
ブログをご覧いただきましてありがとうございます。
「切削工具の情報サイト タクミセンパイ」を運営する、編集長の服部です。
本記事では「JIMTOFの回り方」について解説しています。
「参加されるユーザーの皆様、特に初めて参加される方に対して、会場内の歩き方・情報収集の仕方」がわかる記事を目指して執筆しました。
【記事の信頼性】
本記事を書いた私は、2014年から切削加工業界に携わり、2020年から「切削工具の情報サイト タクミセンパイ」を運営しています。
工具メーカーで営業として500社以上の切削加工ユーザーに訪問し、技術支援をさせていただきました。
また、マーケティングとして展示会とイベントの企画・運営、カタログとWEBサイトの大型リニューアルプロジェクト、ブランディングプロジェクトを経験しました。
営業とマーケティングの経験をもとに、切削加工業界で働く皆さまに向けて本記事を執筆しています。
JIMTOFには出展者として2回参加した経験があり、出展者目線での視察を紹介することができます。


JIMTOFの回り方
JIMTOF2022に参加される方に向けて、参加前の準備、会場内の歩き方・情報収集の仕方について説明しています。
展示会に初めて参加する場合は、先輩や機械工具販売店の方と一緒に行くことをオススメします。
展示方法は出展企業によってさまざまで、初めて参加する人にとってはどんな企業か分かりにくいケースもありますので、知っている方が一緒だと事前情報を持ってブースに入ることができます。
加えて、下記を解説していきます。
- JIMTOF2022と出展メーカーについて
- JIMTOF2022のユーザー注目度ランキング
- オススメの訪問日
- 宿泊先の確保
- ツアーの活用
- 事前準備
- 事前入場登録とセミナー予約
- 来場に適した服装
- 荷物対策
- ランチ
- 記録
- 会場へのアクセス
JIMTOFについて

JIMTOF(ジムトフ)は「JAPAN INTERNATIONAL MACHINE TOOL FAIR」の頭文字で、日本国際工作機械見本市とも呼ばれます。
JIMTOFのポイントは、開催規模が最も大きく、工作機械メーカーや切削工具メーカーがJIMTOFに合わせて新製品を発表・展示・実演することです。
4年ぶりのリアル開催を楽しみにしている方が多くいらっしゃるかと思います。
JIMTOFについては、「【2022年】JIMTOFとは」で詳しく説明しています。
JIMTOF2022

