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【レビュー】切削加工 専門誌:機械技術

ブログをご覧いただきましてありがとうございます。
タクミセンパイを運営している服部です。

4回にわたって、切削加工関連の専門誌をレビューしていきたいと思います。

この記事を読んでほしい人

  • 自分に最適な専門誌を知りたい
  • 専門誌ごとの特徴やコンテンツを知りたい

はじめに

レビューの目的は、コロナによって展示会が中止され、専門誌の情報収集手段としての価値が見直されているからです。
ユーザー・商社・メーカーの皆様が求める情報に対して、最適な専門誌を紹介することができればと思っております。

対象は「機械技術」「機械と工具」「月刊ツールエンジニア」「月刊生産財マーケティング」の4誌です。

第1回は、最も歴史の長い「機械技術」についてレビューいたします。

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媒体概要

出版日刊工業新聞社
テーマ不明
創刊1953年
発行日毎月25日
発行部35,000部
判型B5判
価格1,683円(税込)
1年間購読18,480円(税込)1,716円お得
WEB専用ページ

*情報は2021年1月時点のもの

「機械技術」は工作機械や工具、測定機器などの動向および最新加工技術を、現場実務的視点から解説した専門誌です。

切削加工の専門誌の中で最も歴史が長い媒体です。

生産現場に密着した生産・加工技術、システム技術、生産現場で必要な技術的知識・ノウハウなどのテーマが特集として取り上げられています。

読者の業種と職種

公開されている「機械技術」の読者の業種と職種は下記になります。

【業種】

金属加工35.6%
自動車・輸送車両10.6%
精密機械9.7%
専用工作機械5.5%
汎用工作機械3.5%
エンジニアリング・コンサルティング2.8%
金型材料・標準部品2.8%
切削工具・砥石2.8%
プレス金型2.5%
情報通信機器・OA機器2.3%
産業機械2.3%
プレス機械2.3%
プラスチック金型2%
商社2%
周辺機器2%
家電製品1.5%
建設機械1.5%
鉄鋼・非鉄金属1.5%
その他6.8%

【職種】

研究・開発8.5%
システム開発・設計2%
機器設計5.5%
金型設計3%
生産技術50.9%
生産管理5.5%
企画・調査2.3%
営業・営業技術7%
経営・財務5.5%

上記より、「機械技術」のメイン読者は金属加工の生産技術部門であることが分かります。

特集内容

2019年と2020年の特集を下記に記載しました。

2019年特集

1月号:革新を続けるモノづくりとデジタル支援技術-CAD/CAM/シミュレーション/ソフトウェア技術
2月号:JIMTOD2018にみる最新鋭工作機械と加工技術
3月号:JIMTOF2018にみる切削工具と周辺機器
4月号:旋削加工の基本技術と高精度加工技術
5月号:自動車部品加工と工作機械活用技術
6月号:ダイヤモンド工具・cBN工具による高精密・高精細加工技術
7月号:進展するレーザ加工技術 -穴あけ・切断・微細形状・表面処理加工の動向-
8月号:高精密・微細加工に求められる工作機械・CNC制御・周辺技術
9月号:高精度・高能率穴あけ加工技術―工具・機械の最適活用ポイント
10月号:高精度・高品位化要求に応える精密研削技術
11月号:金属3Dプリンタが拓くモノづくり―付加製造の先進技術
12月号:2019年版 世界の先端をゆく工作機械の活用技術

2020年特集

1月号:IoT・AI時代の機械加工の動向 CNC制御・モニタリング技術を活用したモノづくり
2月号:高難度加工と切削工具活用ガイド 加工データシートで見る最適工具の活用術
3月号:高難度切削加工に追随する最新ツーリング技術
4月号:高付加価値を生む精密研磨の最新技術動向
5月号:成功事例に学ぶ ロボットを活用した金属加工現場の高度化技術
6月号:進化する小型マシニングセンタの技術動向
7月号:金型づくり最新技術
8月号:切削加工の精度を最適化する計測・測定技術
9月号:製品の高機能化に応える歯車の最新加工技術
10月号:新素材・難削材加工の最新技術動向
11月号:加工品質向上を実現するCAM活用術
12月号:切削加工の基本技術と高度化のポイント

特集は加工技術・製品技術が中心です。切削加工の特集が多い印象です。

世界の主要な国際機械見本市の開催に合わせて、取材レポートが掲載されています。

JIMTOF開催の年には、日本工作機械見本市ガイドブックを発行しています。

ページ・タイトル分析

直近の3冊分(2020年10月・11月、2021年1月号)を確認したところ、下記のようなデータとなりました。
*2020年12月号はJIMTOF仕様で変則的な構成だったため除外

総ページ数(平均)122.7ページ
広告を除くページ数(平均)99.7ページ
広告を除くページの単価(平均)16.9円
広告のないページ割合(平均)81%
タイトル数(平均)30.7タイトル

*総ページ数は表裏表紙を除く
*ページの単価は1冊購入時の金額から算出
*タイトル数は目次からカウント


広告の割合が2割以下で、タイトル数が多く、読み応えのある構成になっています。

タイトルのカテゴリ分類

タイトルを製品技術、加工技術、メーカーインタビュー、ユーザーインタビュー、マーケティング、統計データ、新製品情報、ニュース、海外動向、その他の10カテゴリに分類し、直近の3冊分(2020年10月・11月、2021年1月号)のタイトル数の平均が下記のグラフになります。

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製品技術、加工技術が半分を超える、技術に力を入れた専門誌であることが分かります。

情報タイプの2軸マトリクス

技術情報×営業・マーケティング情報の2軸マトリクスに「機械技術」を配置してみました。

製品技術、加工技術、メーカーインタビューの3カテゴリを技術情報、ユーザーインタビュー、マーケティング、統計データの3カテゴリを営業・マーケティング情報としています。

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技術情報が多いですが、営業・マーケティング情報の掲載もそれなりにあり、非常にバランスの取れた専門誌であることが分かります。

個人的な評価

読みごたえ★★★★★
見やすさ★★★☆☆
コストパフォーマンス★★★☆☆
技術情報★★★★★
営業・マーケティング情報★★★☆☆
総合★★★★☆

*読みごたえは、広告を除くページ数とタイトルのカテゴリ分類で評価
*見やすさは、カラーページの割合とページ構成で評価
*コストパフォーマンスは、広告を除くページ単価で評価
*技術情報は、情報タイプの2軸マトリクスで評価
*営業・マーケティングは、情報タイプの2軸マトリクスで評価

読みごたえ、技術情報が満点、それ以外も平均点以上で総合点が★4となりました。

個人的な感想

  • 技術情報をメインとしながら、営業・マーケティング情報も掲載され、かつ広告の割合が2割以下と低くてタイトル数が多いため、優秀な専門誌だと思います。
  • 4種類の専門誌で最も表紙が厚く、コーティングされているため、油で汚れた手で触っても耐久性が髙そうで、利用・保管においてポイント高いなと思いました。
  • 広告を除くと全て白黒ページなので、カラーページを増やしてほしいなと思いました。
  • 専門誌としてのテーマが設定・発信されると、最適な購買層に情報が届いていいのではと思いました。

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