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JIMTOFに初めて参加する方は必見!事前準備・回り方ガイド2022

JIMTOF(日本国際工作機械見本市/ジムトフ)に初めて参加する・久々に参加するので、事前準備・回り方の参考となる情報を知りたいと困っていませんか。

この記事を書いた私は工具メーカーでの営業・マーケティングの経験を活かし、切削工具と切削加工業界に特化した専門サイト「タクミセンパイ」を2020年から運営しています。
2014年からJIMTOFに3回参加した経験をもとに本記事を執筆しました。

本記事では国内最大の工作機械見本市「JIMTOF」について、2022年最新データをもとに出展企業、オススメの訪問日、事前準備、当日の会場情報、記録、会場へのアクセス方法をまとめています。
この記事を読むことで、JIMTOFの視察で時間を有効活用できます。

JIMTOFは国内最大の工作機械見本市として開催規模が大きいため、事前準備が重要です。
初めて参加する場合は、先輩や機械工具販売店の方と一緒に回ることをオススメします。

JIMTOF2024連動企画 JIMTOF2024連動企画

JIMTOF事前準備・回り方ガイド2022

jimtof

JIMTOF2022に参加する・久々に参加する方に向けて、参加前の事前準備、会場内の回り方・歩き方について説明しています。

JIMTOF(ジムトフ)は「JAPAN INTERNATIONAL MACHINE TOOL FAIR」の頭文字で、日本国際工作機械見本市とも呼ばれます。

JIMTOFのポイントは開催規模が最も大きく、工作機械メーカーや切削工具メーカーがJIMTOFに合わせて新製品を発表・展示・実演することです。
4年ぶりのリアル開催を楽しみにしている方が多くいらっしゃるかと思います。

JIMTOFについては「【2022年】JIMTOFとは」で詳しく説明しています。

JIMTOF2022について

jimtof2022


新型コロナウイルスの発生で開催予定だったJIMTOF2020が中止となり、4年ぶりに開催されます。

名称JIMTOF2022
JAPAN INTERNATIONAL MACHINE TOOL FAIR
(第31回日本国際工作機械見本市)
会期2022年11月8日(火)〜13日(日)
開催
時間
9:00~17:00(最終日は16:00まで)
会場東京ビッグサイト(東京国際展示場)

JIMTOF2022出展メーカー

JIMTOF2022に出展する工作機械メーカー(切削)、ツーリングメーカー、切削工具メーカーをまとめました。

工作機械メーカー(切削)

出展社名(五十音順)小間番号
アマダE1022
岩間工業所E1030
エグロE3022
オーエム製作所E5007
大鳥機工E6021
オークマE6037
唐津プレシジョンE2020
キタムラ機械E4023
北村製作所E1074
キラ・コーポレーションE1040
紀和マシナリーE5022
サワイリエンジニアリングE5016
ジェイテクトE3011
シチズンマシナリーE5024
静岡鐵工所E3031
芝浦機械E3027
嶋田鉄工所E3014
新日本工機E4030
スギノマシンE1069
スター精密E6016
西部電機E2022
西部ハイテックE4002
ソディックE4021
大日金属工業E3021
タカハシキカイE1010
高松機械工業E5025
TAKISAWAE2015
ツガミE6012
東洋精機工業E4009
DMG森精機E8017
中村留精密工業E2026
ニイガタマシンテクノE5009
西島E3035
ニデックオーケーケーE2034
日本電産マシンツールE2033
野村DSE2027
長谷川機械製作所E1033
ファースト技研E6009
ファナックE4019
ブラザー工業E6034
豊和工業E4022
ホーコスE4028
牧野フライス製作所E2014
松浦機械製作所E3013
三井精機工業E3026
村田機械E3030
安田工業E5023
山崎技研E5026
ヤマザキマザックE5001
碌々産業E2005


ツーリングメーカー

出展社名(五十音順)小間番号
アルプスツールW2013
エヌティーツールW2049
MST コーポレーションW2038
カトウ工機W2024
聖和精機W2056
大昭和精機W2047
戸田精機WA006
日研工作所W2032
ビーシーテックW2042
マンヨーツールW1029
ユキワ精工W2045


