(木)~6日(火)
6日間
2019年
10月23日(水)~26日(土)
4日間
国内来場者数140,169人88,987人
海外来場者数12,934人1,257人
来場者数合計153,103人90,244人

開催期間の違いはありますが、JIMTOF2018はMECT2019と比較すると約1.7倍の来場者数でした。
本来のJIMTOFとMECTの規模の違いとしてはこちらが参考にできる数値です。

JIMTOF2018はMECT2019と比較すると国内来場者のみでは約1.6倍、海外来場者のみでは約10倍の来場者数でした。
JIMTOFは世界4大工作機械見本市の1つであるため、海外の来場者数も多いことがMECTと比較することでわかります。

JIMTOFとMECT 国内来場者の地域

新型コロナウイルス発生前で開催実績が最も新しいJIMTOF2018とMECT2019の来場者数(重複なし)について、国内来場者の地域をまとめたものが下記です。
*地域ごとの人数が公開されていないため、(国内来場者数)×(全国に占める割合)で算出

JIMTOF2018来場者数*
(全国に占める割合)
MECT2019来場者数*
(全国に占める割合)
関東地区 65,459人*
(46.7%)
5,072人*
(5.7%)
東海地区 27,193人*
(19.4%)
64,694人*
(72.7%)
甲信越・北陸地区 16,260人*
(11.6%)
4,983人*
(5.6%)
近畿地区 10,653人*
(7.6%)
9,077人*
(10.2%)
北海道・東北地区 7,008人*
(5.0%)
623人*
(0.7%)
中国・四国地区 6,588人*
(4.7%)
2,848人*
(3.2%)
九州地区 5,046人*
(3.6%)
1,691人*
(1.9%)
合計(国内)140,169人88,987人

JIMTOFは国内最大の展示会であるため、全国から来場があります。
そのため、出展社としては全国の顧客に対して製品・サービスを紹介できる非常に重要な展示会です。

東海地区について、MECTはJIMTOFと比較すると約2.4倍の来場者数でした。
製造業として重要な東海地区について、MECTの出展も重要であることが分かるデータです。

JIMTOF 国内来場者の訪問日

JIMTOF2022の国内来場者数(重複なし)を曜日別に整理したものが下記です。

JIMTOF2022
来場者数(国内のみ)
全日程に
占める割合
1日目
(火)
15,612人14%
2日目
(水)
17,567人16%
3日目
(木)
21,470人20%
4日目
(金)
29,296人27%
5日目
(土)
19,976人18%
6日目
(日)
5,422人5%
合計109,343人

JIMTOF2022は火~日曜日の6日間開催でした。
全日程に占める割合を%で記載していますので、配布物準備数や会場スタッフ人数の参考にしてください。

例年、金曜日の来場者数が多い傾向にあります。
2022年の実績で、土曜日と日曜日の来場者数は他の曜日と比較して例年以上に少なく、土曜日は前回(2018年)から46.1%減少、日曜日は62.3%減少しました。
これまで土曜日・日曜日はプライベートでの参加や家族連れの参加が多い傾向にありましたが、感染症の回避や働き方の変化などで減少したのではと予想します。



JIMTOF 国内来場者の目的

JIMTOF2022の国内来場者の来場目的(複数回答)を表したグラフが下記です。

画像
JIMTOF2022結果報告書より作成


「業界動向」の入手を目的とした来場が最も多く57.6%、次いで「新製品情報」の入手が50%となっています。

出展社として、業界の最新動向がわかるコンテンツ(プレゼンテーションや配布資料、展示)を用意することで、来場者のブース訪問につなげることができると考えられます。

また、新製品情報を求めている来場者が多いため、新製品であることがわかりやすい表示、撮影可能な場合はそれがわかる表示が必要です。
また、来場者が帰社後に情報を社内展開してくれるような資料の用意も必要です。



JIMTOF 国内来場者の業種・種別

JIMTOF2022の国内来場者を業種・種別で分類したグラフが下記です。

画像
JIMTOF2022結果報告書より作成


製造業に携わる来場者(青・緑色で着色)は全体の74.5%です。

人数は公開されていませんが、JIMTOF2018の国内来場者数140,169人に対する74.5%で算出すると約104,000人、JIMTOF2022の国内来場者数109,343人に対する74.5%で算出すると約81,000人です。
製造業に携わる来場者に対して会場でカタログ・チラシ・ノベルティなどを配布する場合は、この数字から目標配布数や準備数を算出する必要があります。

