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切削加工業界でSNS「X」を活用する3つの方法

X(旧Twitter)のアカウントをもっているが、うまく活用できていないと困っていませんか

この記事を書いた私は工具メーカーでの営業・マーケティングの経験を活かし、切削工具と切削加工業界に特化した専門サイト「タクミセンパイ」を2020年から運営しています。
情報発信の1つとして2020年からXの発信に力を入れ、フォロワー数3,500人を獲得した経験から本記事を書きました。

本記事では切削加工業界でSNS「X」を活用する3つの方法として「Xで情報を発信する」「Xで情報を収集する」「Xで交流する」について解説しています。
この記事を読むことで、Xの活用方法が明確になり、目的に対して必要な行動を始めることができます

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切削加工業界でSNS「X」を活用する3つの方法

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切削加工業界で短文投稿SNSのX(旧Twitter)を活用する方法として、下記の3つのテーマで紹介していきます。

  • Xで情報を発信する
  • Xで情報を収集する
  • Xで交流する


切削加工業界では企業の公式アカウント、企業の非公式アカウント、企業の個人アカウント、個人アカウントが存在していますが、どのアカウントであっても参考になると思います。


ちなみにフォロワー(企業アカウント)の皆さんに、XとInstagramの活用状況を確認した結果が下記です。


X上で実施したアンケートということもありますが、Xをメインに、Instagramに少し力を入れている企業が多いことがわかります。
つまり、切削加工業界においてSNSとしてXがよく利用がされていると考えられます。

Xで情報を発信する

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X(旧Twitter)の利用方法の1つが「情報発信」です。

情報を発信することで下記の目的を達成することができます。

  • 会社・個人を知ってもらう
  • フォロワーを増やす
  • 製品・サービスの紹介
  • イベント・キャンペーンの紹介
  • 展示会でのブース来場を促す


これらの目的を達成することのメリットや、達成するためのポイントを紹介します。

会社・個人を知ってもらうことのメリット

会社・個人を知ってもらうことで業界での存在感・影響力を強めたり、仕事の獲得、顧客の獲得につなげることができます。

企業において自社のWEBサイトと大きく異なる点として、SNSはフォロワー数やチャンネル登録数という形で、その会社の影響力を誰でも簡単に確認できるという特徴があります。

例えばXをメインの情報収集源にしている方は、売上1000億でフォロワー数600人の企業より、売上100億でフォロワー数6000人の企業に影響力を感じます

つまり、中途半端なSNS運用は業界における企業の立ち位置を低く見せてしまうため、やるなら本気で取り組むべきだと考えます。

フォロワー数を増やすためのポイント

「製品・サービスの紹介」「イベント・キャンペーンの紹介」「展示会でのブース来場を促す」で結果を出すためには、フォロワー数が重要です。

そのため、まずはフォロワーを増やすことに力を入れるべきだと考えます。

Twitter時代において、私がバズりに頼らずフォロワー1000人を達成した7つのポイントが下記となります。

  1. 毎日投稿する
  2. 効果的な時間に投稿する
  3. アカウントに関連した投稿をする
  4. 有益な情報を提供する
  5. いいね!とリポストを活用する
  6. 宣伝ばかりの投稿をしない
  7. 不満や傷つけると投稿をしない


バズりに頼らずX(旧Twitter)フォロワー1000人を達成する7つのポイント」という記事で詳しく解説していますので、参考にしてもらえればと思います。

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目指すべきフォロワー数

Xでフォロワー何人を目指せばいいのか、参考になる情報をお伝えします。

私がフォローしている部品加工業の公式アカウントを無作為に50アカウント抽出し、フォロワー数をカウントした結果が下記です。

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フォロワー数が1000人を超えているアカウントは全体の30%でした。
Xの運用をしている経験者として、フォロワーが1000人を超えてくると「いいね!」や「リポスト」の反応が良くなってきたと感じます。

フォロワー1000人は誰でも目指せる数値であり、まず1000人を目標に取り組むことをオススメします。

情報発信のコツとネタ

Xで情報を発信するなら、毎日発信することをオススメします。
発信しないとアカウントの存在を知ってもらえないため、まずは発信の量が重要です。

毎日発信するといっても、何を発信したらいいかわからない、ネタに困るという方が多い
かもしれません。

Twitter時代において「X(旧Twitter)で毎日投稿を続けるためのコツとネタ8選」という記事を公開していますので、投稿内容の参考にしてもらえればと思います。

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Xで情報を収集する

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X(旧Twitter)の利用方法の1つが「情報収集」です。