切削工具メーカー

海外製品の日本代理店やオリジナル切削工具を扱う商社も含まれており、全ての会社がメーカーではありませんが、こちらの記事では全てメーカーと表現しております。

出展社名(五十音順)小間番号
アサヒ工具製作所W1040
イスカルジャパンW1021
IZUSHIWA030
イワタツールW1027
栄工舎W1003
エフ・ピー・ツールW1039
エムーゲ・フランケンW1064
オーエスジーW1020
岡崎精工W1047
兼房W2024
川野辺製作所W1074
京セラW1014
協和精工W1028
グーリングジャパンW1026
グリーンツールW1061
ケナメタルジャパンW1024
サイトウ製作所W1056
CJV インターナショナルW3032
ジーベックテクノロジーWA003
新三協工具W1063
住友電気工業W1031
曽根田工業W3027
ダイジェット工業W1038
大昭和精機W2047
大洋ツールW1019
田倉工具製作WA014
辰野目立加工所W1011
田野井製作所W1049
タンガロイW1050
中京W1012
ツールドインターナショナルW1077
テグテックジャパンW1022
東鋼W1067
TOWAWA027
日研工作所W2032
日進工具W1053
日本特殊陶業W1001
ノアW1071
ノガ・ウォーターズW1013
パルWA024
ビーシーテックW2042
ビック・ツールW3053
富士元工業W3052
不二越W1052
富士精工W1030
フジBC技研W1063
松岡カッター製作所W1008
マパールE6035
丸一切削工具WA018
三井刻印WA020
三菱マテリアルW1037
MOLDINOW1070
彌満和製作所W1018
ユニオンツールW1015
ライノスW1060
菱高精機W1023


JIMTOF2022のユーザー注目度ランキング

jimtof2022-cutting-tool-maker-ranking


タクミセンパイでは切削加工ユーザーにアンケートを実施し、JIMTOF2022で注目されている切削工具メーカーランキングを作成しました。

アンケート対象の25社について「JIMTOF2022でブースに訪問予定の切削工具メーカーを教えてください。」という質問で、切削工具メーカーの注目度を調査しました。

アンケートに回答いただいたのはJIMTOF2022に参加予定の方です。

集計期間2022年6月8日~2022年11月6日
回答数43名(回答者は全て切削加工ユーザー)


下のグラフがJIMTOF2022においてユーザーが注目する切削工具メーカーのランキングです。

attention-ranking-jimtof2022



切削工具メーカー25社について、JIMTOF2022注目度の上位10社は下記となりました。

  • オーエスジー株式会社(72%)
  • 京セラ株式会社(63%)
  • 三菱マテリアル株式会社(60%)
  • 株式会社不二越(58%)
  • サンドビック株式会社(53%)
  • 株式会社ジーベックテクノロジー(51%)
  • 住友電工ハードメタル株式会社(51%)
  • 株式会社タンガロイ(51%)
  • 日進工具株式会社(47%)
  • 株式会社日研工作所(44%)


*住友電工ハードメタル株式会社は住友電気工業株式会社で出展されています
*JIMTOF2022にサンドビック株式会社は出展されませんでした

JIMTOFのオススメ訪問日

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JIMTOF2018の来場者数は下記です。

天候国内海外合計
11/1
(木)
晴れ21,8414,78726,628
11/2
(金)
晴れ36,0203,28939,309
11/3
(土)
晴れ35,8242,02837,852
11/4
(日)
曇り
13,4051,18514,590
11/5
(月)
曇り18,7191,12919,848
11/6
(火)
14,36051614,876

例年、金曜日と土曜日の来場者数が多い傾向にあります。
また、海外の来場者は前半に参加されることが多いです。

今年(2022年)は火曜日スタートであることと、新型コロナウイルスの影響もあるため、過去実績とは異なる来場者の分布になることが予想されます。

新型コロナウイルス感染のリスクを避ける上でも、混雑していない日程にできる限り参加しましょう

最終日は出展企業のスタッフもブースを離れて視察してることが多いので、もし会いたいスタッフがいる場合は最終日は避けましょう

今年は前半11月8日(火)~10日(木)が比較的少ないのではと予想しています

JIMTOFの事前準備

宿泊先の確保

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JIMTOFは1日では視察できないほど、広い会場にたくさんの企業が出展しています。
そのため、宿泊して2日以上視察される方も多い展示会です。

また、海外からの来場者も多いのがJIMTOFの特徴であり、ビックサイト(国際展示場)へのアクセスが良いホテルは早くに予約が埋まってしまいます

もし宿泊を検討されている場合は早めに宿泊先を確保しておきましょう。

ツアーの活用

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関東周辺の機械工具販売店が大型バスを手配し、JIMTOFの視察ツアーを企画する場合があります。