新型コロナウイルスの発生で開催予定だったJIMTOF2020が中止となり、4年ぶりに開催されます。
名称 | JIMTOF2022 JAPAN INTERNATIONAL MACHINE TOOL FAIR (第31回日本国際工作機械見本市) |
会期 | 2022年11月8日(火)〜13日(日) |
会場 | 東京ビッグサイト(東京国際展示場) |
出展メーカー
JIMTOF2022に出展する工作機械メーカー(切削)、ツーリングメーカー、切削工具メーカーをまとめました。
工作機械メーカー(切削)
出展社名(五十音順) | 小間番号 |
株式会社アマダ | E1022 |
株式会社岩間工業所 | E1030 |
株式会社エグロ | E3022 |
株式会社オーエム製作所 | E5007 |
大鳥機工株式会社 | E6021 |
オークマ株式会社 | E6037 |
株式会社唐津プレシジョン | E2020 |
キタムラ機械株式会社 | E4023 |
株式会社北村製作所 | E1074 |
株式会社キラ・コーポレーション | E1040 |
株式会社紀和マシナリー | E5022 |
株式会社サワイリエンジニアリング | E5016 |
株式会社ジェイテクト | E3011 |
シチズンマシナリー株式会社 | E5024 |
株式会社静岡鐵工所 | E3031 |
芝浦機械株式会社 | E3027 |
株式会社嶋田鉄工所 | E3014 |
新日本工機株式会社 | E4030 |
株式会社スギノマシン | E1069 |
スター精密株式会社 | E6016 |
西部電機株式会社 | E2022 |
株式会社西部ハイテック | E4002 |
株式会社ソディック | E4021 |
大日金属工業株式会社 | E3021 |
株式会社タカハシキカイ | E1010 |
高松機械工業株式会社 | E5025 |
株式会社TAKISAWA | E2015 |
株式会社ツガミ | E6012 |
東洋精機工業株式会社 | E4009 |
DMG森精機株式会社 | E8017 |
中村留精密工業株式会社 | E2026 |
株式会社ニイガタマシンテクノ | E5009 |
西島株式会社 | E3035 |
ニデックオーケーケー株式会社 | E2034 |
日本電産マシンツール株式会社 | E2033 |
野村DS株式会社 | E2027 |
株式会社長谷川機械製作所 | E1033 |
株式会社ファースト技研 | E6009 |
ファナック株式会社 | E4019 |
ブラザー工業株式会社 | E6034 |
豊和工業株式会社 | E4022 |
ホーコス株式会社 | E4028 |
株式会社牧野フライス製作所 | E2014 |
株式会社松浦機械製作所 | E3013 |
三井精機工業株式会社 | E3026 |
村田機械株式会社 | E3030 |
安田工業株式会社 | E5023 |
株式会社山崎技研 | E5026 |
ヤマザキマザック株式会社 | E5001 |
碌々産業株式会社 | E2005 |
ツーリングメーカー
出展社名(五十音順) | 小間番号 |
株式会社アルプスツール | W2013 |
エヌティーツール株式会社 | W2049 |
株式会社MST コーポレーション | W2038 |
カトウ工機株式会社 | W2024 |
聖和精機株式会社 | W2056 |
大昭和精機株式会社 | W2047 |
株式会社戸田精機 | WA006 |
株式会社日研工作所 | W2032 |
株式会社ビーシーテック | W2042 |
マンヨーツール株式会社 | W1029 |
ユキワ精工株式会社 | W2045 |
切削工具メーカー
海外製品の日本代理店やオリジナル切削工具を扱う商社も含まれており、全ての会社がメーカーではありませんが、こちらの記事では全てメーカーと表現しております。
出展社名(五十音順) | 小間番号 |
株式会社アサヒ工具製作所 | W1040 |
旭ダイヤモンド工業株式会社 | W4012 |
イスカルジャパン株式会社 | W1021 |
株式会社 IZUSHI | WA030 |
株式会社イワタツール | W1027 |
株式会社栄工舎 | W1003 |
エフ・ピー・ツール株式会社 | W1039 |
エムーゲ・フランケン株式会社 | W1064 |
オーエスジー株式会社 | W1020 |
岡崎精工株式会社 | W1047 |
兼房株式会社 | W2024 |
株式会社川野辺製作所 | W1074 |
京セラ株式会社 | W1014 |
協和精工株式会社 | W1028 |
グーリングジャパン株式会社 | W1026 |
グリーンツール株式会社 | W1061 |
ケナメタルジャパン株式会社 | W1024 |
株式会社サイトウ製作所 | W1056 |
株式会社 CJV インターナショナル | W3032 |
株式会社ジーベックテクノロジー | WA003 |
株式会社新三協工具 | W1063 |
住友電気工業株式会社 | W1031 |
有限会社曽根田工業 | W3027 |
ダイジェット工業株式会社 | W1038 |
大昭和精機株式会社 | W2047 |
大洋ツール株式会社 | W1019 |
株式会社田倉工具製作 | WA014 |
有限会社辰野目立加工所 | W1011 |
株式会社田野井製作所 | W1049 |
株式会社タンガロイ | W1050 |
株式会社中京 | W1012 |
ツールドインターナショナル株式会社 | W1077 |
テグテックジャパン株式会社 | W1022 |
株式会社東鋼 | W1067 |
株式会社東陽 | W1044 |
TOWA株式会社 | WA027 |
株式会社日研工作所 | W2032 |
日進工具株式会社 | W1053 |
日本特殊陶業株式会社 | W1001 |
株式会社ノア | W1071 |
ノガ・ウォーターズ株式会社 | W1013 |
株式会社パル | WA024 |
株式会社ビーシーテック | W2042 |
株会社ビック・ツール | W3053 |
富士元工業株式会社 | W3052 |
株式会社不二越 | W1052 |
富士精工株式会社 | W1030 |
フジBC技研株式会社 | W1063 |
株式会社松岡カッター製作所 | W1008 |
マパール株式会社 | E6035 |
丸一切削工具株式会社 | WA018 |
有限会社三井刻印 | WA020 |
三菱マテリアル株式会社 | W1037 |
株式会社MOLDINO | W1070 |
山田マシンツール株式会社 | W2035 |
株式会社彌満和製作所 | W1018 |
ユニオンツール株式会社 | W1015 |
株式会社ライノス | W1060 |
菱高精機株式会社 | W1023 |
JIMTOF2022のユーザー注目度ランキング

