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【2022年】専門誌の特集で振り返る切削加工業界のトレンド

ブログをご覧いただきましてありがとうございます。
「切削工具の情報サイト タクミセンパイ」を運営する、編集長の服部です。

本記事では「2022年に発売された切削加工業界の専門誌の特集を振り返り、業界のトレンド」を分析しています。

【記事の信頼性】
本記事を書いた私は、2014年から切削加工業界に携わり、2020年から「切削工具の情報サイト タクミセンパイ」を運営しています。

工具メーカーで営業として500社以上の切削加工ユーザーに訪問し、技術支援をさせていただきました。
また、マーケティングとして展示会とイベントの企画・運営、カタログとWEBサイトの大型リニューアルプロジェクト、ブランディングプロジェクトを経験しました。

営業とマーケティングの経験をもとに、切削加工業界で働く皆さまに向けて本記事を執筆しています。

専門誌の特集を振り返る

切削加工業界の専門誌として下記4誌について特集を振り返り、トレンドを確認しました。

  • 機械技術
  • 機械と工具
  • ツールエンジニア
  • 生産財マーケティング


各専門誌の特徴については、「専門誌レビュー:4誌比較」で詳しく紹介しています。

機械技術

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媒体概要

「機械技術」の媒体概要は下記となっています。

出版日刊工業新聞社
創刊1953年
発行日毎月25日
発行部35,000部
WEB専用ページ

2022年 特集

「機械技術」の2022年特集は下記となっています。

1月金属3Dプリンタ活用最前線
2月2022年版 高難度加工を実現する切削工具活用ガイド
3月工具管理から始める切削加工現場のDX
新価値を生む工作機械のレトロフィット
4月そういうことだったのか!機械加工現場の専門用語
5月収益力に結びつける5軸マシニングセンタの活用法
6月 再点検! 切りくず処理の勘所
7月高付加価値を生むための金型加工技術
8月加工精度と生産性を極める!計測・測定技術の最前線
9月 高精度・高機能化ニーズに応える歯車加工技術
10月ここまでできる!機械加工現場の工程集約
11月工作機械の能力を引き出す!CAM活用術
12月 難削材加工の最新動向

「機械技術」は幅広い業界でトレンドでありながら実行に移すのが難しいDXを扱った「工具管理から始める切削加工現場のDX(3月)」から、新入社員にとって嬉しい「そういうことだったのか!機械加工現場の専門用語(4月)」など、幅広いテーマを扱っています。

また、技術情報だけでなく「収益力に結びつける5軸マシニングセンタの活用法(5月)」などビジネスと結び付けたテーマも確認できました。

「機械技術」はただ最新の製品やサービスを紹介するだけでなく、業界の最新動向を特集として多く組んでおり、業界の最先端で活躍するために必要な媒体であることがわかります。

  • 金属3Dプリンタ活用最前線(1月)
  • 加工精度と生産性を極める!計測・測定技術の最前線(8月)
  • 難削材加工の最新動向(12月)

機械と工具

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媒体概要

「機械と工具」の媒体概要は下記となっています。

出版日本工業出版
テーマ生産加工技術を支える
創刊1957年(2010年の休刊を経て、2011年リニューアル創刊)
発行日毎月10日
発行部32,000部
WEB専用ページ

2022年 特集

「機械と工具」の2022年特集は下記となっています。

1月ニーズの変化と、加工技術の進化
2月最新の機械要素・周辺技術が加工を変える
3月高付加価値加工に向けた新しい切削工具の提案
4月多様化する金型加工ニーズに対応する最新技術
5月切削加工機械、高度活用のための技術
6月変わりゆく研削加工技術と今後
7月微細・精密加工の現在とこれから
最新航空機部品加工へのニーズと加工技術
8月求められる環境・省エネの最新技術
9月難削材加工を進める最新切削工具と周辺技術
10月変化する自動車部品と、その加工技術
11月日本国際工作機械見本市 JIMTOF2022 ガイド
12月加工を支える最新計測・検査技術

2022年の「機械と工具」は業界・技術の変化をテーマとした特集が目立ちました。

  • ニーズの変化と、加工技術の進化(1月)
  • 変わりゆく研削加工技術と今後6月)
  • 微細・精密加工の現在とこれから(7月)
  • 変化る自動車部品と、その加工技術(10月)


「機械と工具」はEV化など大きく変化する切削加工業界の今を正しく理解し、今後の戦略を練る上でのヒントになる特集を組んでおり、業界で勝ち組になるために活用できる媒体であることがわかります。