視察時間や視察の自由度は低いですが、移動の便利さから視察ツアーを確認・検討してみてもいいでしょう。

訪問企業・ブースの下調べ

効率的に視察するために事前に訪問予定の出展企業を会場マップに記入しておきましょう

当日人の流れにまかせてあてもなく視察してしまうと、見落としが発生してしまいます。
もちろん事前に想定していなかった偶然の出会いがあるのも展示会のいいところですが、確実に見たい出展企業を忘れないように用意しておきましょう。

会場でも紙の会場マップを配布していますが、JIMTOFの公式サイトにPDFの会場マップが公開されているため、事前に印刷して記入しておくことをオススメします。

入手することができれば日本産機新聞が製作・配布している無料のガイドブック、ポケットガイドの活用をオススメします。
こちらのページでインターモールド2017のポケットガイドを確認できます。)

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ポケットガイドのコンテンツとしては、出展企業一覧、会場マップ、各社のみどころ(注目企業)、セミナースケジュール、お食事情報などがあります。

ジャケットのポッケに入る手のひらサイズで広げやすい会場地図が付属しているので、会場で活躍します。

事前入場登録とセミナー予約

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公式サイトにて事前に入場登録を行い、参加証をカラーで印刷して持参することを忘れないようにしましょう。

事前入場登録について、招待券を持っていない場合は入場料3,000円が必要です。
そのため、取引先の工作機械メーカー・切削工具メーカー・機械工具販売店などに招待券をもらえないか確認してみましょう。

展示会の会期中にはセミナーが開催されます。

記事更新時はセミナーの予約に関する情報が公開されていませんが、例年予約が必要なセミナーは、早い段階で埋まってしまう可能性が高いため、JIMTOFに参加することが決まった場合、早めに登録しましょう。 

JIMOTF当日の会場情報

来場に適した服装

開催時期の11月は当日の天候や気温によりますが、機械の稼働と人の多さで時間帯によっては暑かったりしますので、調整できる服装で参加することをオススメします。

荷物対策

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コインロッカーの数は限られているため、利用したい人は早めに確保しましょう

多くのブースを訪問するとカタログなどの資料の数が膨大となり、かなりの重さになります。

大型のバックを配っている会社も多いので、先に大きなバッグを配布している出展メーカーに行くのもオススメです

ランチ

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気を付けなければいけないのが会場でのランチです。

ビックサイト(国際展示場)は会場内にレストランとコンビニがあるため、会場内で食事に困ることはありません。
ただ、時間帯によっては混雑しているため、ピーク時を避けた利用をオススメします。
(会期中の新型コロナウイルスの状況によって営業状況が変わるためご注意ください)

また、最近の展示会の傾向ですとキッチンカーが来ていることが多いですが、ランチ前後は人が混み、買うまでにもかなり時間がかかります
しかも、新型コロナウイルスの影響でキッチンカーの数が少なかったり、感染対策で提供に時間がかかることも考えられます

ゆっくりご飯を食べる必要がなければ、事前にコンビニなどでおにぎりなど買っておくことをオススメします。

JIMTOF会場での記録について

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会場での写真撮影は展示会の主催と出展企業で制限されている場合がありますので、展示物を撮影する場合は事前に出展企業のスタッフに確認しましょう。

ブース内で撮影がOKな場所とNGな場所がある場合もありますので、撮影許可に関するPOPがないか確認しましょう。

撮影OKの場合は社内共有のためにも写真を残しておくと伝わりやすいのでオススメです。 

JIMTOF会場のアクセス方法

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会場への電車でのアクセス方法は下記となります。

  • りんかい線「国際展示場駅」下車 徒歩約7分
  • ゆりかもめ「東京ビックサイト駅」下車 徒歩約3分

JIMTOF事前準備・回り方ガイドまとめ

  • 初めて参加する場合は、先輩や機械工具販売店の方と一緒に行くのがオススメ
  • 例年金曜日と土曜日の来場者数が最も多く、最終日は出展企業のスタッフがブースにいないことが多い
  • 今年は前半11月8日(火)~10日(木)が比較的少ないのではと予想
  • 事前に会場マップを用意し、ブースに入る予定の出展企業をまとめておく
  • 事前に入場登録、セミナー予約を済ませておく
  • 体温を調整できる服で、荷物をできる限り少なくして参加する
  • ランチは混むので、コンビニなどで買って持ち込むのも選択肢としてアリ
  • 撮影OKの場合は、社内共有のために写真をたくさん撮っておく

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執筆者情報

hattori


本記事はタクミセンパイの服部が執筆・編集しました。

私は工具メーカーでの営業とマーケティングの経験を活かし、切削工具と切削加工業界に特化した専門サイト「タクミセンパイ」を2020年から運営しています。
私(服部)の実績や経歴については「運営について」に記載しています。

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