製品をユーザーに知ってもらうためには、商流によるプロモーションも重要となってきます。
商社・代理店の来場は全体の16.4%です。
人数は公開されていませんが、JIMTOF2018の国内来場者数140,169人に対する16.4%で算出すると約23,000人、JIMTOF2022の国内来場者数109,343人に対する16.4%で算出すると約18,000人です。

JIMTOF 国内来場者の職種

JIMTOF2022の国内来場者を職種別で分類したグラフが下記です。

画像
JIMTOF2022結果報告書より作成


「技術系の職種」を青色系、「情報収集や購入の判断に関わる技術系以外の職種」を緑色系で着色しています。

「技術系の職種(青色系で着色)」は全体の48.8%です。
人数は公開されていませんが、JIMTOF2018の国内来場者数140,169人に対する48.8%で算出すると約68,000人、JIMTOF2022の国内来場者数109,343名に対する48.8%で算出すると約53,000人です。
業界動向や新製品に関する情報の提供だけでなく、技術的な質問にも対応できる体制(会場での即答もしくは後日早めに回答など)が重要です。

「情報収集や購入の判断に関わる技術系以外の職種(緑色系で着色)」は全体の32.3%です。
人数は公開されていませんが、JIMTOF2018の国内来場者数140,169人に対する32.3%で算出すると約45,000人、JIMTOF2022の国内来場者数109,343名に対する32.3%で算出すると約35,000人です。
業界動向や新製品に関する情報の提供だけでなく、社内に情報を展開したくなる展示や配布物、購入の判断材料となる資料の提供が効果的であると考えます。

国内最大の展示会であるJIMTOFにおいて、数ある出展社からブースに足を運んでもらうためには、会場でしか見ることのできない展示やプレゼンテーション、会場でしか手に入らない資料やノベルティを用意することが重要です。


海外来場者に関するデータ

日本で開催される切削加工業界関連の展示会として、JIMTOFが最も海外の来場者が多いです。
海外からの来場者に対応するために、対応言語の視点でどのような準備が必要であるか、参考となるデータをまとめました。

新型コロナウイルス以降初めてリアル開催されたJIMTOF2022は、前回(2018年)と比較して海外来場者数が少ない結果でした。
そのため、JIMTOF2018とJIMTOF2022の2つのデータをまとめています。

JIMTOF 国内と海外の来場者数

JIMTOF2018とJIMTOF2022の国内・海外の来場者数(重複なし)が下記です。

JIMTOF2018
来場者数
JIMTOF2022
来場者数
国内140,169人109,343人
海外12,934人4,815人
合計153,103人114,158人


また、それぞれ国内と海外の比率をグラフにしたものが下記です。

画像
JIMTOF2018および2022結果報告書より作成


2022年の海外来場者数は前回(2018年)から62.7%減少しました。
新型コロナウイルス発生前の海外来場者数(2018年実績ベース)に戻るとすれば、海外から約13,000人がJIMTOF2024に参加すると予想できます。

海外の来場者が出展社として重要な顧客であれば、これらに対応するための準備が必要です。
具体的には、多言語対応可能なスタッフの用意、会場スタッフの対応言語がわかる仕組み(例えば名札)、多言語カタログ(紙・ダウンロード案内)の用意などです。

JIMTOF 海外地域別来場者数

JIMTOF2018とJIMTOF2022の海外地域別来場者数(重複なし)が下記です。

JIMTOF2018
来場者数
JIMTOF2022
来場者数
アジア11,039人3,859人
ヨーロッパ1,221人572人
北中南米488人271人
オセアニア107人31人
中東70人72人
アフリカ9人10人

JIMTOF2018とJIMTOF2022の海外地域別来場者の割合を表したグラフが下記です。

画像
JIMTOF2018および2022結果報告書より作成


JIMTOFはアジアの来場者が圧倒的に多いことがわかります。

JIMTOF 国・地域別来場者数

JIMTOF2018とJIMTOF2022の国・地域別来場者数(重複なし)のTOP10が下記です。

JIMTOF2018
来場者数
JIMTOF2022
来場者数
中国3,200人160人
台湾3,058人838人
韓国2,488人1,539人
タイ538人303人
インド403人252人
ドイツ370人189人
マレーシア277人160人
インドネシア276人176人
ベトナム271人210人
アメリカ266人205人