タクミセンパイでは、切削加工ユーザーにアンケートを実施し、JIMTOF2022で注目されている切削工具メーカーランキングを作成しました。
アンケート対象の25社について、「JIMTOF2022でブースに訪問予定の切削工具メーカーを教えてください。」という質問で、切削工具メーカーの注目度を調査しました。
アンケートに回答いただいたのはJIMTOF2022に参加予定の方です。
集計期間 | 2022年6月8日~2022年11月6日 |
回答数 | 43名(回答者は全て切削加工ユーザー) |
下のグラフがJIMTOF2022においてユーザーが注目する切削工具メーカーのランキングです。

切削工具メーカー25社について、JIMTOF2022注目度の上位10社は下記となりました。
- オーエスジー株式会社(72%)
- 京セラ株式会社(63%)
- 三菱マテリアル株式会社(60%)
- 株式会社不二越(58%)
サンドビック株式会社(53%)- 株式会社ジーベックテクノロジー(51%)
- 住友電工ハードメタル株式会社(51%)
- 株式会社タンガロイ(51%)
- 日進工具株式会社(47%)
- 株式会社日研工作所(44%)
*住友電工ハードメタル株式会社は住友電気工業株式会社で出展されています
*JIMTOF2022にサンドビック株式会社は出展されませんでした
オススメの訪問日

JIMTOF2018の来場者数は下記です。
天候 | 国内 | 海外 | 合計 | |
11/1 (木) | 晴れ | 21,841 | 4,787 | 26,628 |
11/2 (金) | 晴れ | 36,020 | 3,289 | 39,309 |
11/3 (土) | 晴れ | 35,824 | 2,028 | 37,852 |
11/4 (日) | 曇り 雨 | 13,405 | 1,185 | 14,590 |
11/5 (月) | 曇り | 18,719 | 1,129 | 19,848 |
11/6 (火) | 雨 | 14,360 | 516 | 14,876 |
例年、金曜日と土曜日の来場者数が多い傾向にあります。
また、海外の来場者は前半に参加されることが多いです。
今年(2022年)は火曜日スタートであることと、新型コロナウイルスの影響もあるため、過去実績とは異なる来場者の分布になることが予想されます。
新型コロナウイルス感染のリスクを避ける上でも、混雑していない日程にできる限り参加しましょう。
最終日は、出展企業のスタッフもブースを離れて視察してることが多いので、もし会いたいスタッフがいる場合は、最終日は避けましょう。
今年は前半11月8日(火)~10日(木)が比較的少ないのではと予想しています。
宿泊先の確保

JIMTOFは1日では視察できないほど、広い会場にたくさんの企業が出展しています。
そのため、宿泊して2日以上視察される方も多い展示会です。
また、海外からの来場者も多いのがJIMTOFの特徴であり、ビックサイト(国際展示場)へのアクセスが良いホテルは早くに予約が埋まってしまいます。
もし宿泊を検討されている場合は、早めに宿泊先を確保しておきましょう。
ツアーの活用