切削加工業界の情報をXで発信する方が増えたことで、情報を収集する目的でXを活用する人も増えてきたと感じます。

どのような情報が入手できるか紹介します。

切削加工業界の最新トレンド入手

切削加工業界でXを利用する代表的なアカウントとして、工作機械メーカー、切削工具メーカー、機械工具販売店、切削工具ユーザー(工作機械で切削加工されている方)が存在しています。
これらのアカウントが中心となって、日々切削加工業界の情報が発信されています。

Xで投稿される情報から、切削加工業界の最新トレンドを知ることができます
ただし、トレンドを察知するためには、定期的にXを利用し(理想は毎日)、日々の変化を感じ取れるように情報感度を高める必要があります。

Twitter発信で企業アカウントがステッカーをプレゼントするトレンドが生まれ、JIMTOF2022では複数の出展社でステッカーが配布されました。
感度の高い出展社はXの流行を展示会などリアルイベントにどんどん取り入れています。

切削工具・加工方法の情報を入手

Xには切削工具メーカーと切削工具ユーザー(工作機械で切削加工されている方)のアカウントがたくさん存在しています。

切削工具ユーザーの方からお聞きしたX活用方法は、Xを通じて切削工具メーカーから最適な切削工具を教えてもらった、切削工具ユーザーから最適な加工方法・加工条件を教えてもらった、という内容です。

SNSのつながりを活用することで、切削加工に関する困りごとを解決することもできます。

展示会の情報を入手

最近の展示会では、出展社が展示会の情報をXで発信することが増えてきました

出展内容だけでなく、こだわりのノベルティに関する情報発信に力をいれる企業も増えています。
展示会に参加する方は、展示会開始前や会期中は出展社アカウントの投稿を重点的にチェックしてみましょう。

Xで交流する

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X(旧Twitter)の利用方法の1つが「交流」です。

Xの接点を活かし、リアルイベントやXでのハッシュタグイベントを通じて交流することが可能です。

切削工具ユーザー(工作機械で切削加工されている方)同士で交流することもあれば、切削工具ユーザーが切削工具メーカーとXを通じて具体的な相談を開始したというのは珍しくありません。

具体的な交流方法について紹介します。

展示会場での交流

展示会では、Xの中の人(アカウントを運営している人)との交流を目的に、フォロワーがブースに来るということは珍しくありません
JIMTOF2022やMECT2023ではXの中の人を中心に会場でオフ会も開催されています。

私も展示会でXの中の人を目的にブースを訪問し、たくさんご挨拶させていただいています。

展示会での交流を積極的に進めたい出展社は、Xの中の人(アカウントを運営している人)が会場にいる日程を事前に告知しておくことをオススメします。

ハッシュタグイベントでの交流

Xでハッシュタグイベントを開催する、もしくはハッシュタグイベントに参加することで、交流の輪を広げることも可能です。

タクミセンパイにおいても、7月5日の「切削工具の日」に「#切削工具の日」のハッシュタグを使った投稿イベントを開催しました。
「#切削工具の日」のイベントを通じてタクミセンパイとして交流の輪を広げることに成功しましたし、イベントに参加されたアカウント同士の交流も進んでいるように感じました

「#切削工具の日」に参加いただいた60アカウントの投稿を「【2023年】#切削工具の日ツイートまとめ」の記事にまとめています。

もしハッシュタグイベントを主催するなら、ある程度フォロワー数が増え(フォロワー1000人以上が理想)、拡散に協力してくれそうな仲の良いアカウントが増えてから実施することで盛り上げやすくなります


切削加工業界におけるInstagram活用とX活用の違い

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X(旧Twitter)は利用せず、Instagramのみ利用している企業があるため、タクミセンパイもアカウントを開設してみました。
Instagramを利用してみて感じたXとの違いについて紹介します。

部品加工を依頼するお客様の情報(図面、材料、加工物等)の秘密を保持し、自社においても社外秘の情報が多い切削加工業界において、画像メインのInstagramは相性が良くないと感じました。
一方でXはテキストのみでも投稿できるため、画像の準備が不要です。

しかもXは切削加工業界とは関係ない、アカウントの中の人の考えや構想に関する発信、情報やノウハウの共有、会社の出来事やランチ情報などであってもたくさんの「いいね!」や「リポスト」を獲得し、盛り上がっています。
画像を準備しなくてもいい、切削加工業界とは関係ない内容でもいいというハードルの低さが切削加工業界でXの活用が進んでいる理由だと考えます。