JIMTOF2018とJIMTOF2022の国・地域別来場者の割合を表したグラフが下記です。

画像
JIMTOF2018および2022結果報告書より作成


2018年と2022年で異なるのが「中国」からの来場者です。
JIMTOF2018で3,200人(海外来場者の24.7%)だった中国からの来場者数は、JIMTOF2022では160人(海外来場者の3.3%)でした。

JIMTOF2022においては新型コロナウイルスが影響し、中国からの来場者数は前回(2018年)と比較して95%激減しています。
JIMTOF2024について新型コロナウイルスの影響はほとんどないと考えられますが、一方で中国の景気減速があるため、中国からの来場者がどの程度になるのかは予想できません。


SNSとノベルティについて

展示会においてブースへの来場を促す上でSNSの活用が重要になっています。
また、SNSとノベルティの相性は良く、こだわりのノベルティはSNSで発信され、多くの人に知ってもらうチャンスです。

製品を使ってくれているユーザーに対して、さらに会社や製品を好きになってもらうために、こだわりのノベルティを用意することが効果的であると考えます。
関連する記事として「ブランドを磨いてファンを増やし推してもらうことの重要性」を公開しています。

ノベルティを活用してSNSフォロワー数を増やす企画

タクミセンパイとしてJIMTOF2024を盛り上げ、出展企業のSNSフォロワー数を増やす企画を用意しました。

画像


ジムトフ作戦について下記に詳細記載します。

企画名ジムトフ作戦
内容JIMTOF2024出展社としてSNSを運用しており、フォロワー向けにノベルティを用意できる企業の情報を無料で発信します
発信媒体としてWEBサイト(本サイトで記事作成)、X、Instagram、Youtube、音声メディアにて紹介します
参加条件① JIMTOF2024に出展していること
② SNSアカウントを1つ以上運用していること
③ フォロワー向けのノベルティを用意できること(学生含む)
参加申し込み・参加無料
・申し込み締め切り~2024年10月4日(金)
お問い合わせよりご連絡ください
申し込みにあたり
必要事項
1.ノベルティの名称
2.ノベルティの写真
3.オススメポイント
4.配布条件(どのSNSをフォロワーすればもらえるか)
5.配布場所
6.配布数量

*上記6つの情報が完全に揃った出展社から順に掲載・紹介します

すべてのフォロワー(学生含む)に対してノベルティを用意できることが参加条件のポイントです。
また、こだわりのノベルティを用意いただければ紹介に力が入ります。

タクミセンパイと一緒にJIMTOF2024を盛り上げ、SNSフォロワー数の増加を目指しましょう!

JIMTOF2024で他社と差別化するための企画

画像


JIMTOF2024で他社と差別化したい出展社を2社募集します。
JIMTOF2024来場者に対して他社と差別化し、ブース訪問を促す企画・PRをタクミセンパイと取り組みませんか

タクミセンパイが運営する下記媒体で出展社をPRします。

  • タクミセンパイのWEBサイト(JIMTOF関連記事で紹介)
  • タクミセンパイ メールマガジン
  • JIMTOF2024攻略ガイド(配布資料内で紹介)
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • Youtube(3月下旬より開始予定)
  • 音声メディア(3月下旬より開始予定)


WEBの発信、SNSの活用ができていない出展社は特にオススメです。
ブース訪問を促す企画や発信、ノベルティ検討含めて相談可能です。
WEB中心で発信しているため、段階的な情報発信、直前の情報解禁なども対応可能です。
*切削工具メーカーは対象外とさせていただきます。

ご興味のある方はお問い合わせよりご連絡ください。

編集長コメント

「JIMTOF来場者分析と出展ガイド」いかがでしたか。

出展社の皆さまが最大限のパフォーマンスを発揮され、JIMTOFが盛り上がることを願って本記事を執筆しました。参考になれば幸いです。

タクミセンパイ企画として「ジムトフ作戦」を用意していますので、たくさんの企業のご参加お待ちしています。

関連記事

メールマガジンのご案内

mail-magazine-taku-kumi


タクミセンパイでは月に1回メールマガジンを配信しております。

お届けする内容としては下記になります。

・切削工具・切削加工業界の新着オリジナル記事
・切削工具・切削加工業界のオススメ記事
・イベント情報
・会員優先のキャンペーン・イベント情報

ご興味のある方は「メールマガジンのご案内」ページをご確認ください。

会員登録は無料でいつでも退会可能です。

Copyright ©  2020 タクミセンパイ. All Rights Reserved.