関東周辺の機械工具販売店が大型バスを手配し、JIMTOFの視察ツアーを企画する場合があります。
視察時間や視察の自由度は低いですが、移動の便利さから視察ツアーを確認・検討してみてもいいでしょう。
事前準備
効率的に視察するために、事前に訪問予定の出展企業を会場マップに記入しておきましょう。
当日人の流れにまかせてあてもなく視察してしまうと、見落としが発生してしまいます。
もちろん事前に想定していなかった偶然の出会いがあるのも展示会のいいところですが、確実に見たい出展企業を忘れないように用意しておきましょう。
会場でも紙の会場マップを配布していますが、JIMTOFの公式サイトにPDFの会場マップが公開されているため、事前に印刷して記入しておくことをオススメします。
入手することができれば、日本産機新聞が製作・配布している無料のガイドブック、ポケットガイドの活用をオススメします。
(こちらのページで、インターモールド2017のポケットガイドを確認できます。)

ポケットガイドのコンテンツとしては、出展企業一覧、会場マップ、各社のみどころ(注目企業)、セミナースケジュール、お食事情報などがあります。
ジャケットのポッケに入る手のひらサイズで、広げやすい会場地図が付属しているので、会場で活躍します。
事前入場登録とセミナー予約

公式サイトにて事前に入場登録を行い、参加証をカラーで印刷して持参することを忘れないようにしましょう。
事前入場登録について、招待券を持っていない場合は入場料3,000円が必要です。
そのため、取引先の工作機械メーカー・切削工具メーカー・機械工具販売店などに招待券をもらえないか確認してみましょう。
展示会の会期中には、セミナーが開催されます。
記事更新時はセミナーの予約に関する情報が公開されていませんが、例年予約が必要なセミナーは、早い段階で埋まってしまう可能性が高いため、JIMTOFに参加することが決まった場合、早めに登録しましょう。
来場に適した服装
開催時期の11月は当日の天候や気温によりますが、機械の稼働と人の多さで時間帯によっては暑かったりしますので、調整できる服装で参加することをオススメします。
荷物対策

コインロッカーの数は限られているため、利用される人は早めに確保しましょう。
多くのブースを訪問すると、カタログなどの資料の数が膨大となり、かなりの重さになります。
大型のバックを配っている会社も多いので、先に大きなバッグを配布している出展メーカーに行くのもオススメです。
ランチ

気を付けなければいけないのが、会場でのランチです。
ビックサイト(国際展示場)は会場内にレストランとコンビニがあるため、会場内で食事に困ることはありません。
ただ、時間帯によっては混雑しているため、ピーク時を避けた利用をオススメします。
(会期中の新型コロナウイルスの状況によって営業状況が変わるためご注意ください)
また、最近の展示会の傾向ですと、キッチンカーが来ていることが多いですが、ランチ前後は人が混み、買うまでにもかなり時間がかかります。
しかも、新型コロナウイルスの影響で、キッチンカーの数が少なかったり、感染対策で提供に時間がかかることも考えられます。
ゆっくりご飯を食べる必要がなければ、事前にコンビニなどでおにぎりなど買っておくことをオススメします。
記録

会場での写真撮影は展示会の主催と出展企業で制限されている場合がありますので、展示物を撮影する場合は事前に出展企業のスタッフに確認しましょう。
ブース内で撮影がOKな場所とNGな場所がある場合もありますので、撮影許可に関するPOPがないか確認しましょう。
撮影OKの場合は、社内共有のためにも写真を残しておくと伝わりやすいのでオススメです。
会場へのアクセス

会場への電車でのアクセス方法は、下記となります。
- りんかい線「国際展示場駅」下車 徒歩約7分
- ゆりかもめ「東京ビックサイト駅」下車 徒歩約3分
JIMTOF回り方まとめ
- 初めて参加する場合は、先輩や機械工具販売店の方と一緒に行くのがオススメ
- 例年金曜日と土曜日の来場者数が最も多く、最終日は出展企業のスタッフがブースにいないことが多い
- 今年は前半11月8日(火)~10日(木)が比較的少ないのではと予想
- 事前に会場マップを用意し、ブースに入る予定の出展企業をまとめておく
- 事前に入場登録、セミナー予約を済ませておく
- 体温を調整できる服で、荷物をできる限り少なくして参加する
- ランチは混むので、コンビニなどで買って持ち込むのも選択肢としてアリ
- 撮影OKの場合は、社内共有のために写真をたくさん撮っておく
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