InstagramはXと運用方針を変え、会社の「人」にフォーカスした発信やリクルート向けに活用しているアカウントを複数確認しています。
XとInstagramでSNS運用の目的を変えることも1つの選択肢であると考えます。

画像投稿がメインのInstagramと切削加工業界の相性が良くないこともあってか、切削加工に関連したアカウントはXより少ないです。
タクミセンパイとしてXでフォローしている切削加工関連アカウント(アクティブな国内のアカウント中心)が650アカウントくらいです。
Instagramでは国内の切削加工関連アカウントは100アカウントくらいしか見つけられていないので、1/6くらいの規模だと感じます。

また、Instagramはアカウント同士の会話が見えにくいので、交流の輪の広がりを期待できないと感じました。
Xでは切削加工業界のアカウント同士の掛け合いを楽しみ、楽しみを共有することができます。

Xでは#(ハッシュタグ)を交流に積極的に利用しています。

例えば切削加工業界では「#金曜日は金属の日」として金曜日はこの#を使った投稿が増えたり、切粉に関連した#が良く使われています。
これらの#を見て自分たちも使ってみよう、使っているアカウントと交流してみようと利用が広がるのは、検索のために#を利用するInstagramと異なると感じます。

InstagramがXより優れている点の1つが、 海外のアカウントと繋がりやすいことだと思います。
海外にパートナー、顧客をもつ企業はInstagramの活用は効果的なのかもしれません。

Xでフォロワーを増やすという能力

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X(旧Twitter)はビジネス目的以外でも人気のSNSであるため、「Xをしている=遊んでいる」と思う人がいるかもしれません。

しかし、Xでフォロワーを増やすことができるのは1つの能力であり、誰でもできることではないと考えます。

フォロワー数の多いアカウント(運用する中の人)を分析すると、下記のいずれかの能力を持っている方が多いと推測します。

  • 文章力が高い
  • 人間性が高い
  • 専門性が高い
  • ユーモアのセンスがある
  • 継続力がある


文章力の高さで一言一句読ませる投稿は、大量の投稿の中でも目に留まり、人を惹きつけます。
人間性の高い投稿を見た人は、運用する中の人に惹かれ、その人の発信に興味を持ちます。
特定の領域における専門性の高い投稿は、情報を求める人にとって貴重な情報源となります。
ユーモアのセンスのある投稿は、楽しさを求める人にとって、仕事の息抜きになります。

前述した能力をもっていなかったとしても、継続することで結果を出すことも1つの能力だと考えます。

Xの運用を費用対効果で考えてしまうと、決して効果が高いとは言えないかもしれません。

ただ、Xの運用を続けている私の経験から、情報の発信、情報の収集、交流いずれにおいてもこのSNSだから実現できることがあると考えます。

フォロワー数を増やすことは誰でもできることではなく、また片手間でできるものではありません。
そして、Xの運用は仕事や会社が好きな人でないと難しいと考えます。

以上の理由から、会社は「Xを運用する中の人」を全力で応援してほしいと考えます。
理想としては、応援をX運用特別手当という形でサポートしてあげられることです。

編集長コメント

「切削加工業界でSNS「X」を活用する3つの方法」いかがでしたか。

切削加工業界においてX(旧Twitter)の活用はここ数年でかなり進んでいると感じます。
現時点においてはInstagramよりXの活用をオススメします。

これからXを始めるという企業・個人の方に向けて、Twitter時代において「バズりに頼らずX(旧Twitter)フォロワー1000人を達成する7つのポイント」と「X(旧Twitter)で毎日投稿を続けるためのコツとネタ8選」という記事を公開しています。
フォロワー数を増やしたい方は参考になると思います。

またXに限らずSNSの運用は顧客・社員としてのZ世代を獲得するために、今後さらに重要性が高まると考えます。
Z世代に対する戦略については「切削加工業界のZ世代戦略」をご覧ください。

切削工具メーカーがブランドを磨いてファンを増やし、企業と製品を推してもらうことの重要性、そして男性30代向けのマーケティングとして「ブランドを磨いてファンを増やし推してもらうことの重要性」の記事を公開していますのでこちらもご活用ください。

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執筆者情報

hattori


本記事はタクミセンパイの服部が執筆・編集しました。

私は工具メーカーでの営業とマーケティングの経験を活かし、切削工具と切削加工業界に特化した専門サイト「タクミセンパイ」を2020年から運営しています。
私(服部)の実績や経歴については「運営について」に記載しています。

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