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【2021年】金型業界の今を知る

ブログをご覧いただきましてありがとうございます。
タクミセンパイを運営している服部です。

今回は4月14~17日に東京ビックサイトで開催されるINTERMOLD(以下、インターモールドと表記)に向けて、2021年の金型業界を知ることができる記事を書いてみました。

この記事を読んでほしい人

  • 日本の金型業界市場を知りたい
  • 日本金型工業会について知りたい
  • 令和時代の金型産業ビジョンについて知りたい

日本の金型市場について

金型生産額の推移

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工業統計調査(産業別統計表)および経済センサスー活動調査(産業編)から作成

上のグラフは、1982年から2018年までの金型生産額の推移です。

1991年が金型生産額のピークで、その後二度の下降と上昇を繰り返し、リーマンショックで大ダメージを負い、現在ゆっくりと回復しています。

金型の生産高がピークだった1991年(平成3年)と、2018年(平成30年)を比較したデータが下記となります。

1991年2018年
生産高約2兆円約1兆4,752億
事業所数約13,000事業所約6,900事業所
就労者約120,000人約84,900人

2018年の金型生産高は1991年と比較して約3割、事業所数は約5割、就労者は約3割に減少しています。
就労者の減少と比較して事業所数の減少が大きいことから、数名の小規模な会社が減っていることが考えられます。

金型生産額の10年の推移

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参照:金型しんぶん 業界分析

金型しんぶんの業界分析で公開されている、金型生産の数量と金額の10年(2010~2019年)の推移が上のグラフになります。

数量は10年で3割近く減少していますが、金額は10年で約1.2倍に増えています
付加価値の高い、複雑化・超精密化した金型の受注が日本で増えていることがわかります。

都道府県別金型生産額(2018年)

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工業統計調査(品目別統計表)から作成

上記は、都道府県別の金型生産額の上位5県のグラフです。
プレス型、鍛造型、鋳造型・ダイカスト型、プラスチック型、ゴム型・ガラス型、その他の6種に色分けされています。

愛知県が圧倒的に金型の生産額が大きく、2位の静岡の2倍以上あります
また、プレス型、鍛造型、プラスチック型の3つの金型種が、他県と比較して生産額が最も大きくなっています

神奈川県はプレス型が愛知と同程度、大阪はゴム型・ガラス型が愛知以上、広島は鋳造型・ダイカスト型が愛知以上あります。

日本の業界別の生産需要(2020年)

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日本金型工業会調べから作成

上記の円グラフは、日本の金型の業界別の生産需要です。

圧倒的に自動車用が多く、73.7%を占めています
自動車用以外は、5%未満で同程度であることがわかります。

世界の金型生産高と輸出・輸入先

世界の金型生産高(2019年)

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ISTMA Statistical Book 2019より作成

2019年時点の、世界の金型生産高上位は中国、アメリカ、日本、韓国、ドイツとなっています。日本は3位です。
直近では、中国および韓国の躍進が目覚ましいです。

1位の中国は日本の約2.6倍、2位のアメリカは日本の約1.4倍の生産高です。

金型の輸出金額(2020年)

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貿易統計(財務省)より作成

2020年時点の、日本の金型輸出金額上位はアメリカ、中国、タイ、メキシコ、インドネシアとなっています。

日本は世界の金型生産高上位のアメリカと中国に対して、輸出しています。

金型の輸入金額(2020年)

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貿易統計(財務省)より作成

2020年時点の、日本の金型輸入金額上位は中国、韓国、タイとなっています。

日本は世界の金型生産高上位1位の中国から輸入しています。

日本金型工業会について

日本金型工業会のあゆみ、目的、事業内容をまとめました。

日本金型工業会のあゆみ

1957年11月
(昭和32年)
金型製造業者の全国組織「日本金型工業会」設立
2007年9月
(平成19年)
金型産業ビジョン(日本の金型産業が目指す方向性)策定・発表
2009年4月
(平成21年)
インターモールド2019にて第1回日・中・韓大学金型グランプリ開催
(のちの学生金型グランプリ)
2014年3月
(平成26年)
新・金型産業ビジョン策定・発表
2014年10月
(平成26年)
第1回金型シンポジウム開催(福岡県九州にて)
2018年8月
(平成29年)
金型マスター認定制度発足、金型アカデミー開催
2020年4月
(令和2年)
金型学校(仮称)発足
2020年9月
(令和2年)
令和時代の金型産業ビジョン策定
2021年3月
(令和3年)
記事執筆時の3月○○日の正会員は409社、賛助会員は171社
参照:日本金型工業会 金型工業会のあゆみ

