切削工具と切削加工業界の情報を発信するポータルサイト「タクミセンパイ」をご覧いただきありがとうございます。
当サイトを運営する編集長の服部です。
本記事では「専門誌:ツールエンジニア」についてレビューしています。
【記事の信頼性】
本記事を書いた私(服部)は2014年から切削加工業界に携わり、2020年から「タクミセンパイ」を運営しています。
工具メーカーで営業として500社以上の切削工具ユーザー(工作機械で切削加工されている方)に訪問し、技術支援をさせていただきました。
また、マーケティングとして展示会とイベントの企画・運営、カタログとWEBサイトの大型リニューアルプロジェクト、ブランディングプロジェクトを経験しました。
営業とマーケティングの経験をもとに、切削加工業界で働く皆さまに向けて本記事を執筆しています。
専門誌レビュー
切削工具ユーザー(工作機械で切削加工されている方)・機械工具販売店・メーカーの皆さまが求める情報に対して、最適な専門誌を紹介することができればと思っております。
対象は「機械技術」「機械と工具」「ツールエンジニア」「生産財マーケティング」の4誌です。
こちらの記事では、「ツールエンジニア」についてレビューしています。
媒体概要
出版 | 大河出版 |
テーマ | Tool Engineering & モノづくりの現場を伝える機械雑誌 |
創刊 | 1959年 |
発行日 | 毎月27日 |
発行部数 | 非公開 |
判型 | B5判 |
価格 | 1,375円(税込)1月号は2,200円(税込) |
WEB | 専用ページ |
*情報は2021年1月時点のもの
「ツールエンジニア」は1959年発行の専門誌です。
機械加工に携わる全ての技術者にとって必要な情報を、「未来的視点」「現場の課題解決」「理論と実際の架け橋」の3つの視点で編集しています。
小物加工から大物加工、難削材加工や精密微細加工、機械加工に付随する関連技術など、あらゆる最新テーマが毎月特集されています。
特集内容
2019年と2020年の特集を下記に記載しました。
2019年特集
1月号 自動車をつくる量産に対応した機械加工技術
2月号 5軸加工機による切削作業
3月号 機械加工におけるCAEの適用
4月号 研削作業における高精度化と仕上げ時間の短縮
5月号 切削作業の効率をきわめる自動盤と工具
6月号 外国製工具・デバイス&輸入工作機械の選びかた
7月号 工具の表面処理で高硬度素材を効率よく切削
8月号 樹脂系繊維強化複合材の成形と機械加工&工具
9月号 機械加工における3次元ワークの計測技術
10月号 機械加工現場における産業用IoT&AI&2019メカトロテック出展製品ガイド
11月号 機械加工を効率よく行なうための鉄鋼材料入門
12月号 モータで駆動する歯車の切削技術
2020年特集
1月号 民間旅客機の部品加工を支える機械技術
2月号 切削作業におけるびびりを抑制する工具&ソフト
3月号 フレキシブルな機械加工セルでスマートファクトリー
4月号 新人のためのNC切削加工機「MC」入門
5月号 中ぐり&穴あけドリルと加工機の現状
6月号 新工具材種と刃先形状を仕上げる工具研削盤
7月号 部品の品質を確保するための計測,検査装置
8月号 切削時間の密度を引上げるツーリング
9月号 輸入工作機械&工具・CAMソフト・ガイド
10月号 NC研削盤における表面仕上げ品位と計測自動化
11月号 切りくずの制御と切削条件の最適化
12月号 既存機を再生するレトロフィット&オーバホール
特集は加工技術・製品技術が中心で、かなりマニアックなテーマもあります。
ページ・タイトル分析
3冊分(2020年11月・12月、2021年1月号)の内容を確認したところ、下記のようなデータとなりました。
総ページ数(平均) | 123.7ページ |
広告を除くページ数(平均) | 91.3ページ |
広告を除くページの単価(平均) | 15.1円 |
広告のないページ割合(平均) | 74% |
タイトル数(平均) | 20.7タイトル |
*総ページ数は表裏表紙を除く
*ページの単価は1冊購入時の金額から算出(2~12月号の価格)
*タイトル数は目次からカウント
広告を除くページ単価が15.1円で、比較的割安であると感じました。
タイトルのカテゴリ分類
タイトルを製品技術、加工技術、メーカーインタビュー、ユーザーインタビュー、マーケティング、統計データ、新製品情報、ニュース、海外動向、その他の10カテゴリに分類し、3冊分(2020年11月・12月、2021年1月号)のタイトル数の平均が下記のグラフになります。
製品技術が約1/4で、技術に力を入れた専門誌であることが分かります。
その他に分類した記事(金属加工に関係のない特集や連載など)が、タイトルの約半分を占めていることが気になりました。
情報タイプの2軸マトリクス
技術情報×営業・マーケティング情報の2軸マトリクスに「ツールエンジニア」を配置してみました。
製品技術、加工技術、メーカーインタビューの3カテゴリを技術情報、ユーザーインタビュー、マーケティング、統計データの3カテゴリを営業・マーケティング情報としています。
営業・マーケティング情報はほとんどなく、技術情報が中心となっています。
編集長コメント
「ツールエンジニア」のレビュー結果をまとめてみました。
読みごたえ | ★★☆☆☆ |
見やすさ | ★★★☆☆ |
コストパフォーマンス | ★★★☆☆ |
技術情報 | ★★★☆☆ |
営業 マーケティング情報 | ★☆☆☆☆ |
総合 | ★★★☆☆ |
*読みごたえは、広告を除くページ数とタイトルのカテゴリ分類で評価
*見やすさは、カラーページの割合とページ構成で評価
*コストパフォーマンスは、広告を除くページ単価で評価
*技術情報は、情報タイプの2軸マトリクスで評価
*営業・マーケティングは、情報タイプの2軸マトリクスで評価
全体的に平均点で、総合点が★3となりました。
まとめ
- 広告を除くページの単価が低い一方で、その他カテゴリの記事が多いため、割高・ボリューム不足
- 広告を除くとほとんど白黒ページなので、カラーページを増やしてほしい
- 目次ページが2つ折り仕様で、見つけやすく分かりやすい
関連記事
メールマガジンのご案内
タクミセンパイでは月に1回メールマガジンを配信しております。
お届けする内容としては下記になります。
・切削工具・切削加工業界の新着オリジナル記事
・切削工具・切削加工業界のオススメ記事
・イベント情報
・会員優先のキャンペーン・イベント情報
ご興味のある方は「メールマガジンのご案内」ページをご確認ください。
会員登録は無料でいつでも退会可能です。