ツールエンジニア

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媒体概要

「ツールエンジニア」の媒体概要は下記となっています。

出版大河出版
テーマTool Engineering & モノづくりの現場を伝える機械雑誌
創刊1959年
発行日毎月27日
WEB専用ページ

2022年 特集

「ツールエンジニア」の2022年特集は下記となっています。

1月変革時代の加工技術
2月輸入工具と輸入加工機の選びかた&使いかた
3月CAD/CAMにより複雑・高精度を効率よく切削
4月加工品質を引き上げるツーリング 基本と先端技術
5月切削加工入門,工作機械と工具
6月多機能化するNC自動盤の進化
7月測定機器の正しい使いかたと応用
8月荒加工の高効率化に対応する切削工具と加工ワーク例
9月付加価値を上げる微細・精密加工 & 仕上加工
10月研削盤自動化・スマート化・高品位加工
11月モノづくり,いまと未来の総合技術 JIMTOF2022見どころ ガイド&解説
12月金型切削技術:微細・精密加工と工具, ソフトウェア

「ツールエンジニア」は切削加工業界のトレンドや、業界で勝ち抜くヒントとなる特集は見当たりませんでした。

生産財マーケティング

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媒体概要

「生産財マーケティング」の媒体概要は下記となっています。

出版ニュースダイジェスト社
テーマ設備材を中心とするR&D情報誌
創刊1964年
発行日毎月1日
発行部数17,000部(2015年実績)
WEB専用ページ

2022年 特集

「生産財マーケティング」の2022年特集は下記となっています。

1月今年はこうなる コロナ負債を返上せよ!
2月AIに何をさせる? 機械に込める人の技
3月突破! 自動化の壁 ロボット活用は新ステージへ
4月新入社員のトリセツ リモート生とどう向き合う
5月成形の強みは金型に 再興ののろし
6月空と宇宙に広がる市場 再び乗れるか上昇気流
7月新時代は愛知から ロボットで変わる
8月商機をつかむ生産戦略 リスク乗り越え次の一手へ
9月価値を生む測定 デジタルで飛躍
10月電動車時代の生産設備 変革期への対応
11月待望のJIMTOF 4年で激変のトレンド
12月工具業界の次の一手 持続的な発展を目指して

「機械技術」「機械と工具」「ツールエンジニア」の3誌が技術系の専門誌であるのに対して、「生産財マーケティング」はマーケティングを中心とした専門誌であるため、特集のタイトルも他誌と大きく異なります。

「生産財マーケティング」は幅広い業界でトレンドでありながら実行に移すのが難しいAIを扱った「AIに何をさせる?(2月)」から、新入社員が入社する時期にあわせた「新入社員のトリセツ(4月)」など、幅広いテーマを扱っています。

特集では「空と宇宙に広がる市場(6月)」や「電動車時代の生産設備(10月)」など、将来の切削加工業界を生き抜く経営戦略のヒントとなるものがありました。

編集長コメント

「専門誌の特集で振り返る切削加工業界のトレンド」いかがでしたか。

2022年の「機械技術」「機械と工具」「生産財マーケティング」について、切削加工業界で勝ち抜くためのヒントになる魅力的な特集が組まれていました。

一方で、各誌共通の2022年を象徴とする切削加工業界のトレンドと言えるものは確認できませんでした。

そこで、JIMTOF2022で切削工具メーカーを中心に取材し、会場で私が感じた切削加工業界のトレンドを紹介します。

「機械と工具」8月号の「求められる環境・省エネの最新技術」にあるように、環境・省エネ関連のメッセージを発信している切削工具メーカーが多く、2022年のトレンドの1つであると感じました。
環境については「切削工具の再研磨・リサイクルとSDGs」の記事を公開しています。

また、切削工具メーカー各社がEVや半導体をターゲットとした提案をしていることもトレンドであると感じました。
タクミセンパイの関連記事としては「EV化による切削加工業界への影響」「JIMTOF2022に出展されたアルミ加工用の切削工具」を公開しています。

切削工具のトレンドとなりつつあり、イノベーションが起きようとしようとしているのは、センシングツールと金属3D積層造形を活用した切削工具です。
関連する記事として「JIMTOF2022に出展されたセンシングツール」と「JIMTOF2022に出展された金属3D積層造形(AM)を活用した切削工具」を公開しています。

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