日本金型工業会の目的

プレス用金型、プラスチック用金型、ダイカスト用金型、鋳造用金型、鍛造用金型、ゴム用金型、ガラス用金型などに関する事業を行うことで、金型工業および関連産業を発展させることを目的としています。
*読みやすいように原文から編集しています

日本金型工業会の事業内容

日本金型工業会の事業内容は、下記8つがHPに記載されています。

  1. 金型に関する生産、流通等の調査及び研究
  2. 金型に関する技術の調査研究
  3. 金型に関する規格の立案及び推進
  4. 金型に関する情報の収集及び提供
  5. 金型に関する普及及び啓発
  6. 金型に関する内外関係機関との交流及び協力
  7. 金型工業の構造改善計画の作成、構造改善計画の推進及び指導
  8. 前各号に掲げるもののほか本会の目的を達成するために必要な事業

令和時代の金型産業ビジョンについて

日本金型工業会が、「令和時代の金型産業ビジョン」を2020年(令和2年)10月に公開しています。専用ページも公開されています。

2007年(平成19年)9月に「金型産業ビジョン」、2014年(平成26年)3月に「新・金型産業ビジョン」が作成されており、今回がVer3.0となっています。

ビジョン、戦略、戦術が下記とされています。

ビジョン総力を終結し、新たな価値を顧客に提供し、
日本国内の雇用と金型生産インフラを維持
戦略金型工場から企業に転換し、顧客提供価値の拡大
戦術連携、統合、協業
IoT、自動化、デジタル化
事業形態(専業兼業、国内海外)
人材育成・確保
事業継続計画(BCP)策定
健全な取引慣行の実現

学生金型グランプリについて

日本金型工業会が主催となって2009年から「学生金型グランプリ」を開催しています。

学生金型グランプリとは

教育現場において金型製作を学ぶ学生たちが同じテーマ(出題)に基づき金型製作を行い、その成果をINTERMOLD展にて金型、成形品サンプルを展示、発表することによって、金型産業の重要性、金型づくりのおもしろさの認識度を国内外に高めるとともに、本グランプリ参加の学生の金型製作技術の向上を目指しています。
(参照:学生金型グランプリのWEBページより

第12回学生金型グランプリについて

2020年に開催された、第12回学生金型グランプリの概要が下記となっております。

開催期間2020年10月5日(月)~16日(金)
会場インターモールド/金型展 オンライン展示会内
部門プラスチック用金型部門、プレス用金型部門
主催一般社団法人日本金型工業会
出題協力大垣精工株式会社
日本金型工業会東部支部金型生産システム研究会
審査協力株式会社ミツトヨ
表彰協力一般財団法人産業デザイン
参加校プラスチック用金型部門
 大分県立工科短期大学校
 大阪電気通信大学
 岐阜大学
 九州工業大学
 山形県立産業技術短期大学校

プレス用金型部門
 岩手大学
 大阪工業大学
 岐阜大学
 山形県立産業技術短期大学校

通常、インターモールドの会場内で実施されていますが、2020年は新型コロナウイルスの影響でオンライン開催となり、オンライン展示場内で実施されています

金型協会

2011年に日本金型工業会・西部支部に所属する関西や西日本の一部の会員が独立して発足した協会です。

しかし、市場のグローバル化やリーマン・ショックによる経済活動の減速等で会員数が発足当初の約70社から40社に減少、新型コロナウイルスの影響で活動中止が続き、2021年3月4日の臨時総会をもって解散することが決まりました。

まとめ

  • 1991年が金型生産額のピークで、その後二度の下降と上昇を繰り返し、リーマンショックで大ダメージを負って現在ゆっくりと回復している
  • 2018年の金型生産高は1991年と比較して約3割、事業所数は約5割、就労者は約3割減少している
  • 2010~2019年の10年間で、金型生産数量は3割近く減少していますが、金額は10年で約1.2倍に増えており、付加価値の高い高額な金型の受注が日本で増えていることが予測できる
  • 都道府県別金型生産額について、愛知県が圧倒的に金型の生産額が大きく、2位の静岡の2倍以上ある(2018年データ)
  • 日本の金型の産業別の生産需要は圧倒的に自動車用が多く、73.7%を占めている(2020年データ)
  • 世界の金型生産高上位は、中国、アメリカ、日本、韓国、ドイツ。1位の中国は日本の約2.6倍、2位のアメリカは日本の約1.4倍の生産高(2019年データ)
  • 日本の金型輸出金額上位は、アメリカ、中国、タイ、メキシコ、インドネシア(2020年データ)
  • 日本の金型輸入金額上位は中国、韓国、タイ(2020年データ)
  • 日本金型工業会は2020年(令和2年)10月に「令和時代の金型産業ビジョン」を公開している

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